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堕ちた浮城の薔薇姫  作者: じゅんじゅん
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食堂での美形達


ーーー『フェンリル』今は、人化してるけど本来の姿は、青銀の4メートル程の大きな狼。私の使い魔の1人。フィールドボスのブラックウルフから仲間にしてから育ててフェンリルまで進化した狼。名前はナズナ。ヤンチャ系イケメンね…


アリね…。さすが育ててきた私。いい子を選んだわね


「姫様!今日目が覚めたら俺らの家が海まで落ちてたとかびっくりしたな!」

「え、ええ」


さっきいきなりナズナに抱き締められたから頬が熱いわ、こんなイケメンハグは、私は慣れてないから心臓に悪いわよ


「そんでよ、アイビーがなんかあったかもしんねぇーから、島の様子見て来い言われたから見回りしてさっき家に戻って来たんだ!」

「そう、お疲れ様」

「おう!」


ナズナは、笑顔でアイビーの調査の報告をしている。イケメンスマイルいいですね。はい


「なぁ、姫様?」

「どうしたの?」

「見回りして来たからご褒美は?」

「え!?」


ご褒美って!?なに!?褒めて褒めて!って犬の様な目で見つめてきて、ご褒美って何すればいいかわからないわよ!


「撫でてくれないのか?」

「え、あ、うん。わかった?」

「よっしゃ!はいはい!!いっぱい撫でてくれよな!」


ご褒美って撫でること?犬なのかこの人は?あ、狼だからかな?ナズナは腰を曲げ私が撫でやすいように頭を差し出してきた


ん〜このまま撫でてあげればいいのよね?な、なんか恥ずかしいわね…


「よ、よしよし…?」

「えへへ〜そこそこ!」

「こ、ここ?」

「そう!そうそう!やっぱ姫様に撫でてもらうの気持ちいや!」


頭を撫でてやり、耳の付け根とか撫でてると目を細めナズナが気持ち良さそうにうっとりしている


「ナズナは、もう朝食食べたの?」


撫でながらナズナに聞いてみる


「あ、まだ食べてないよ?姫様は、これから飯か?」

「ええ、今から食堂向かってるとこよ」

「お!じゃま一緒に行こうぜ!」

「そうね、一緒に行きましょ」

「あ!もう、撫でるの終わりか…?」

「うう…」


撫でるのやめて、食堂へ向かおうとしたら、ナズナが聞いてきた。なんだ!この大型犬!その捨て犬みたいなうるうるの目で見ないでよ、私ナズナを捨ててないわよ!耳垂れアンド尻尾垂れてて。可愛いわね、ワンコキャラは、イケメンがやると威力がすごいわ…


「うぅぅ、食堂で、アイビーとスズ、ランが待ってるのよ、一緒に食べる約束もしたし…また後で撫でるから…ね?食堂いきましょ?」

「んー、しょうがないな!スズとランはすぐ拗ねるからな!早く行かないとな!」

「そうなの?じゃあ、早く行かないとね」


ナズナは、後で構ってもらおー!と、言いながら私と並んで一緒に食堂へ向かったーーーー


「そういえば、ナズナは目が覚めたら浮島が海に浮かんでたとか言ってたけど、落ちてる時気づかなかったの?」

「ん?ああ、昨日家に攻撃しようとしてきた奴らを倒してから姫様達と家に戻って寝て起きたら海の上だったぞ?」

「え?昨日城に攻撃しようとしてきた奴らって…?」

「え?姫様も一緒に戦ったじゃんか!いっぱい敵倒してたじゃんか!やっぱ姫様はすげぇーな!トゲトゲした根っこの魔法で奴らをいっぱいドドドーンって倒してたんだから!すげぇーよ!!あとあと、召喚したあいつも久々に一緒に戦ったしな!あとは、あれだ!あの時のーーーーーー」


ナズナが昨日の戦い思い出しているのか、拳を握ってキラキラした目で私にあれが!これが!と、いっぱい話している


ーーー話を聞いてると、やっぱり昨日の戦いはギルド戦だ。あの時使った魔法は、[大樹魔法]の魔法攻撃「かっローズ・ウィップ」で、地面から茨の鞭を複数だして敵に打ちつける技で、私がよく使う魔法である。魔法スキルは、[大樹魔法]のスキルレベルがあり、[大樹魔法]で覚えた魔法の熟練度レベルの2つレベル上げがある。熟練度レベルは、同じ魔法を使い続けるとレベルが上がって威力が上がったり効果が上がったりするのだ、例えば「ローズ・ウィップ」は、最初覚えたての頃は茨の鞭は一本だけ出てくるが熟練度レベルを上げていくと2本、3本と増えていき威力、攻撃範囲が広がるのだ。私は、樹魔法レベルは熟練度レベルも合わせてどっちもカンストしてるから茨の鞭は25本も出せたのよね


それにしても、昨日のギルド戦がナズナが覚えてるって事は、みんなも覚えてるって事よね?ゲームの頃からの記憶を持ってるってことかしら?もしかしたら…


「ねえ、ナズナ?」

「ん?どうした姫様?」

「最初の頃の出会い覚えてる?」

「ああ!もちろんだ!あの頃俺ブラックウルフだったよな!姫様1人で俺を簡単に根っこでぶっ飛ばすしびっくりしたわ!根っこに叩かれただけでふっ飛ぶとかーーーーーー」


やっぱり、覚えてるのね…

びっくりだわ、ブラックウルフの時の記憶があるなんて…


「そうだったの?あ、ナ、ナズナは、私が貴方達に沢山戦って貰ってたけど嫌とかじゃなかったの?」


私は、レベリングの為よく使い魔を連れ回しよく死なせてたから、それでナズナ達、使い魔はその事を覚えていて嫌がってたりしてたりするのかな?もし嫌がってた使い魔とかいて、「嫌だった」とか直接言われたら絶対私は部屋に引きこもり使い魔に会うのが怖くなって気まずくなる…


「え?俺らはそんなこと全然思ってないぞ!まあ、すげぇー頑張ったけど、それでもよ!姫様と戦ってきたから俺らは強くなれたんだし進化したんだぜ?姫様のおかげだ!俺らはぜってぇ嫌とか思ってねぇーぞ!」

「そ、そっか、良かったわ。そう思ってくれてありがとう」

「おう!それでさ!俺が進化したとーーーーーー」


うん、ナズナとの冒険話を聞いていても嫌がっていないと思うわ。良かった嫌われてなくて、私は使い魔達を愛情込めて育ててきたつもりだから、そう思ってくれてたんだと思うと嬉しくて頬が緩んでいくわ!


うふふ、他の使い魔のみんなに会えるのが楽しみになってきたわーーーーーー


「あいつの体めっちゃ硬かったよな!俺歯が折れるとか思った!」

「そうね、確かにハイドロトータルは硬かったわ」


ナズナは、お喋りが好きみたいで、ナズナと懐かしいボス戦の話などで盛り上がってたら1階の食堂に着いた


食堂の扉を開いて中に入ってみると、長テーブルに5人組が座って待っていた


「姫様お待ちしておりました。今から朝食を出しますね」

「「ママぁ〜お腹減ったよぉ〜」」

「あら、姫様おはようございます」

「姫、おはようございます」


5人組の3人は、席から立ち挨拶をしてきた。アイビーは、綺麗に礼をして席から離れ朝食の用意でもしてくるのかな?残りの2人の内1人は、膝まであるロングストレートヘアーの緑の髪にタレ目な緑の瞳を持つ私と同じぐらいの身長のおっとり美人の女神の様に微笑んでる女性。膝上の長さの黄緑色ワンピース、濃い緑のブーツを履いている『精霊王』ヨツバ。もう1人は、金髪のサラサラヘアーに翡翠のような澄んだ瞳の王子みたい男性。白とメインとして金のラインが入ったタキシードを着ていて本物の王子様みたいなキラキライケメンだ。ナズナが身長190近くなら、アイビーと王子様は、身長180ぐらい。このキラキラ王子様は、『大天使』レン。2人とももちろん私の使い魔だ。


2人は私挨拶して綺麗に一礼をし、レンが此方に近付いてきた。レンは、私に膝を床に着き私の左手をとり口付けた


「ーー!?」

「姫、おはようございます。今日も花のように可憐で美しい……」

「レ、レンおはよう?ヨツバもおはよう」


いきなりの口付けに私はびっくり。そして、そんな見つめられながら言われると頬が熱くなっていく


「うふふ、レンったらいきなりそんな事しちゃったら姫様びっくりしちゃいますわ」

「おいレン!ヨツバの言う通りだぞ!姫様がびっくりしてるだろ!」

「すいません姫…つい、僕は姫を見惚れているとついつい身体と口が勝手動いてしまいます」

「「レンが怒られてるぅ〜あははっ」」


クスクスと口に手を当て上品に笑うヨツバ、ナズナは、レンに文句を言っていて、レンは、申し訳ないのか頬掻いて謝ってる。双子のスズ、ランはレンを指差してお互い顔を合わせて笑ってる


ーーー豪華なメンバーね。みんな美形すぎる。今ここに携帯があれば写真を撮っていただろう、それほどこの宮殿みたいな城をバックに美形揃いだから絵になるだろう


「レ、レン大丈夫よ?私もいきなりでびっくりしただけだから、気にしてないわ」

「姫、ありがとうございます」


うわぁ、これが本物のキラキラスマイルだわ。ナズナは、ニカって笑って八重歯が出て人懐っこい笑顔で、アイビーは、魅了される美しい笑顔。双子は可愛い笑顔だから、レンは、爽やかな笑顔ね。どの笑顔もアリだわ。イケる。うん


「姫様、朝食の準備が整いました。頂きましょう」

「うふふ、そうね、お腹が減ったわ。席に座って一緒に食べましょう」

「「ママぁ〜早く食べよぉ〜!!」」

「お!飯だ!腹減ったんだよなぁ」

「さぁ、姫。僕が席までエスコートさせてください」

「あ、お願いするわね」


アイビーとメイド達がいつの間に朝食の用意し終わり、他の使い魔達が席に座り私を待っていた。私はレンに手を貸して貰い長テーブルの1番奥にエスコートして貰い席に着いた。アイビーは、私の席の近くで立っている


「ありがとうレイ。アイビー他のみんなはどうしたの?」

「はい。ロベリアは配下を連れて城の中を調査、カンナ、アザミはまだ寝てると思います。他の2人はーーーーー」


アイビーが他の使い魔の事を教えて貰ってる時食堂の扉が開いて2つの影が見えた


「あぁ腹減ったわぁ、まじ、腹ん中なんもねぇし。オレは早く飯くいてぇ」

「ハイド殿口が悪いぞ」

「いいじゃねぇかリンドウ、誰も口悪くても気にしちゃいねぇーって」

「はぁ…あっ!姫様!おはようございます!」

「おっ、姫さんおはよぉさん」


扉から入ってきた2人は、最初にだるそうに暗めの紅い髪をかき上げながら片手を上げ、ややつり目な金の瞳のイケメン。危険な雰囲気の身長185ぐらいの男性だ。服装はボタン3個ぐらい胸元を開けた黒いシャツにズボン、上着は黒のトレンチコートで紅いラインが入っている。『悪魔王』ハイド。もう1人は、ナズナより身長がナズナと同じ190近くはあるだろうガッチリしている男性は綺麗に一礼し挨拶をした、短く揃えた角刈りの黒髪に、眉間にちょっとシワが寄っていて黒い瞳は一重で鋭い目付きだが、近寄りがたい気がするがよく見るとやはり美形でありイケメンだ。マントも真っ黒な騎士みたいな鎧を着ており腰には黒のロングソードを装備している。『暗黒騎士』リンドウだ。当然この2人も使い魔である


「ハイド、リンドウおはよう」

「うふふ、ハイドまたリンドウに怒られてるわね」

「「ヨツバ姉そうなのぉ〜??」」

「そうだぞ!今日だって見回りする前、ハイドは、リンドウとアイビーに怒られてたぞ!」

「スズ殿ラン殿おはよう。全く真面目に調査しないんだよ」

「なんだよ!オレは、真面目に調査したぜ?北の山の頂上から浮島の様子みたぜ」

「ほとんどハイドは、寝てたじゃありませんか」

「おい!レン!んなこと言うんじゃねぇ!」

「「あははっ!ハイド怒られてるぅ〜??」」

「はぁ、ハイド殿…」

「まぁまぁ、うふふ」


ハイドがリンドウに呆れながらテーブル席に着いてまた説教され、レンは、苦笑い。他の4人は笑っている。アイビーの姿がないのは、ハイドとリンドウの朝食の用意をしているのだろう


この2人もイケメンよね。ハイドは、刺激が凄そうな危険な雰囲気でいじわるな笑顔のイケメンで、怖そうだけど、すごい真面目そうで笑った顔はクシャって笑いそうで見たらギャップ萌えしそうなイケメンだわ。うん。こっちの2人も素晴らしくアリだわ


「さあ、みなさん。朝食にしましょう」


2人の朝食の準備をし戻ってきたアイビーの合図でみんなで朝食に頂く。わあ、白い粒が沢山乗ったお皿に、茶色のスープ、焼き魚がお皿に乗っておりーーー


って、これ和食料理よね?

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