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堕ちた浮城の薔薇姫  作者: じゅんじゅん
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集まる花





俺は、奴隷だーーーーーーーー






ーーーーガッ!!!


「おいっ!さっさと働けやぁっ!」

「……はい」


俺は、物を落としてしまい。男の人に殴られている


ガッ!ゴッ!ゴッ!


「…っ!?うっ!……ゲホッゲホッ!」

「はっ!てめぇちゃんと働けよ」

「ゲホッ!あ…はぃ…」

「ふんっ。次は、あれとこれを船に運べ」

「わかりました」


終わらない。この地獄から逃げられないんだ








ーーーー俺は、昔に小さい村が魔物に襲われた。両親が俺を逃してくれ。村を助けてもらいたくて助けを求め近くの村に走ったところ前から二台の馬車が走っていた。商人の誰かかと思い、俺は必死だったから前から来た馬車の前に飛び込んだ


「助けてくれっ!!」

「ーーっ!!危ねぇだろ!!!」

「はぁはぁっ…!たっ助けてっ!!む、村が……!村が魔物に襲われてるんだっ!父ちゃん達が死んじゃうっ!!!!」


飛び込んだん俺は、馬車の運転してる従者に怒鳴られても気にしていられなくて大声で助けを求めたんだ。だがーーーー


ーーガチャ


馬車の中から坊主で大きな身体の厳ついおじさんが窓から顔を出していた


「どうした?」

「はっ!餓鬼が、村に魔物を襲われてみてぇで助けを求めてやがるんっすよ」

「ふーん。丁度いい。今雑用係が足りなかったんだよな」

「じゃあ、この餓鬼を……?」

「ああ。任せたぞ」

「はいよっ!」


厳ついおじさんが従者の男と喋りながらこっちを見ていた。俺は動揺しすぎてあちらの話してる内容が聞こえていなかったんだ


「おいっ!」

「お願いだっっ!助けてくれっ!!!」

「へへっいいぜ、案内しろよ」

「ホントかっ!?こっちだっ!!こっちに村があるーーーーっ!?」


俺は、男の人が助けてくれると思って案内しようと村の方向に後ろを振り向いたとき、頭に衝撃を受けた


「悪りぃな餓鬼んちょ」


意識が朦朧としてる時、男の人がニヤつきながら近づいてくるのを見て、俺は訳がわからないまま意識を手放した


「と、父ちゃん……母ちゃん……」






ーーーーガチャガチャガチャ


「……ん」


首に違和感を感じながら金属の擦れる音が聞こえて目が覚めた


「ん?此処は…??」


俺は起き上がり周りが暗くよく見えない場所にいた


「せ、狭いな……なんだこの臭い……此処は…??」

「新入りか?」

「ーーっ!?誰だっっ!?」

「しーっ!うるさいぞ!誰か来ちゃうだろっ!」


ここが何処か考えていたら隣から小さな声で若い男の声に話し掛けられた


「あ…ごめん……。ーーーあっ!?村はっ!?村はどうなったっ!!?魔物がきてるんだよっ!!!!」

「おい!静かにしないとあいーーーーー」


ーーーーガチャっ!!


「うっせぇーぞっ!!!!」

「ーーっ!?」


いきなり光が入り眩しくて目を細め扉が開いた先をみたらーーーー


「あ?あぁ今起きたのか餓鬼んちょ」

「ーー!お前はっ!村はどうしたんだよっ!!!」


目の前にいた男の声の人物は、意識を失う前に助けを求めた従者だった


「はっ!んな事、しらねぇーよ。村なんか魔物供に食われて無くなったんじゃね?」

「え……」

「そんまえに、てめぇ『奴隷』になったからよ。俺のことご主人様と呼べよ?じゃあな!あっ、てめぇの隣の檻にいる奴にでも聞いてみろ奴隷になれて嬉しくて泣いちゃうかもな?ガハハハハハッ!!!」


男は、笑いながら扉の先に消えてった。俺は、男に言われた事に理解できるまで固まってしまった


「と、父ちゃん達は………?」


頬に涙が流れていく。俺は、静かに声を押し殺し一晩中泣いた






ーーーーードンッ!!




大きな箱を運んだ少年が荷物を船に運んでいた


「……ご主人様。荷物を全て船に運びました」

「ああ、てめぇは船の端っこにでもいとけ」

「……はい。失礼します」


ーーーーあれから奴隷になって3年がたった。奴隷になった日あの部屋には他に3人の奴隷がいた。最初に声を掛けてくれた若い男に女の人が2人。俺は若い男の人に従者の男は盗賊だったらしく捕まった俺らは奴隷として捕まったのだと教えてもらえた。若い男ライカは、奴隷の事について教えてもらった。奴隷は、皆首輪みたいなのを着けている。真っ黒なチョーカーみたいで前に赤い魔石が付いている。この首輪は『隷属の首輪』といって主人と契約された者は、主人に順従になり命令されると言いなりになってしまう首に着ける魔道具だ。主人の命令を逆らえば魔道具に込められた魔法が発動し強烈な痛みで首を締め付ける。奴隷には、借金をしてお金が返せなくなった人や犯罪を犯した者がなる。俺ら捕まった奴隷は、違法奴隷と言い盗賊に捕まり売られたりする奴隷だ。奴隷解放されるには、主人に解放されない限り自由になれない


「あれから3年も経ったんだな…」


3年奴隷生活をしたがとても辛かった。一緒にいた女の奴隷は、盗賊供に犯され。俺ら男は労働力として使われた。何度か逃げようと思い隙をみて逃亡しようとしても『隷属の首輪』が発動して首に強烈な痛みがおき立っていられなくなる。その後盗賊の誰かに見つかり殴られ蹴られされた。若い男のライカとは、男同士でもあったからすぐ仲良くなり盗賊供が寝てる時檻の中で色んな話をしたがライカは、半月前に馬車での移動中魔物に襲われた時、盗賊供がライカを身代わりとして捨て魔物に喰われて死んでいった。あの時は本当に盗賊供を殺したくてしょうがなかった。そして、昨日あの時にいた奴隷達、最後の女の奴隷も死んでいった


「誰も捕まらなければいいな…」


今日盗賊達は、金になる奴隷狩りをする為獣人やエルフなどが多く住む「スリモアトュ大陸」に船を出して向うのだ。獣人たちは力がある種族が多く労働力として使われ、エルフは美形揃いで余り数が多くなく希少な種族でもあるから貴族など金がある奴らに高く売れる


「はぁ……」


父ちゃん母ちゃん…。折角逃してくれたのに奴隷になっちまってごめん。俺これからも奴隷のままなのかな?もし、この首輪が無ければ盗賊供を殺してやるのにーーーー






ーーーーーズンッ!ギギギギギギギギッ!


「今、錨が取り出したから船が出たんだな……」


今、盗賊の船がスリモアトュ大陸に向けて出発したーーーーーーーーーー








「んー!美味しかったわ。ありがとう」


私は、食堂で昼飯の礼をメイド達にし、食後の紅茶をアイビーに淹れてもらい飲んでいた


昼は、オムライスに野菜スープだったんだが昼飯も美味しかった


「姫様。これから皆で会議室に集まりこれからの予定会議でよろしいでしょうか?」

「ええ、そうね」

「畏まりました。では、お茶の時間が終わりましたら参りましょう」




ーーーーー皆との食事が終わり食堂から出て2階会議室に向かった。会議室の中には、円状型の大きな丸い白いテーブルに皆それぞれ席に着いている。私は、入り口から入って1番奥の椅子に座っていて、私の後ろにはホワイトボードがあり近くにアイビーが立っている


「ロベリア達は遅いのぉ」

「うふふ。そうですわね」

「「だねぇ〜」」

「はぁ〜。飯食ったから寝みぃぞ!」

「全くロベリア殿達は…」

「アザミ。これから姫が会議をするんですから寝ては駄目ですよ?」

「…………ん」


皆席に着きロベリア達が来るのを待っている。にしても、アザミは完全に寝る体制になってるわよ?腕を枕にして寝始めているし…あら?欠伸しちゃってイケメンがやると可愛いわね?


「もうそろ来られると思いますよーーーー」



ーーーーガチャ


「おうおう!待たせちまったなぁ今きたぜ」

「おいっ!ハイド殿遅いぞ!」

「あぁ悪りぃ。ロベリアの魔道具がもうそろ終わりそうだったから遅れちまった!」

「そうなのかっ!!あのでけぇーやつ出来たのかっ!?」

「「出来たのぉ〜??」」

「おうっ!出来たぜっ!ーーーおいっ!ロベリア入れよ」

「オォ!姫サマ。おはようございマス。城の周りに結界を張る魔道具ができまシタゾ!」


ハイドが遅れて入ってきてから、彼に呼ばれ後ろから入ってきたのは豪華な宝石が首周りに散らばってる黒のローブに先端に真っ赤な宝石を骨の手が宝石を掴んでいる真っ黒な杖を持つ骸骨が入ってきたーーーー


「ロベリアおはよう」



ーーーーー『リッチ』ロベリア。アンデットであり私の最後使い魔の1人。全身皮も肉も付いていない骸骨の姿でありぽっかりと開いた眼球がない空虚な場所には赤黒い光が灯っており、頭の上には真ん中に大きな赤い宝石が着いた王冠を被っている。身長はハイドと同じぐらいの185だ


「姫サマ!この魔道具はーーーーー」

「ハイド、ロベリアとりあえず席に着きましょう。姫様がこれから会議を開きますので」

「オオ!アイビーそうダナ!会議が始まってからデスナ」

「あいよっ。姫さんよ会議始めようぜ」


ハイド達は、アイビーに言われ席に着く


「では、姫様。会議を始めましょう」

「ええ、みんな集まってくれてありがとう。今から会議を始めるわ」




10人使い魔全員が集まり私は会議を始めたーーーーー

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