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堕ちた浮城の薔薇姫  作者: じゅんじゅん
11/27

盗賊に捕まった少年





俺は、女神に出会ったーーーーーーーー




「ん?外が騒がしいな…」


ーーーガチャッ!


「おいっ!支度しろっ!行くぞっ!」

「あ、はいっ!もう着いたんですか?」

「あ?なんかしらねぇ島が見えてよぉ、頭がとりあえずその島にでも何かありそうだから船から降りるらしぃぜ」

「そうなんですか?」

「まぁ、さっさと支度しとけっ!すぐ出発するみてぇだし」

「わかりました!」


俺は、盗賊の奴に言われた通り彼奴らの食料や道具が詰まった大きな鞄を背負い部屋から出たーーーー


船から降りると、20以上の盗賊供が集まっており、これからの事を話している


「てめえぇぇらぁっ!!準備はいいかっ!?」

「「「「「「おうっ!!!」」」」」」

「今から、この島を調べるぞ?もし、此処に奴隷として売れそうな商品が居たならそっこーで捕まえろよ?」

「「「「「「おうっ!!!」」」」」」

「女は、捕まえろ?多く捕まえられたら俺らに2匹ぐれぇ廻してやっからよぉ!ガハハっ!!それで餓鬼は、きめぇ趣味の貴族に売れるから殺すなよ?残りの男供は殺せ」

「「「「「「おおおぉぉぉぉぉっっ!!!」」」」」」


今、俺らの前で喋ってる奴は村の助けを求めた時に馬車の中に乗ってた厳ついおじさん、ガルガだ。此奴がこの盗賊供の頭だ。本当に今すぐここで殺してやりたい男だ


「えへへ、エルフの女はめっちゃ良いらしいぜ?」

「まじかっ!?なんでてめぇが知ってんだよ?」

「酒場で聞いたんだよ、胸はねぇが締まりが良いらしい」

「おぉぉぉぉぉっ!ぜってぇ捕まえてやろうぜっ!!」

「そうだな、1匹ぐらいなら頭が廻してくれんじゃね?」

「「ガハハハハハッ!!」」


俺らは、森の中を歩いて何処か村がないか探している。俺の役目は荷物持ちであり、野宿する時の準備や食事を用意する係だ。それと、盗賊供が対処仕切れない魔物が出たら囮として此奴らを逃す係でもある


囮にされるぐらいならドラゴンみたいな強敵に出会って此奴らを道連れにしてやるのにーーーーー



「ーーおいっ!お前ら止まれ」


頭のガルガがいきなり真剣な表情をし、俺らに命令をした


「頭、どうしたんすか?」

「何がこっちに来るみてぇだ」

「ーーっ!そうなんすか!」

「てめぇら、武器を構えっ!!」

「「「「「おうっ」」」」」


前か何かが来るらしく、ガルガの言葉に盗賊供が武器を構え真剣になる。今俺らは緊張感が走った




ーーーーガサッガサガサッ



「「「「「ーーっ!?」」」」」


前から草を踏みしめ奥から此方に来た2つの姿をみて、俺らは、固まった。そう、俺はーーーー


「みなさん、こんにちわ」


ーーーーーーーー女神に出会った。プラチナブロンドの長い髪、雪の様な真っ白な肌だがほんのりと頬に赤みを帯びている。綺麗な鼻筋に小さな口、薔薇の様な深みがある紅い瞳を持ったこの世に思えないほど綺麗な人形の様な美少女がいたのだ。隣に居る女性も凄い美人だ、耳と尻尾があるから獣人なんだろうか、彼女の着ている服装がわからないが、とても似合っている


俺らは、皆同じだろう。今、絶対彼女達に見惚れて固まっているのだ


「ねぇ。貴方達は、私達の島になにか用があるの?」


声も凄く透きとおっていていつまでも聞いていたくなる


「あへへへへっ!!上玉ですぜっ!」

「ぐへへっ!そうっすよ頭ぁ〜!此奴ら奴隷にしましょうや」

「ああっ!廻してぇ……」

「俺は、あの胸がでけぇ女だなぁ」

「わかるぜっ!だが、あっちの小せえ女もイケるわ」

「どっちでもいいから、喰いてぇな」


ガルガ以外の盗賊供は、野心的な笑みを浮かべ彼女達を見ていた


「んー。貴方達は盗賊なのかしら?」

「そうじゃのぉ〜。わらわ達を下品な笑みで見てくるからそうじゃろ?」

「笑い方で決めるのね…」


彼女達は、盗賊供に聞いているが盗賊供のギラギラした目に苦笑いしている


「彼女ぉ〜そうだせぇ?」

「俺らこわ〜い盗賊様だぜ」

「だから、大人しく俺らの道具になれな?な?」

「ーーぶっ!道具とかっ!?誰もが嫌だろ?」

「ギャハハッ!!そうだよなぁ!」

「辞めろよてめぇら!ぶるぶる胸が怯えちゃうだろ?」

「「「ギャハハハハッ!!!」」」


盗賊供が彼女達に向かって品性がない会話をしている


「ーーーっ!おめぇらなに言ってやがる!!逃げんだよっ!!!」

「は?なに言ってんすか?こんな上玉がいるんすよ?」

「馬鹿かっ!!こんな化け物からにげ………」

「「「「ーーっ!?」」」」


ガルガが、いきなりこっちに振り返ってきたと思ったら凄い大量の汗を掻いて逃げろと叫んでいた、俺らは何故そんな彼が焦っているのか訳がわからず動けないでいたらーーーー



ーーーー前から、もの凄い圧を感じて彼女達に目線を向け全身から汗が噴き出してきて本当に動けなくなってしまった


思ったのだ。ここで死ぬんだと……











ーーーーーー私達は、複数の何かがこっちに向かっていたから2人で何か確認しに歩いて向かっていた


言葉が通じるならこの世界について教えてもらいましょ。もし、言葉が通じなくて攻撃的だったら捕まえるか、殺すのよね?私、本当に殺せるかしら?魔法撃ったら爆発したりして中身が飛び出るんでしょ?うわぁ、絶対に無理よ。まあ、本気で無理ならカンナもいるし、スキルですぐ逃げられるわ。それにスキル[使い魔]があるから大丈夫でしょ?このスキルは、使い魔を召喚して呼び出せるからみんなに助けてもらえるわ


「そろそろ見えてくるわね」

「そうじゃのぉ〜。面倒な事が起きなきゃいいのじゃが」





ーーーーーー気色悪いわね。[威圧]スキルでも使って無理矢理黙らしたわ。だって、ずっと私達を下から上まで何度も汚らわしい目で見てくるのよ?気持ち悪すぎて自分よりレベルが低いものに[威圧]を使うと敵が弱ければ弱いほど圧に耐えきれなくなり動けなくなったり気絶状態にするの


あ!今あの男気絶して倒れたわ。そこにいる男なんか震えすぎて脚がぐらんぐらん揺れてるわよ?踊っているのかしら?


それにしてもーーーー


「カンナどう?弱い?」

「そうじゃの、弱いのぉ。そこの奴が1番この中ではマシじゃが、わらわ達では相手にならんのぉ」

「そうね。私もそう思うわ」


ーーーー何となく相手の強さはわかるけど、スキル[鑑定師]があるからわかるのよね。……うんうん。やっぱりこの坊主の厳ついおじさんが1番ステータス高いわね


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前「ガルガ」♂

種族「人族」Lv58

職業「盗賊」[賞金首]


STR:C

VIT:D

DEX:C

AGI:C

INT:E

MND:E


スキル

[短剣][体術][隠密][隠蔽][解除][危険察知]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この中でも強いけど、弱いわね。職業[盗賊]に[賞金首]ね。本物の盗賊なのね。盗賊は、確か裏ギルドで盗みや犯罪をするギルドなんだよね?それでそこのギルドで盗賊の職業など選べたはずだわ。このと[賞金首]とかって冒険者ギルドにこの男の人でも持っていけば賞金でも貰えるのかしら?


ーーーん?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前「アレク」♂

種族「人族」Lv8

職業「村人」[奴隷]


STR:F

VIT:G

DEX:F

AGI:F

INT:G

MND:G


スキル

[体術][光魔法][料理]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


奴隷??あの子の首元にある黒いチョーカーが奴隷の首輪かしら?ああ、たしかこの世界『アナザ』に奴隷制度が合ったわね。犯罪奴隷と借金奴隷に裏で取りに引きされる違法奴隷。この首輪って主人に逆らうと首にあるやつが首を締め付けるんだっけ?助けてあげたいな、きっとこの子盗賊に捕まって奴隷にされたんでしょうね。だって美少年よ?今は薄汚れたシャツにズボン着ているけど、顔は凄い整ってるわ。暗めのダークレッドの髪に同じ色の瞳を持っている短髪の美少年。日に焼けてた肌もいい感じね。うん。助けよう。ロベリアなら詳しそうだから解除してもらいましょ


「ねえ、カンナ。ロベリアを今から呼ぶから、あの子以外始末していいわ。あ、後あのおじさんだけ残しといて色々この世界の事知ってそうだし」

「わかったのじゃ。[妖術・鬼火]」


カンナの九本の尻尾の一本が紅く光った途端、大量のボールぐらいの炎の玉が出て来て盗賊達に向かって放たれたーーーーーー







「「ーーっ!?」」


ーーーーーーほんの一瞬だった。人形の様な美少女が隣にいる九本の尻尾がある女の人に指示をした途端。九本の尻尾の女の人の周りに大量の炎の玉が出て来て盗賊供にもの凄い速さで向かっていき、盗賊供が一瞬にして燃えていき防具自体も全て燃やしたのだ


怖いっ!ーーーーーー


初めての死の恐怖に身体の震えが止まらない


俺とガルガが残ってる時人形の様な美少女は、何か魔法でも発動しようとしている


「カンナありがとう。次は…おいで。[使い魔『ロベリア』]」


彼女の前に黒く光る魔法陣が現れ、魔法陣から黒いローブに大きな黒の杖をもった骸骨が現れた


ーーっ!?あれってスケルトン?スケルトンじゃないだろ?それよりもっと恐ろしい奴だ


「姫サマお呼びデスカ?」

「ロベリアあれ取れる?」

「ホオォ?近くで見てみマスゾヨ」


骸骨は、美少女に向かって膝をついて指示を待っていた。彼女は、俺を指をさし骸骨に指示を出していた。骸骨は、俺を見て頷いてから近づいてきた


うわっ!!死ぬっ!!殺されるっ!!!


恐怖で身体は、動いてくれず。近づいてくる骸骨に怖く震えてきて、骨の手が俺に伸ばされた時、咄嗟に目を閉じたーーーー



ーーーーガチャンッ!!


……ん?なんだ?


「フンッ!この首輪脆いデスゾヨ!」

「あら、本当ね?すぐ外れたわ」


ーーーー首輪?え?俺は、骸骨の首輪と言った言葉に自分の首元を触ってみた…


「く、首輪がない……?」



無いのだ奴隷の首輪が…

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