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000 プロローグ
地球上に星の数ほどいる人間の中で、心から本当に好きだと思える人と、相思相愛になる確率はどれほどのものだろうか。
現実において、告白したら、お互いに超大大大好きで相思相愛だった……そんなものは、天文学的確率でしか存在しない。
普通は愛のベクトルが一方通行で振られるのがオチである。
もしくは、
「まぁ今は彼氏いないし、もうすぐクリスマスだから、クリボッチ回避にもなるし~」
だとか、
「そんな好きじゃねぇけど、告られたしまぁいっか。これで付き合った人数4人目になるな……。あれ、俺って結構リア充じゃね?」
とか、生半可なお付き合いという結果をもたらすことが多い。
断言しよう。そんなお付き合いに価値はない。付き合うだけ時間の無駄だ。
二年前の正月……、俺は初詣で、神に願ってしまった。
「心から本当に愛し合った二人が、両想いで結ばれる告白以外なんて糞くらえだ。どちらかが妥協する告白なんていらない。そんなものっ死にっ晒せ!!!!!」
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