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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

最愛

作者: 篠朝樹

頬に触れてくる大きな手のひらに、ふいに何かを思い出しそうになる。



…してるよ、


と呟いた声に、そう、と薄く笑いながら応えて、渡久地はゆっくり目を閉じる。

重ねられた唇は、少しだけ冷たい。

違うな、と頭の隅でぼんやり思い、何と?、と自問しながら、相手の舌に自分の舌を絡ませる。

熱を帯びていく身体を、大きな手のひらがじわりと撫でる。

ひく、と背中を反らせると、ぐい、と引き寄せられ、更に口付けが深くなった。



何度も、


…してるよ、

…してるよ、東亜、


と、うわ言のように繰り返す声は、渡久地の耳に優しく響いて、脇腹の辺りをぞくりとさせる。

だのに、何を言われているのか、頭の中には入ってこない。

ただ、その優しい響きだけが、渡久地の身体を包んだ。



一晩だけの行きずりのつもりだったのに、気が付けばこうして何度も会っている。

何に惹かれているのかわからないが、何故かこの男の誘いを断れない。

乞われるままに身体を預け、柔らかい愛撫に身を委ねた。



何かを思い出しそうになる、その手のひらの指に、自分の指を絡ませて、もっと言って、と吐息混じりに囁くと、


愛してるよ、東亜。


と再び声が渡久地を包み、ぎゅっとその指を握り締めた。



違うな、とまた思って、だが今度は自問することを止め、これ以上何も考えなくて済むように、絡んだ指を外して、男の肩に腕を回した。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 艶やかな雰囲気がよく出ていると思います。 [気になる点] 行為をしているのはわかるのですが、ちょっと情景が浮かびにくかったです。 [一言] どういった状況で『行為』を行っているのか そして…
2009/12/13 21:57 退会済み
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