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にん~行雲流水~  作者: 石原に太郎Ver.15y-o
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《逃走 桃》

桃は木陰で小休止した、混乱した頭で何でこうなったのか考えた。


大雪の後に早馬が来た。

甲種戦忍達が京に向かった。


超長老は全滅したっていうけど、蓮と奏は本当に死んじゃったのかな。

今日は群暮に裏切られ教忍章允は殺され、有慈は黄組白組のみんなは大丈夫かな。


二年半前に修忍の里に来た時にはこんな事になるとは考えてもいなかった。

なんだかひとり寂しくなってきた。


松吉は本当に今どこで何をしているのかな。


泣きそうになりながら、空を見上げると、


「助けて~」

女の悲鳴が聞こえてきた。


声の方を見ると、大きな鬼のような盗賊に身形のいい女が襲われている。

桃は弱い自分の心を引き締めなおして、立ち上がると。


「女を襲うなんて、最低よ~」

と鬼の心臓めがけて最後の棒手裏剣を打った。


ドスッ、鈍い音と共に鬼のような盗賊は地面に倒れた。

その横で女は気絶していたので助け起こそうとすると、


「ありがとうございます」と聞こえてきた。

「えっ誰?」振り返っても誰もいない。


すると何故かさっき倒した鬼の口辺りから、


「助けていただきありがとうございます」

しかし鬼のような盗賊は確かに死んだまま。


狐にでも化かされているようだが、今は急いで里に戻らなきゃ。


エイッと気付け術で女を覚醒させると、桃は忍者駆けで里に向かった。


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