第1章 作戦説明
用語解説を各話の一番したに乗せています。
一応前作で紹介したものも改めて乗せるようにしました。
作品の本筋とは関係ないのでめんどくさい人は読み飛ばしてください。
~プロローグ~
「バヒヒヒヒヒヒューン!!」
奇妙な声で鳴き、土煙を上げて走る、巨大な馬。
その馬の進行を遮るように、巨大な剣が立ちふさがる。
「バヒヒヒヒヒヒューン!!」
「ガキン! ガキン! ザシュ! ゴシュ!」
土煙の中、巨大な剣と巨大な馬がダンスを踊る。
それはまるで、へたくそな愛情表現のように、がさつで、ひねくれていて、それでいてどこか愛しい。
そんな、ダンスであった。
第1章 作戦説明
「みんな、これから作戦の説明をする。時間がないので静かに聞いて欲しい」
グリーン王国城内の一室。壇上から、1000を越える騎士やハンターに向かって、グリーン王国防衛隊長であるラミールが話を始めた。
「今、グリーン王国に、危機が迫っている。モンスターレベル40の大型モンスター『ブルーハリケーン』が、グリーン王国に向かって来ている。このまま行けば、グリーン王国は踏み潰され、甚大な被害を被ることだろう。我々の任務は、このブルハリ(ブルーハリケーンの略称)の進行を“止める”ことだ」
モンスターレベル40という言葉を聞いて、ハンター達はざわついた。無理も無い。モンスターレベルの最大値は50であり、レベル40ともなれば相当危険なモンスターであることが、そこから計り知れるからだ。
「まず、作戦を説明する前に、ブルハリというモンスターについて話しをしようと思う。全ての作戦は敵を知ることから始まる」
ラミールはそう言うと、ブルーハリケーンの説明を始めた。
~用語解説~
『グリーン王国』
人口や規模は中堅だが、歴史の深い緑豊かな国。
『ラミール』
この物語の主要人物の一人。男。グリーン王国の防衛隊長を務めている。