表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
合体転生 ~ロイド君の下半身事情~  作者: 木陰涼氏
第一章
5/22

5.生後1日目 

改めまして、木陰涼氏こかげすずしと申します。宜しくお願いいたします。

今日は仕事が休みなので、投稿しまくりたいと思います。

お付き合い下されば幸いです。

ーレイジー

おっ。ちょっと暗いけど、光が見えるようになって、音も聞こえる!。

動かせないけど上半身の感触も感じるし。動かせないけど。


「んじゃあ、とりあえず自己紹介でもしとくか?」

「そうだね。」

「俺の名前はレイジ。そのままレイジでいいぜ。死んじゃったのは16歳の時。

テニス部だったんだけど、テニスボールが顔面に当たった後、後頭部強打で死んだらしい。」


「僕の名前はアキヒサ。僕もアキヒサでいいよ。僕も16歳だったんだ。同い年だね。

部活は特にやってなかったんだけど、趣味でトランプマジックと占いをやっていたんだ。

死因なんだけど、ストーカーなのかな?。サイコなサエコさんに刺されて死んじゃった。

肉体はサエコさんと愛の逃避行中みたい」

なんだかあっけらかんと言い放つアキヒサ。こいつ、おとなしそうなのに意外と大物か?


「すげーなアキヒサの死因。でもいいな~。俺も誰かと付き合ってから死にたかったぜ。」

「いやっ、僕だって彼女なんかいなかったよ!サエコさん勘違いで僕を殺したんだし。」

「じゃ、じゃあ女子と手をつないだこともないのか!?」

「うん。占いだってタロットカードだし。そういう君はどうなのさ!?」

「うっ。俺か、実は死ぬ直前に大観衆の中告白して玉砕した。

手をつないだのなんか幼稚園の先生くらいか」

言ってて悲しくなってきたぜ。

ポン。肩の所にアキヒサの手が置かれる。

「同士!」

俺たちは分かり合えた。


「で。現状確認なんだけど、アキヒサ。お前下半身の感覚はある?」

「うん。それは問題ないんだけど、おむつの中のブツの感覚までわかるのは勘弁願いたいな。」

「俺だって、ブツの臭いの共有なんてしたくないよ。」

「あっ。そっちも問題ないみたいだね。しかしどうしようか?自分で変えることは出来そうにないし。」

「そ、そりゃお前、赤ん坊なんだから泣いて知らせるしかないんじゃないか?」

「うっ。でも僕たち精神年齢は16歳だよ?ブツを漏らして泣きわめくってプライドが…。」

「そんなこと言ったって尻がカブレるよりいいだろ?」

「わ、分かったよ。う~。僕たちのお母さんすごく若くて綺麗な人だから余計にやりずらいよ」

「あっ。そうだ!俺たちのママンどんな人?」

「うん。大体二十歳くらいかな~。ちょっとおっとりしているような小柄な人なんだけど、

…巨乳だよ。」

「まじか。って巨乳かどうかを強調するとはアキヒサお前、巨乳スキーか?」

「わ、悪い?そういうレイジはどうなのさ?」

「お、俺はお尻スキーだけど、お胸も当然イケルぜ!」

「同士!」

俺たちは強く抱き合った。


「そんじゃー早くママンを呼んで下され。アキヒサくん」

「う。じゃあ、『お、オギャー』」

「声が小さい!そんなんじゃママン(巨乳)を召喚できないぞ。」

「じゃじゃあレイジはできるの!?」

「やってやろうじゃないか!我が言霊に応えよママン!『オンギャー!!』」

「すっすごい!恥も外聞もなく泣きわめいた!」

まあ、赤ん坊は泣くのが仕事だしね。


「はいはーい。ロイドちゃんどうしたのかなー」

そういってベビーベッドを見に来てくれたママン。本当に美人さんだ。

で、羞恥プレイに耐えながらおむつを替えてもらう。すっきり。

そのまま抱き上げてもらったんだけど、その気持ちよさたるや筆舌できないぜ。

「ヤ、ヤバイ俺、このまま赤ん坊で居たいかも。」

「僕も~」

蕩け切った安心感の中赤ん坊生活1日目終了。




ーレイジー


さて。

アキヒサと別れて、下半身エリアに戻る。

あっ、今までいたのはへそ当たりの国境付近。何かある時はそのあたりで会う約束をしたぞ。

国境付近ではお互い考えてることが何となく分かっちゃうから、少し考えたいことがある時は

離れる必要がある。

ちなみに国境付近には見えない壁みたいなのがあってそれ以上は進めないんだ。


5感が獲得できたのは大きいけど、今のままだと俺、やれることがあまりに少ない。

当然、手は向こうの領土。何より、頭が向こうなのが痛い。

今のままだと俺、名実ともにアッシー君になっちまう。

どうするかなー。

…やっぱり足の器用値を上げていく必要があるか。

足の指だって動かし続けてれば、自在に動くようになるよな。

人間の足の指って退化しちゃって久しいけど、なんたって生まれたてだし、なんとかなるはず。

後は、柔軟性だよな。

前世では開脚で90度超えるかどうかっていう硬い体だったけど、そんな事言ってられないし。

よし、なんたって乳幼児。時間はそれこそ腐るほどある。

下半身、動かし続けるぞ。

後、管理人さんが気になることを言っていたような。

なんだっけか?


ーアキヒサー


レイジと別れて一人になったよ。

一応、住み分けができているから、助かったよ。

今はやりのルームシェアってやつだね。

…まあ肉体をシェアすることになるとは思わなかったけど。

今の状況のおさらいをしよう。

まず、上半身を抑えられたのは大きいよね。

なんたって頭と手がついてる。

レイジには悪いけど、最悪逆立ちすれば、移動はできるしね。

となると、腕の筋肉を鍛える必要があるかな。

それから、個人的に手の器用さは落としたくないんだよね。

この世界、トランプやタロットってあるのかな?

あと二人でできることとして、今までの経験を活かしたスタートダッシュかな。

この世界の文字や言葉を早めに覚えて、どんどん知識を蓄えないと。

裕福な家ってことだし、書斎とかもあるよね?

この世界の魔法の位置づけがどんな感じなのか分からないけど、

有る以上は使ってみたい。

一人じゃ大変だけど、僕たちは2人で一人。やれることはきっと多いはず。

…なんだ。そう考えれば今の状況悪くないかも。

ベビーベッドを出てからが本番だ!






お食事中の方すみませんでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ