I'm loving amber.because
タンザ視点でのアンバーとの出会いの話です。
幼稚園時代にさかのぼります。
I'm loving amber.because
「意地悪、、、ダメでしょう。ボールを返して」
幼稚園の大きなイカの先生がため息をつきながら、外国からきた僕に片言で優しく僕にはなしかけてきた。
けれども頭がぼんやりとする中で何を言っているのかわからない。
先生の後ろには泣いていたり、おこっている同じクラスのイカやタコの子がいる。
僕がボールを返さないからだ。
けれど僕はやめなかった。
「だめなの!このボール」
僕は泣きながら、ボールを持ち茂みに身を潜める。
「どうしてダメなの?」
先生は困った様子で僕に詰め寄る。
どうしてだめのかを伝える言葉を僕は知らない。
先生の詰め寄った隙をついて、一人のイカの子が僕に近づこうとした。
「ダメ!」
僕は思いっきり、まだ動く腕でその子の体に腕を伸ばして掴んだ。
そして僕から離した。
「ダメ!タンザくん。他の子、引っ張ったら」
先生は強い口調で僕をしかった。
「ごめんなさい。でもダメなの」
泣いて、涙声になりながり答える。
僕もどうしたらいいのかわからなくなる。
「先生、タンザくん、怒らないで。毒カタツムリいる。キューキューシャー呼んで!みんな離れて」
引き離したイカのこが僕を庇ってくれた。
「そうなの、アンバーちゃん。タンザくん大丈夫?!」
先生も、他の子達パニックになる。
毒カタツムリは、紫色の殻を持つ毒を持ったカタツムリでその体液は紫がかった銀色の線をのこす。
カタツムリや残した線にうっかり触ろうものならしばらく動けなくなる。
僕は、うっかりボールを取ろうとして触ってしまい動けなくなっていた。
だんだん呼吸もしづらくなり、頭が回らなくなってきた。
毒の分解はまだか。
さらに、帰ってこない僕を心配した子たちが茂みに埋まる僕とボールに近づこうとする。
毒に耐性のあるタコだからよかったものの。
耐性のないイカの子が触ったら危ない。
「ボクに近づくな!ボール取るな!」
思いっきり強くいったら、取りに来た子達がないて、先生も呼ばれた。
「大丈夫、ごめんね、痛かったよね。」
僕の危機に気づいてくれた子のアンバーがぼくにあやまってきた。
「大丈夫!僕タコだから毒に耐性あるから。
病院から帰ったら、僕と遊んでくれますか?」
僕はアンバーともっと仲良くなりたかった。
転園先で一人ぼっちになるのは嫌だった。
「うん」
そのイカはとても嬉しそうに頭を振った。
きゅうきゅうしゃがくるまでの間。
短くて長い間。
僕には、初めて友達ができた。
この時のアンバーは前世なんて思い出していなくて代わりに明るい好奇心の強い子だった。
she help me.