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堕ちた浮城の薔薇姫  作者: じゅんじゅん
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『シースネーク』





海の上に巨大な魔法陣が現れ、魔法陣の中からレヴィアが現れた


「ギャオっ!!」

「ーーっ!?」

「やっぱり、ロウガルさん驚きますよね…」


レヴィアが召喚され、ロウガルがレヴィアを見て口を開けて固まっていた


「か…かか海竜だとっ!?」

「ええ、海竜のレヴィアよ」

「ギャオ」

「レヴィアさん格好いいよねっ!!」

「姫の召喚獣ですからね。他の海竜より強いですとも!」

「…そう!」

「ギャオっ!」

「そうね…レヴィアは、他の海竜と違うわね」


アレクは、キラキラした目でレヴィアを見ており、何故かレヴィアと一緒にレンとアザミが胸を張っている


「いやいやっ!!待ってくれ!か、海竜だぞっ!?」

「ええ、海竜のレヴィアよ?」

「違くてっ!?海竜なんだよ!!」


ロウガルがレヴィアを見て海竜だと叫んでいる。うん、海竜のレヴィアよ?


「あれだよ!海竜は、SSランクの魔物なんだぞ!?」

「ん?そうね?」

「そうね……じゃないだろっ!?なんで、そんな魔物を召喚できるんだよ!?」

「倒して契約したから?」

「そうですね。姫が倒して契約したんですよ?」

「…ん」

「へえ、レヴィアさんってSSランクの魔物だったんだね」

「ギャオっ!」

「あはは……当たり前みたいな会話してんじゃねよ…規格外だな………」

「ロウガルさん。俺は当たり前に思ってきたよ!」

「アレク…そうなのか……」


だって私が倒してレヴィアと契約したんだから召喚出来るに決まってるでしょう。ロウガルがぶつぶつ何か言ってるわ?目が死んでるけど大丈夫かしら?


「レヴィアいきなり呼んでごめんね?忙しかったかしら?」

「ギャオギャオ!」

「あら、本当?大丈夫そうなら良かったわ」

「ギャオ!」

「それで、レヴィアにお願いがあるんだけどねーーーーーー」


私は、シースネークが海に住み着いてる事、それでレヴィアに浅瀬まで追い込んでほしいって説明をした


「ーーーって事で、レヴィアにお願いしたいんだけど、お願いできる?」

「ギャオっ!」

「レヴィアありがとう!じゃあ、今からお願いね」

「ギャイ!」


レヴィアが協力してくれる事になり、レヴィアは、海の中に入っていった


「レン、アザミ。レヴィアがすぐシースネークを誘導してくれると思うから準備しといて」

「わかりました」

「…ん」

「アレク君は、また私の側にいてね?ロウガルは…?」

「わかった!」

「ああ、俺は自分の身は守れるから大丈夫だ」

「わかったわ」


レンとアザミに指示を出して、アレク君は私の側に付いて、ロウガルは槍を構えて自分の身を守るみたいだ







ーーーーー数十分後…海の先から魔物の声が聞こえてきた


「…来た」

「姫、来ましたね」

「そうね…」


ギアァァァァァァァァァァァァッッ!!!


海の先から浅瀬に向かってレヴィアが顔を出して吼えていた


シャーーーッッ!シャーッッ!!


背後から追ってるレヴィアの咆哮に海からシースネークの群れが慌てて私達がいる浅瀬に逃げていた


「レヴィア流石ね」

「そうですね。姫、そろそろシースネーク達が浅瀬に来ます」

「すごい数だね……」

「わかったわ![メイルシュトローム]!!」


私の水流魔法[メイルシュトローム]が発動した途端、シースネークの周りに大量の渦潮が発生してシースネークを海の底に逃げられない様にさせた


「レン、アザミ!今よ!!」

「はいっ![シャイニング]!!」

「…[ロックレイン]」

「「「「「「ーーーシャッッ!?」」」」」」


レンとアザミは、空中に大量の光のレーザーと先が尖った岩を浅瀬に来たシースネークの群れに当てた。シースネークは体に体に穴が開いていき、一瞬に30以上が倒された


「いい感じよ!レヴィアは、そのまま海から倒していって!私達は、このまま向かってくるシースネークを倒すわよ!」


大声でみんなに指示を出して私も攻撃体制に入る


「シャーーーッッ!!」

「シャッッ!!」

「シャーーーッ!」


私の目の前から、3匹のシースネークが口を開けて嚙みつこうと攻撃を仕掛けてくる


「遅いわよ![ウィンドスラッシュ]!」


シュッ!!!


「さあ!来なさいっ!!」


次々と私は、向かってくるシースネークを風の刃で首を落としていく


「ギアァァァァァァ!!!」

「シャーーーッ!?」


レヴィアは、シースネークを噛みちぎっていく


「シャーーッッ!」

「はっ!はぁっ![ホーリーアロー]!!」


レンは、剣と魔法使い次々と倒していく


「ん!ん!んっ!!」

「シャッ!?」

「シャ!!」

「シャーーー!?」


アザミは、浅瀬から上がってきたシースネークを殴り殺していく


「ーーーっ!ローゼさん!!」

「シャーーーッッ!!」

「あっ…!はっ!!」


ガキンッ!!


アレクの叫び声に、反応して生き残ってたシースネークが嚙みつこうとしてる所をデスサイズを出して防ぐ


「あら、まだ生き残ってたのねっ!はぁっ!!」

「シャッッ!!」


私は横に跳び、防いでたデスサイズを離して、素早く持ち直してシースネークの首を落とす


「本当に数が多いわね…っ![カマイタチ]!!」

「そうですね!一気に魔法で片付けますか?」

「そうね…そうしましょ…みんなそこから離れてっ!!!」


数が多すぎるから、私はみんなに離れる様に伝えた


「そのまま倒してやるわ![メイルシュトローム]!!!」


そのまま、周りにある渦潮を中央に集めてシースネーク達を巻き込んでいき渦潮が大きくなっていく


「レヴィア!そのまま渦潮に攻撃して!」

「ギャオっ!ギアァァァァァァァァァァァァッッ!!!!」


ザバアァァァァァァァァァァァッッ!!!!


レヴィアのブレス。口から大量の水が出て渦潮に攻撃し、シースネーク達を巻き込んで爆発した


「倒したのか……?」

「多分、レヴィアさんのブレスで倒したと思う…」

「はい、全て倒しましたね。シースネークの気配を感じませんし」

「…ん」

「ええ、倒したわね。レヴィアありがとうね」

「ギャイギャオ!」

「レンとアザミもお疲れ。あ、アレク君さっきはありがとね?」

「姫もお疲れ様です」

「…うん」

「いや、無事でよかったよ…」


最後の攻撃で、シースネーク達を倒しきってみんなに労いの言葉をかけた


「いやあ………」

「ロウガル?終わったわよ?」

「あ、いや……本当に強いんだな…」

「ええ、私の仲間達強いでしょ?」

「ああ、それもそうだが…ローゼも強かったぜ…」

「ふふ、ありがと」

「ーーっ!あ、ああ……えと、ありがとな!お前らのお陰で船が出せるぜ!」


あら、私の笑顔でやられたわね…まあ、いいわ。これで、冒険者カードがBランクから始められるわ


「じゃあ、これで終わったから冒険者カードお願いね?」

「ああ、任せろ。アレクは、Gランクからでいいんだな?」

「あ、うん!お願いします!」

「わかった。本来は金がかかるが、今回はお礼に無料でやってやる」

「いいの?俺は何もやってないよ?」

「ああ、気にするな。サービスだと思っとけ」

「ロウガルさん、ありがとうございます!」

「ああ。ローゼ達はこのシースネークの死体はどうするんだ?大量にあるから金になるぞ?」


んー。どうしましょ?魔石があった方がロベリアの作る魔道具に使えるわよね?


「魔石だけもらっていいかしら?」

「ああ、大丈夫だが…この量の魔石を何に使うんだ?」

「ロベリ…えと、私の仲間が作る魔道具に使うわ」

「そうなのか、わかった。それ以外は、ギルドに売っていいんだな?」

「ええ、お願いするわ。私達も解体した方がいいわよね?」

「大丈夫だ。ギルド員に任せる。魔石と報酬は、冒険者カードと一緒に渡すな」

「わかったわ。お願いするわね」


シースネークは、魔石だけ貰って全て売ることにした。シースネークの皮は防具に使うと良いらしいんだって、私達の防具は高ランクの魔物で出来てるから要らないから売って金にする


「明日ギルドに寄ってくれ。解体とカードの作成で時間がかかるだろうからな」

「あら、そうなのね……今日はスカハイで一泊だね」

「じゃあ、今回は本当に感謝する。ありがとう」

「大丈夫よ。私達にもメリットがあったからね」

「ああ、そう言ってくれるとありがたい…では、俺はギルドに戻って仕事してくる。じゃあな!」

「ええ、お疲れ様」

「ロウガルさん、お疲れ様です!」

「お疲れ様です」

「…ん」

「ギャオギャオ!」


私達は、ロウガルと明日ギルドによる約束をして別れた


「ふー。みんなお疲れ様」

「はい。姫もお疲れ様です」

「…おつかれ」

「ギャオ」

「皆さんお疲れ様です。あんな量の魔物を倒すなんて流石だね!!」

「ふふ、ありがと。今日は、この街で泊まらないとね…どこかいい宿ないかしらね?」

「そうですね…誰かに聞いて姫の疲れを癒してくれる宿屋を紹介して貰いましょう」

「ええ、お金ならあるから1番いい所でいいわ」

「わかりました」


お金なんてあり過ぎるし、今回の依頼から報酬も出るからお金を使っていこう


「レヴィアも手伝ってくれてありがとうね?」

「ギャイッ!」

「レヴィアは、そのまま彼方に私達の島があるから疲れたかも知れないけど海から帰ってもらっていいかしら?」

「ギャオ!」

「ごめんね?また、島の警護をして貰いたいからね…今日はゆっくり休んでね」

「ギャア!ギャオっ!」

「ええ、また何かあったらレヴィアに手伝ってもらうわ。じゃあね」

「レヴィアお疲れ様です」

「…ん!」

「レヴィアさんお疲れ様です!」


レヴィアは、私達と別れ海から泳いで島に向かって帰っていったーーー




「じゃあ、今日泊まる宿を探しましょ」


私達もこれから泊まる宿屋を探してスカハイ港街に戻った

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