ディオザトュ大陸へ出発
今、私は会議が終わったから城から出て南エリアの草原にいた
「姫様っ!みんなに会えるから楽しみだなっ!」
「「だなだなっ!あははっ」」
「そうよね、みんなに会えるわね。今から召喚するわね」
今、草原にはナズナとスズ、ランが召喚獣に会いに来ていた
「それじゃ呼ぶわね。……契約に従い我に従え[召喚『海竜・レヴィア』『不死鳥・ニクス』『幻影霊・クラウド』『妖精猫・シー』]」
ーーバリンッッッ!!!!
目の前に4つの魔法陣が現れ、中から魔法陣を破って4匹が出てきた
「ギャオ!」
「ホオォ!」
「ーーー!」
「シーなのニャ!」
藍色の竜に、赤い鳥、紫のローブ、二足歩行の猫が魔法陣から現れた
「みんな久しぶりね!レヴィアは、昨日ぶりかしら?」
「おおっ!みんな久しぶりだぞっ!」
「「わぁ〜!!」」
「ギャオ!ギャイギャイ!」
「ホオォー」
「ーー!ーー。」
「ご主人様達、久しぶりなのニャ!」
ーーーー『不死鳥』ニクス。鷹の様な顔に尻尾が長く翼を広げたら全長15メートルある赤い鳥だ。『幻影霊』クラウドは、背中に魔法陣が描いてある紫のローブがゆらゆら浮かんでいる。『妖精猫』シーは、地球で言うアメリンショートヘアーの二足歩行の猫の妖精だ
ナズナ達と召喚獣が、久しぶりの再会で話し込んでいた
「みんないいかしら?みんなを呼んだのは、私達の仕事に協力して欲しいの。もちろん使い魔のみんなとも遊んでもいいわ」
「ギャオ!」
「ホオォー」
「ーー!」
「わかったのニャ!」
召喚獣達が頷く
「レヴィアには、海から島の周りで防衛して欲しいわ。もし船と危険な魔物が島近くに現れたら城に居る誰かに報告して欲しい」
「ギャオ!」
レヴィアには海の警備役。他から来た船と海の魔物の連絡してもらう。アレクと一緒に来た盗賊みたいに誰か来るかも知れないからね、海にはレベルの高い強敵の魔物がうようよいるから警備して貰わないと特にレヴィアと同じ「海竜」と「クラーケン」それと1番危険なのは「リヴァイアサン」が危険だわ
「ニクスには、北エリアの山に住んで貰っていいわ。協力して欲しいのは、みんなの運搬役と空からの警備をお願い」
「ホオォー」
ニクスには、私達が大陸に向かう時に運んで貰って空からの警備をお願いしたわ。空からも魔物が来る可能性があるからね
「クラウドには、島全体をスキルを使って霧で隠して欲しいの、出来るかしら?」
「ーー!」
「あら、出来るのね!お願いするわ。クラウドは、スキルで島を隠したら好きにしていいわ」
クラウドは、島全体を霧で包んで貰って周りから見えないように隠してもらう
「シーは、カンナと一緒にスリモアトュ大陸に行って貰うわ。詳しい話はカンナから指示を聞いて頂戴」
「わかったニャ!カンナ様に会えばいいのニャ!」
「そうよ。お願いするわね」
シーには、カンナと一緒に大陸に行ってもらい。情報収集の手伝いを任せる
「…それだけかしらね?何か質問あるかしら?」
「なあなあ姫様!」
「ナズナどうしたの?」
「今から、みんなと遊んでもいいかっ!?」
「ええ、そうね。今日は何も予定がないから大丈夫よ。じゃあ、みんなと遊びましょうか」
「おっ!やったぞ!!みんな遊ぼうぜっ!」
「遊ぶ〜!」「遊ぼ〜!」
「ギャイギャイ!」
「ホオォー?」
「ーー!!」
「遊ぶニャ!遊びたいニャ!」
「うふふ、遊びましょ!何して遊ぶ?」
「えっと…鬼ごっことか競争とかーーーーー」
私達は、あれから夕食の時間までみんなと色んな遊びをして楽しんだ。レヴィアとニクスに乗ったり、クラウドがスキルで姿を隠して探す遊びをしたり。シーとスズ、ランがじゃれ合ったりして遊んだ
ーーーーーコンコン……ガチャ
「あ、ローゼさん!どうしたの?」
「アレク君、今いいかしら?」
「うん、大丈夫」
私は、夕食を食べてからアレクの部屋に来ていた。レヴィア達にも食事をメイド達に頼んでもらった
レヴィア達は食事をしなくても私の魔力をあげればいいんだけど、食事を楽しむ事ができるから用意する。レヴィアとニクスはよく食べるから食料が足りなくなるかもしれないから何処かで調達しないと…
「明日には、昼前には出発してアレク君の村に向かうわ」
「あ…うん」
「大丈夫かしら?」
「あはは…なんか緊張しますね…」
アレクに、明日島から出ることを伝えに来たが…
「そうかもね…でも、両親には挨拶しないとね」
「そうだね…挨拶しないとだね…」
アレクは、村の事や両親を思い出したのか表情が暗くなる
「…うん。村の場所はわかるのかしら?」
「あ、うん。たぶん王国領地に村があって聖国領地から近くの山の奥ってぐらいしかわかんない…奴隷として捕まった時には、知らない場所に居たから…」
「そう、わかったわ。大丈夫よ、レンとアザミが一緒に行くからきっとすぐ見つけられるわ」
「レンさん達が一緒なんですか!…でも、どうやって海を越えるの?盗賊の船を使って行くの?」
「ふふふ、明日楽しみにしていいわ!きっと驚くわよ?」
「え?あ…うん、わかった?」
「明日の朝食食べたら出発するから準備しといてね?それじゃあ、今夜はゆっくり休んでね。アレク君おやすみ」
「ローゼさんも…おやすみ…」
私は、アレクに用件を伝え終わって部屋に戻った
ーーーーーー次の日の朝。朝食を食べ終わり、城の外にみんなが集まっていた
「みんなそれぞれ任務をよろしくね?無理だけはしないでよ?何かあればすぐ逃げて『ギルド・キー』を使って城に帰ること。わかったわね?」
私の言葉にみんな頷く
「それじゃあ、私達は行くわね。いってきます」
「姫様、アレク様お気をつけて行ってらっしゃいませ。レン、アザミ姫様をお願いしますね」
「レンとアザミ、姫様を任せた」
「リンドウわかってます。姫を必ずお護りします!」
「…ん」
「えと…皆さんお世話になりました。ありがとうございます…」
「アレクっ!また遊びに来いよっ!!」
「「また、遊ぼぉね〜」」
「そうじゃぞ、また来ればよいのじゃ」
「そうデスゾヨ!」
「くくっ…また、飯いっぱい食わしてやるぜ?あははっ!!」
「うふふ、ハイドったら意地悪しないの。アレク君、またいらしてくださいね?」
「あ…はいっ!また来ますっ!ありがとうございます!!」
私は、みんなに城と任務を頼んで。アレクはみんなにお礼を言ってから私達は、城から出発した
ーーーー今私達は、南エリアにいる
「ローゼさん?どうやっていくの?」
「ふふっ今からわかるわよ。アザミお願いね?」
「…ん、わかった」
「ーーーえっ!?」
アレクから移動手段はどうするのか聞かれ、私は、いたずら顔でアレクに言った後。アザミの身体全体が光り輝いた
「…ガァ」《…ん》
「す、すごいっ!!アザミさんってドラゴンだったんだ!!すごい…大きいや……」
「ええ、そうよ。アザミはドラゴンなのよ」
「アレク君、アザミは『古龍』なんですよ」
「古龍?そうなんだ…アザミさんすごい…」
「…ガァ」
アザミが光り輝いた後現れたのは、本来の姿『古龍』になった。黄金に輝く全長20メートルの黄金の鱗に黄金の瞳で大きな蝙蝠みたいな翼に角が生えており白銀の鬣をなびかせた洋風のドラゴンだ。アザミは、ドラゴンの姿だと喋れないから念話で会話する
「ローゼさんの召喚獣達にも今朝会って驚いたけど、アザミさんの姿にも驚いた!!」
「みんなカッコいいでしょ?」
「うんっ!カッコいいよっ!」
「…ガゥ」《…うん》
「アザミ。姫達に褒められて珍しく照れてますね」
「…ガウァ」《…レンうるさい》
アレクは今朝、城の外に出たときレヴィア達が居て驚いて腰を抜かしていた。私の召喚獣だと伝えると安心したのかキラキラした目でレヴィア達を見ていた
「アレク君は、アザミに乗せてもらって行くわよ」
「ローゼさん達は?」
「私とレンは飛べるから大丈夫よ」
「え、2人ともアザミさんみたいにドラゴンにでもなるのっ!?」
「違うわ…まあ、見ればわかるわ[蝶羽生成]」
「そうですね。僕たちを見てればわかりますよ[天翼生成]」
「ーーうわっ!!わあ……2人とも羽があるんですねっ!!」
私達は、スキルで羽を出した。私は、二体四枚の蝶の羽が背中から生えている。真っ黒だけど動かすたびにキラキラした鱗粉が舞う羽だ。レンは、『大天使』だから純白の一体二枚の翼が生えていた。本来は三体六枚の翼だが、戦闘の時にしか出さないから今は飛ぶだけに一体二枚だけ出していた
「ふふっ私達もどう?カッコいいでしょ?」
「え…えと…とても…き、綺麗だよ…」
「ですよねアレク君!姫のこの姿もとても美しいですよね!わかります。姫が美しい羽を生やして舞うように戦う姿はもう……美しすぎてこれ以上表現ができません……」
「…ガァ」《…綺麗》
「アザミもわかりますよね!?そうですよね!」
「あ…うん…みんなありがとう。なんか恥ずかしいわね…」
格好いいか聞いたけど、綺麗とか美しいって言われると思わなかったから照れちゃうわね。レンは、毎回褒めすぎよ…
「それでは、ディオザトュ大陸に向かって行きましょ」
ーーーーー私達は、アレクの村に向かって飛び立った