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最終章 楽しそうに、踊り狂う巨剣
「お前の叫び、確かに届いたぞ」
朦朧とする意識の中、ラミールは声を聞いた。強く、暖かい声だ。ラミールはこの声を聞いた途端、安堵して気を失った。
「うぉおおおおおおおおお!!!」
巨剣が舞う。
巨剣が踊る。
それはもう、楽しそうに踊り狂う。
「ドスン!」
「バヒヒヒヒヒヒューン!!!!!???????」
ブルハリの“左後足”に、牙の強烈な一撃が食い込む。
その一撃に、“左後足”は耐え切れず、「ズズズ」と音を立てて地面を滑る。
「ズドオオオーン!」
そして、見事に数メートル横にあった穴に“左後足”は落ちた。
「バヒヒヒヒヒヒューン!! バヒヒヒヒヒヒューン!! バヒヒヒヒヒヒューン…………バヒュ……バヒュ…………ン……」
4本の足全てが穴に入り、踏ん張ることの出来なくなったブルハリは、ついにその進撃をあきらめ、おとなしくなった。
この日、ラミールの“叫び”が牙という人間を動かし、さらには歴史に残る勝利をもたらしたのは、言うまでもない。