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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

パニック関連

小説を投稿サイトに掲載し続ける日々

作者: よぎそーと

「どうすりゃいいんだ」

 パソコンを開いて悩む。

「ネタがない。

 そろそろ新しいのを投稿したいのに」

 書けない苦悩にとらわれる。



 男は投稿サイトに小説を掲載している。

 大きな評価を得てるわけではない。

 強制されてるわけでもない。

 完全な趣味だ。

 無理してやる必要は無い。



 それでも、やっていれば幾らかの縛りも発生する。

 その大半は、自分で自分にかけてるものだが。



 やはり投稿してる、公開してる以上は誰かに見て欲しい。

 読んで欲しいし、評価してもらいたい。

 人間、自分のやってる事が素晴らしいという証明がほしいものである。

 悪いということはない。

 好きでやってるからこそ、自分のした事が良いものだと思いたいのだ。



 だから評価がもらえるように努力する。

 やれる事は何でもやる。

 生活があるから全部は出来ないが。

 やった方がよいと言われてる事は何でもやっている。



 男もそうした努力をしてる。

 だから続きを書いて投稿してる。

 連載してる話は、基本的に毎日投稿した方が良い。

 実際、してるのとしてないのとでは差が出て来る。



 だから男は苦しんでいた。

 連載完結まで続く執筆に。

 それは終わりの無い地獄だった。

 次はどうする、次はどうすると毎日考える。



 そうして何を書くかが決まっても、それで終わりではない。

 今度は頭の中に浮かんだ想像・空想・妄想を文章にしなければならない。

 ここが手こずる。

 何を書くか考えるのも大変だが。

 思いついた事を書き出すのも苦労をする。



 そこをどうにか乗りこえなくてはならない。

 でなければ何も書けないで終わってしまう。

 どれだけ頭の中に素晴らしい物語があったとしてもだ。

 公表されなければ、それが世の中にひろまることはない。

 そんなもの、他の人からしたら無いのと同じだ。

 実際、存在してないのは確かだ。



 今日はどうやらそこを乗りこえられた。

 短いが続きを書く事が出来た。

 どうにか投稿出来る。

 だが、明日はどうなるか分からない。

 その先も。



 書くのが好きでやってるから、続けるのはそれほど苦労は無い。

 だが、連載に追い立てられてる気持ちは拭えない。

 もう少し自分のペースでやれれば良いのだが。

 人気の確保のためにはそうも言ってられない。

 読者は読者のペースで読む事を求めてるのだから。



 悲しいかな、男にはその気持ちが分かる。

 男ももともと読むのが好きだったのだ。

 だから、続きが出ないと悲しくなる。

 もっと早く書いてくれ、といつも思っていた。

 思っていたから分かるのだ、続きが読みたいという望みがどれだけ大きいのかを。



 だから頑張って続きを書く。

 幸い、お話の山場も見えてきた。

 あと少しで終わらせる事が出来る。

 そうなれば、この投稿から解放される。

 もう、毎日投稿しなくても良い。

 完結させる事が出来れば。



 あと少し、あと少し。

 そう思いながら男は指を動かしていく。

 続きを書いていく。

 連載を終わらせるために。



 …………男の連載はそれからほどなくして終わった。

 評価はそれなりに。

 決して大きなものではないが、低いものでもない。

 まずまずの結果と言える。



 そんな男が連載終了後にすぐした事は、次の連載を始めた事だった。

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