23話 復興のお手伝い~1~
「――ってわけで、暴れていたミノタウロスを倒して、ガント村の村人も見つけたんだけど」
俺はターニアに戻り、宿屋で待機していた3人とサラさんに事の顛末を話した。
4人はあれから寝ることもなく俺を待っていてくれたらしく、目の下には薄っすらと隈が出来ていた。
「本当ですかっ!? 皆も無事だったんですね、、、 ――シロウさん、本当にありがとうございました」
「うん。どういたしまして。それにこっちもこっちで収穫はあったから」
――そう。
なにせ2振り分ほどとはいえ、すでに『神鋼』を確保できている。
これだけでも、ミノタウロスとの戦いに掛かった労力を引いても十分おつりがくるぐらいだ。
「それで、ガント村のことなんだけど。村長がお礼として『神鋼』を譲ってくれるとは言ったんだけど、村の被害がすごくてね、復興に協力することになった。悪いけどミミとココネとシェーラも手伝ってくれないかな?」
「もちろん、お手伝いさせていただきます」
「了解なの!」
「ええ。構いませんわ」
「すみません、村の復興まで手をかして頂いてしまって、、、」
「別にサラさんが謝ることじゃないよ」
ガント村の復興の件は村長との約束事でだ。
それに、復興を手伝えば『神鋼』を定期的に頂けることになるので、俺としては手伝わないという選択肢はない。
「まあ、そんなわけで、いろいろ準備したらガント村に行くから。――あ、その前に、皆は少し寝てからね」
「わかりました」
「確かに、眠いの」
「お言葉に甘えさせて頂きますわ」
「すみません、私も実は限界でした、、、」
そう言って、サラさんと3人がベッドに倒れ込むようにして、すぐに寝てしまった。
この部屋はもともと俺を含め4人部屋として借りていた宿屋である。
そこへ、サラさんと3人が寝てしまうと、、、
(俺の寝る場所がない、、、)
仕方ないので、宿屋の店主にもう1部屋お願いしたのだが、部屋が空いていなかった。
――なので、俺は独り床に寝たのであった。
◇◆◇
「――よし、持っていくものはこのぐらいかな」
ガント村の状況を踏まえ、考えられる限りの物は用意したはずだ。
纏めて【アイテムボックス】に放り込んだので、荷物を持っているわけではないので、見た目ではわからないが結構な量を持った。
これで、しばらくはガント村の村人も、ひもじい思いをすることもないだろう。
「それじゃ、ガント村まで行こうか」
「わかりました」
「はい、なの」
「わかりましたわ」
「私まで一緒に、すみません」
今回は、サラさんも一緒に同行することになった。
ターニアからガント村に行く場合、道中はずっと森が続くので馬車は使えず、常に魔物との遭遇に注意していかなければならない。
サラさんはダークエルフであることと、多少心得があるみたいで、そこら辺の冒険者には引けを取らないみたいだけど、万が一が起こらないためにも、一緒に行くことにしたのだ。
そんなわけで、5人で歩いてガント村に向かうことになった。
今度は慌てて行くことも無いので、走ったりすろことは考えてないので2日ほどで当直する見込みだ。
サラさん曰く、ガント村の皆もそんなに軟ではないらしいので、俺たちが多少遅れたところで問題はないとのこと。
――久しぶりの歩きの旅だけど、気分はピクニックだ。
◇◆◇
「――ここが、ガント村です」
ターニアからガント村までの道中は、サラさんの案内で移動した。
さすがに現地の人だけあって、歩きやすい道や比較的魔物に遭遇しない道などを案内してくれ、なんの問題も起きずにガント村まで来ることができた。
ちなみに、村が見え始めたくらいから俺は『カメリア』のお面を被っている。
サラさんにも説明をしておいたので、ガント村では『カメリア』と呼んでくれることになっている。
「――おう。サラちゃんじゃねえか。無事でよかった」
「ロン叔父さんも無事でよかったです」
ガント村では、すでに村人たちによる復興が始まっていた。
瓦礫を片付けている最中みたいで、ほとんどの村人が外で作業をしているようだ。
村というくらいなので、サラさんもほぼ全員が顔見知りというか親戚みたいなものらしく、歩くたびに声を掛けられていくので、少しばかり時間がかかりながら、ようやく村長がいる建物(半壊)にやってきた。
――さて、復興のお手伝いを始めるか




