詩 一般人の悲哀
「ひぃっ、助けてくれ! 命だけは!」
一般人 なんて無力だ
どんな脅威にも 木っ端みじん
その辺の雑魚の モンスターにも勝てやしない
ただ守られるだけの お荷物
それどころか 足手まといにもなる生物
一般人 なんて儚い生命だ
あっけなく死んで あっけなく終わる
その命に 価値などあるのか
いやないだろう あったならこんな事にはなっていない
一般人 どこにでもいる人間の名前
代わりなどはいくらでもいるから
大して気にはとめられない それだけの命
一般人
ああ 一般人
なぜ私達は才能も何もない
この体に生まれてしまったのだろう
「ああ、死にたくない。どうしてこんな事に……」