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レベル1鍛冶師だけど、ゴブリン倒すために聖剣を作ります  作者: zephyrusu
第3章 レベル1鍛冶師だけど、聖剣使っていたら勇者になりました
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11話 レベル1鍛冶師VS駆け出し勇者


「――ちょこまかと、逃げてんじゃねえっ!」


 剛田が大きく振り回す『エクスカリバー』を、紙一重でかわす。

 ゴーレムよりも早い一撃ではあるが、単調すぎる。

 ガイアウルフと戦った時にみた『風来の乙女たち』のメンバーや、たまに模擬選を付き合ってもらうミミやココネなど、本物の技術を使う人たちに比べれば粗末なものだ。


 だからこうしてかわせるし、こうして隙を突ける――!


「ぐはっ、、、 ふざけんな!」


 『オレイカルコス』の刀身は、確かに剛田を斬った。

 しかし、剛田の体に異常は現れない。

 ダメージを聖剣の恩恵が肩代わりするためだろう。


 まあ、痛みは残るんだがな、、、

 ゴーレム戦のときの俺もそうだったからわかる。


(――それに、今回の目的は剛田を殺すことじゃない。気絶させて記憶を消せば俺の勝ちだ)


 確かに剛田には恨みこそあるが、殺して報復したいわけではない。

 だから、聖剣の恩恵があるうちに痛みで気絶させることができれば、、、


「――はあっ!」


 声を上げ、わざと大きく『オレイカルコス』を振り下ろす。


 ――どうせ頭でっかちの剛田のことだ。

 力任せに『エクスカリバー』で迎え撃つに決まっている。


 それを、いなして懐に潜り込めば、、、!


「俺の聖剣を甘く見るんじゃねえ! ――【一触全斬】!」

「なっ、、、」


 確かに予想通り、剛田は『エクスカリバー』で迎い撃ってきた。

 だが、スキルを使ってくるとまでは予想していなかった。


 ――慌てて距離を取る。

 スキルを使った『エクスカリバー』と打ち合った『オレイカルコス』の刀身を確認する。

 刀身が欠けているものの、折れてはいなかった。


「――はあ? なんで、俺の聖剣のスキルを食らっても剣が無事なんだよっ!!!」

「こいつも特別性だからな」


 『オレイカルコス』の【瞬間再生】を使い、欠けた刀身を直す。

 すると、傷一つない綺麗な刀身に戻る。


(――それに1つ、嬉しい誤算もあった)


 『エクスカリバー』のスキル【一触全斬】は、触れたものを無条件で切り裂くスキルではなかった。

 触れた部分を、問答無用に切り裂くだけらしい。

 ようするに、ただ単にものすごい切れ味がいいだけだ。

 実際、刃が当たった瞬間に引いた『オレイカルコス』は、『エクスカリバー』の刀身に当たっていた部分しか欠けていなかった。


(聖剣だろうと関係なく切れるのはすごいが、ただそれだけだ)


 ――聖剣を持った素人同士の戦いはまだまだ続く。


◇◆◇


「――はあ、はあ、、、」

「――はあ、、、 はあ、、、」


 互いに吐く息が荒くなってきた。

 素人とは言え、聖剣を持ちステータスが跳ね上がっている者同士の戦いは中々激しい物になった。


 ――斬っては斬られ、斬られては斬る。

 その度に、スキルや魔法で傷を治していく。


 その結果、体力と精神力がものすごい勢いで削れていく。

 そして、それが被弾の増加へと負のループを起こす。


「――くそっ! なんで勇者の俺が『かじし』なんかと、互角なんだよっ!!!」


 互角、、、か。

 確かに、今のままじゃ勝てるかどうかはわからないな。

 恩恵の値は互角、聖剣の格は『エクスカリバー』の方が優勢。

 そして、戦闘の腕はぎりぎり俺の方が上手、といったところだろうか。


(――せめて『氷面鏡椿ひもかがみつばき』があれば、話は変わるのに)


 1ヵ月に1回しか使えない【一刀両断】は、フルメタル・ゴーレム戦の時に使ってしった。

 もしかしたら、『エクスカリバー』を壊せたかもしれないが、所詮ないものねだりだ。


(どうするか、、、)


 ――他の聖剣では、ステータスの恩恵が下がるし、そもそも有効なスキルがない。

 ましてや魔剣では話にならない。


(しょうがない、このままじわじわと削るか、、、)


 【超高位鑑定】が使えないので、正確な数値はわからないが、それでも少しずつは削れているに違いない。


(――剛田だって疲れてきているはず、、、って、何をっ!?)


 急に剛田が『エクスカリバー』を地面に思い切り叩きつけた。

 ――気でも狂ったのか?


「ふざけやがって、このおんぼろ剣がっ! もっと力をよこしやがれっ」


 どうやら、剣に八つ当たりしているらしい。

 ――なんか、急にかわいそうなやつに思えてくる、、、


 しかし、剛田は一度スイッチが入ると見境なく八つ当たりをはじめ、気が済むまでは止めない。


「――って、これはチャンスなんじゃないか?」


 自らの武器に八つ当たりしている敵、、、

 隙だらけの何物でもないな、うん。


「――今がチャンスっ!」


 俺は、剛田に攻撃を入れようと動いた瞬間――


 ――地面に勢いよく叩きつけられた、聖剣『エクスカリバー』が折れた(・・・)


 ――はあ!?




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