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2話目:生命消失五秒前

今回は前回よりちょいグロめ。

というよりホラーですかね?


水夜はホラーやグロの境界線わかりませぬ(´Д`;)

でも、念のために苦手な人は引き返した方がいいかも……


『綺麗になりたい』

 そう願ったことはある?一度でもあるなら理由は?

 人それぞれ、いろいろな理由があるだろう。


 ただ、綺麗になりたいという人もいるし、誰かを魅せたいという人もいる。そして誰かに認めてもらいたいという人も。


 かと言って、化粧という仮面を外さなければ究極の美とは言えないのではないか。

 例え化粧をして誰かを魅了したとしても、その仮面の下の正体がいつかはばれる。だから努力をして美しくなる。だが、それでも究極とは言い切れない。


 人間という生物は究極の美には近付くが、完全に美となるものはできない。


 一人の女性がいた。見た目は三十代前半。だが、実際は五十過ぎであった。

 どうしてそれほど若く見えるのだろうか。


 この女性は綺麗になりたいと願う一人だった。


 時は、彼女の学生時代に遡る。

 学生の彼女はある者を好きになった。

 そのために努力をした。その人に認めてもらいたいがために。


 そしてある日、告白をした。

 彼は驚いていたが、すぐに落ち着いて『少し時間が欲しい』と言った。

 彼女は彼の返事をずっと待っていた。だが、全く返ってくる気配が無い。

 流石に待ちわびて彼に直接聞こうと思い、彼のいる教室へと向かった。教室に入ろうとした時、中から話し声が聞こえてきた。


 彼女についてだった。どうやら彼もいるらしい。

 そこで彼女は衝撃を受けた。

 彼の口から出た言葉が胸の奥へ突き刺さったからである。


『誰があんな不細工女と付き合うかよ』


 はっきりと聞こえた。

 ショックを受けたものの、それをきっかけに彼女はある決心をした。


 綺麗になってやる。朽ちることのない永久にして究極の美を手に入れてやる、と。


 彼女は『綺麗』になりたいが為におかしくなってしまったのだ。


 究極の美を求め、その果てに辿り着いたのは他人(ひと)の皮だった。

 まず綺麗な者の命を消し、皮を剥がしてパックのようにして扱った。残った残骸は胃袋に収めた。効果は無いような方法だが、禁忌を犯した女の外見は整形もなしに美しくなっていった。


 そして現代へ戻る。

 『魔女』となった彼女は周りを魅了していった。周りの男共はそんな禁忌を犯しているとも知らずに。


 究極を目指した彼女はとても嬉しかった。もう不細工な自分はいない、綺麗な自分がいる。


 ああ。

 楽しい。

          嬉しい。

     嬉しい。

              楽しい。

  嬉しい。  

        楽しい。


 こんなにも――


 魔女の意識はそこで途切れた。


 犠牲者たちの恋人であった男たちの手によって。


 数十年間、幾人もの命を代償にした美の罪は重い。

 人によって魔女になった彼女は、人によって地獄へ落とされた。


 未来永劫、光など拝めぬ地獄へ――



 --2話目【生命消失五秒前】完--

前回といい、今回といい、この内容……

我ながら何がしたいんだろ、自分。


ホントに駄目作者で駄文ですみません(泣

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