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Prosopagnosia

異世界転生した。

運良く、知的生命体に転生することができた。

さらに運良く変わり者でも愛してくれる家族のもとに生まれることができた。

ただ、運悪く私は、同種族に転生しながらも見分けることができない。










「アンバー、早く学校に行かないと遅刻するわよ」

母が十本の柔軟な腕を動かしながら、朝食を用意してくれる。

「理解、早く、行く」

私は片言でかえす。

転生までの言語が残っているせいで、私は今の言葉を流暢に話せない。

意味は理解することができるのになんで。

母はタコのような姿をしている。

白い丸い頭にそこから伸びる腕は白地に腕の根本から先まで黒い線が一直線に伸びている。

腕と頭の間に宝石のように綺麗なオレンジ色の目が二つある。

頭に桃色の布、エプロンを巻いている。

「アンバー、トパーズ、おはよう、愛しの宝石たち」

父が階段から滑り降りてくる。

父はイカのような姿をしてる。

少し先が尖った黒い長い頭にそこから伸びる腕は黒地に白い斑点が振られている。

腕と頭の間に宝石のように綺麗なセピア色の目が二つある。

頭に艶のある黒い(スーツ)を巻き、それを赤いヒモ(ネクタイ)で頭の先を結んでいる。

「おはよう、キャダルメンも早く食べないと仕事に遅刻するわよ」

母は腕を伸ばし、父の頭を撫でる。

父は椅子のり、机に並べられた料理に匙を伸ばして、掬って腕の根元の真ん中にある口に運んでいく。

「アンバー、早くしないとタンザがくるわよ」

母に急かされ、私も急いでご飯を救って食べる。

ご飯を食べ終えると、アタシは体に巻いた白い布から、フェルトのような質感の黒い柔らかな布に着替えて、頭には紺色のヒモを巻く。

鏡に映る姿は、父に似たスレンダーなイカの姿に、母の模様を写したような姿だ。

瞳は父と母の間にとったような琥珀の色。

玄関に行き、靴下のような靴二足に四本づつ腕を入れる。

残り二本の腕を出して、鞄を背負い、幼馴染の迎えを待つ。

「アンバー、幼馴染のタンザさまが迎えに来たぞ」

幼馴染の声が響く。

玄関の扉の外からノックが3回する。

扉を開けると、青い瞳の黒いタコがいた。

「タンザ、おはよう」

私はタンザの方に歩み寄る。

「おはよう、アンバー、あんた今日の乾燥注意報ちゃんと見たか?午後から晴れだぜ、ちゃんと防乾服持たないと」

「ごめん、うっかり」

私は玄関の脇にかけられている布を鞄に突っ込む。


そうして、いつも通り幼馴染と一緒の登校を行なう。

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