地下訓練場
「僕が試合の合図を出しましょう」
「ええ、お願いするわ」
「ああ」
リンドウと練習試合をする事になって訓練場の中央から離れて彼と向き合う
「ねえ、リンドウ。スキルなしで武術のみでやりましょ」
「わかった。お願いする」
「一回相手に攻撃当てたら負けって事でいいかしら?」
「了解」
彼は、空間から彼ぐらいの身長の真っ黒なタワーシールドを出して右手に持ち、腰からロングソードを構えた。使い魔達には空間に武器を出し入れすることができる
私は『デスサイズ』を両手でしっかり持ち刃を彼に向ける
「では、準備が整いましたね。それでは……始めっ!!!」
ーーーー『暗黒騎士』全身真っ黒なマント、鎧を身に着た騎士。大きな真っ黒のタワーシールドにロングソードを装備している。頭につけた防具は、後頭部から前に向かって角が生えているヘルムだ。物理、魔法防御両方高く、物理攻撃も高い。盾で防御されながら剣で切られるため手強い。それに魔法にも耐性があるから中々倒れないバランス型だ
私は、レンの合図に地面を蹴って彼に向かって上から鎌を大きく振った
「はっ!」
「ふんっ!」
盾で刃を弾かれリンドウは、剣を突きつける。私は、横に跳び右手に柄を持ち横に振るうーーーー
ギィンッ!!
横に振った鎌は、リンドウの横に素早く突きつけた剣を使い鎌からの攻撃を防ぐ
「さすが姫様。すごい速いですね」
「あらそう?もう少し上げた方がいいかしら?」
「ははっ!お願いする!」
「ええ、いいわ!ーーーーはっ!!」
私は、剣で防がれた鎌を後ろに回し左手に持ち鎌を振るう。そして盾で防がれたら素早く上に流しながら左からの鎌を右手に柄を持ち上から振るうーーー
「ーーーーそれっ!はっ!はぁぁっ!!」
「ふんっ!んっ!」
私は、踊るように左から上から斜めからの攻撃にリンドウは、盾と剣で防ぐのにいっぱいの様にみえる
ーーーーローゼは、STRが低く武器同士だと力で押されることが多いがDEXとAGI高く防がれたら弾かれた勢いを両手を交互に使いながら柄を持ち直し素早く攻撃する。器用度、命中率も高いから刃を精確な場所に向けることができる
リンドウは、私の攻撃に精一杯に見えるが確実に私からの攻撃を武器で弾かれる
流石リンドウね…私の攻撃を精確に防がれるし、彼は一歩もそこから動いてないわ。私の体力が無くなった隙をみて攻撃されそうね
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前「リンドウ」♂
種族「暗黒騎士」Lv300
STR:S
VIT:SS
DEX:SS
AGI:A
INT:B
MND:SS
固有スキル
[一騎当千][ナイトメア][全状態耐性][念話]
スキル
[剣術][盾術][格闘術][騎乗][暗黒魔法][魔力操作][察知能力][威圧][暗視][回避]
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さすがバランス型だわ。私より力と体力があるから先に体力が無くなったら攻撃されそうねーーーー
「体力が無くなる前に攻撃してやるわ!!」
「ーー!?」
私は、鎌を大きく振りながら彼の横に跳び攻撃したが。彼は盾を横にずらし防御をする
「ーーはっ!!」
防御され弾かれた鎌を持ち直し彼の盾と剣の間の空いてるとこに素早く斜め下から鎌を振るーーーー
ーーーーギィンッ!
それでも、彼は斜め下からの攻撃も剣で防ぐ
「ーーはっ!はっ!はぁぁっっ!!」
「ーーーーっ!!ふんっ!」
鎌が踊る様に振りまわし彼を連続で攻撃していくが、彼も精確に攻撃を防いでいきーーーーーーー
ーーガランッ!
「ーーーーーっ!?……参ったわ」
ローゼの横に振った鎌を、リンドウが盾で防ぎながら彼女の方に盾を投げ捨て、動揺した彼女の隙に剣を首筋に向けた
ーーーーパチパチパチパチ!
「流石でした。お疲れ様です」
レンが拍手で近付いてきて、私達は武器を空間にしまった
「本当流石リンドウね。接近戦では勝てないわ」
「いや、姫様も凄かった。攻撃を防ぐのに精一杯でしたよ」
「それでも私の方が体力が無くなるの早いから隙が出てくるわよ」
「まあ、姫は魔法専門ですからね」
「そうだな。スキルありでの試合だったら俺がどんなに防御しても、攻撃と魔法で防御しきれなかったな」
「あら?本当?じゃあ今度、練習試合するならスキルありでやりましょ?」
「ああ、お願いしたい」
「僕も姫と試合したいですが、そろそろ食事の時間ですから城に戻りましょうか」
そういえば、お腹が減った気がするわ
「そうね、戻りましょう」
「「はい」」
ーーーー私達は、訓練場を後にして城に戻ってきた。食堂に向かってるとき前に歩いている者がいる。ふわふわ揺れている九本の尻尾を持つーーーー
「ーー?カンナ?」
「ん?おぉ姫ではないか。おはようなのじゃ」
ーーーー『九尾』使い魔の1人カンナ。巫女服みたいな服装を着崩し、肩と膨よかな谷間を晒し出している。金に近い橙色のウェーブが広がる様に腰まである長い髪。髪の毛と同じ色の耳にボリュームがある九本の尻尾がある。つり目な濃い橙色の瞳で、赤い口紅でとても身長170のスタイル抜群で、妖艶な色気だだ漏れの美人さんだ
「カンナおはよう?今さっき起きたの?」
「そうじゃよ。久々によく寝たのじゃよ」
「カンナ寝すぎだ」
「良いでわないかリンドウよ、真面目じゃのぉ」
「今日起きたら浮島が海の上に落ちてたんですよ?」
「そうらしいのぉ?ナズナ達に会っての、今朝の事聞いたじゃ」
「まあリンドウ、レン。そんな大惨事になってないからいいじゃない?」
「そうじゃよ。姫様も言っておるのじゃ、わらわが居なくともお主らがいるじゃろ?」
「まあ、そうですが…」
「だからって寝すぎたカンナ」
「まあまあ、食堂に行きましょ」
「そうじゃよ。飯を食べてから働くのじゃ」
カンナと合流して、食堂に向かいながらリンドウがカンナに小言を言って、私が宥めていた
「姫様。お戻りになられましたか。食事の準備が出来ておりますよ」
「おっ!姫様!飯だぞ!」
「「飯だ!飯だ!」」
「うふふ、姫様がきたから食事にしましょう」
「…ん。……おはよ」
食堂について扉を開いたら、アイビーが扉の先に立っており食事の準備が出来ていた
長テーブルに、ナズナ、スズ、ラン、ヨツバの側に眠そうに目をこすりながらこっちに挨拶をしてきた男ーーーーーー
「ええ、ありがとう。アザミも起きたのね?おはよう」
「…ん」
ーーーー『古龍』アザミだ。ツンツンしてそうな短髪の金髪に黒のメッシュが沢山あり、金色な瞳は半開きで眠そうだ。服装は、ダボダボの黒のTシャツに黒のズボンを着ている高身長で2メートルはゆうに超えている。ちょっと猫背だがカッコ可愛い感じのイケメンだ。今は人の姿だが、龍の姿になると全長20メートルは超える黄金に輝くドラゴンになる
「あれ?ハイドとロベリアは?」
「2人は、実験室で食べると仰っておりましたので、メイドに食事を運ばせました」
「姫様!なんかすげぇーやつが完成しそうなんだってよ!!」
「「うん!すごい大きかった!」」
「そうね。確か結界を張る魔道具が完成しそうなんですよ?」
「そうなの?じゃあ私達で食事にしましょうか」
みんな席に着き。食事を運んできたメイド達に用意をしてもらい食事にする
「いただきます」
「「「「「いただきます」」」」」