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史上最強の少年空神くん  作者: 大空空人
2/2

第一話~史上最強の少年~続き

ーーーーーーーーーーーー

目が覚める。目前に広がるは見慣れた広い天井。成金趣味丸出しの柄は窓から漏れる日光で少し照らされている。時計を見るそこの記してあった時間は…………

「ーーぉぉおうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

えー記してあった時間は8時15分、入学式が8時半からなので…………ぶっちゃけ寝坊である。

ーーーーーーーーーーーー

「あーあっぶねぇ~。もう少しで遅刻するところだったわ~」

登校中、なんとか遅刻を免れる安全圏にまで来た時龍人ー空神龍人(そらがみりゅうと)ーは大きく安堵の息を漏らす。身長190cmに届くかと思われる長身に、服の隙間から覗く腕はスラリと長くそれでいてしっかりと鍛えられている。

顔に至ってはこの世の美という美を集結させたかの様な正しく美形。そんな美形には今疲労感と安堵、二つの表情が見えている。

「ハハハ。本当龍人は朝に弱いな〜」

そんな龍人の表情を見て絵になるな〜、と思いながら相づちを返すはこちらもなかなかのイケメン「大和翔(やまとしょう)」身長180cmと龍人よりもやや小さい。家が剣道をしており、翔もかなりの玄人である。

二人はかなり長い間共に過ごした仲で 、もうかれこれ10年近くになると龍人は記憶している。

「ちゃうねん。今日の寝坊はいつものとは違う」

「なんなんだ?」

「夢を見た」

「……!例のか?」

夢をと言う単語に反応を示す翔。その単語が示す意味を翔は知っている。

「ああ、その夢だ。久しぶりに見たな」

「何か起こるのかもな」

おどけた調子で言う翔、その言葉に龍人は少し仏頂面になる。

「何が起こるってんだよ。なんでもいいが俺の平和な日常を脅かす物はゴメンだね」

そう言って前を向いた龍人と翔の目と耳に飛び込んで来たのはーーーー

「触らないでって言ってんでしょっ!!」

まず間違いなく女の子の張り上げる声と、その声を発した女の子が複数の男に絡まれている光景だった。それを見た龍人のまず第一考は!ーうわ〜めんどくさそ〜ーーーーー

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