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第7章 牙の特攻


「バヒヒヒヒヒヒューン!!」


 砂煙を上げながら、巨大な馬のモンスターが迫ってくる。その姿は、“ハリケーン”と呼ぶにふさわしい物々しさを携えていた。


「これでもくらえぇえええ!!!」


 牙はブルハリ目掛けて巨剣を振りかざした。


「ガキン! ガキン! ザシュ! ゴシュ!」


 ブルハリの腹、背、足に牙の攻撃がヒットした。


「バヒヒヒヒヒヒューン!!」


 痛みに身をよじるブルハリ。しかし、その進撃をめる気配は無い。よくよく見てみると、攻撃を受けた腹と背から赤い鮮血が滲んで見えるが、足は全くダメージを受けていないように見えた。

 そう、ブルハリはその“足”に強大な魔力が集中しているため、足の防御力だけ異常に高いのだ。だから、人間にとって「このモンスターを止める」ということは非常に困難なことであり、だからこその、モンスターレベル40なのだ。いくら、歴戦のつわものである牙の強力な一撃でも、モンスターレベル40のブルハリを止めるには、いささか力不足であることは明白であった。


「バヒヒヒヒヒヒューン!!」

「ぐわぁ!!!」


 結局、牙はブルハリを止めることができず、砂煙と共に上空へ吹き飛ばされた。


「どふぅ! うぅ……ぐ…………」


 そして、地面に叩きつけられ、意識を失った。



 牙は後にこのときのことをこう、語っている。

【まるで、ハリケーンに巻き込まれたような衝撃だった】



~用語解説~

『魔力と防御力』

これは捕捉だが、魔力の集中しているところは防御力が高い。これはこの世界において常識である。モンスターハンターは『魔視まし』という魔力の流れを見ることのできる魔法を使い、魔力の少ないところを攻撃するのが、モンスターと戦う上での基本戦術となる。

恋愛もそう、まず相手を観察し、弱いところを探す。そして、そこを攻めるべし!




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