表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミック5巻2026年2/5発売】病弱な悪役令嬢ですが、婚約者が過保護すぎて逃げ出したい(私たち犬猿の仲でしたよね!?)  作者: 沢野いずみ
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/91

49、ルイスとアリス

本日5/31『妃教育から逃げたい私』文庫版1~3巻発売です!

特典盛りだくさんなので、ぜひ活動報告でチェックしてください!

アニメ化について続報も出ましたのでそちらも活動報告に載せています。

楽しんでいただけますように。


「そういえば、最近できたジャポーネのレストラン、フィオナ様がやってると聞いたんですが本当ですか?」


 ああ、と私はルイスとやっている和食レストランを思い出した。この世界では日本に近い国のことをジャポーネと呼ぶらしいから、レストランの名前もわかりやすいように『ジャポーネ』と名付けたのよね。


「フィオナと俺の共同経営だ」


 正確には私はアドバイザーという立場で、ルイスが経営責任者だ。


「そうなのですね。ということは……」


 アリスが何か言いかけた。


「どうしたの?」

「えっと……いえ! また今度にします!」


 少し何か言いたそうにもじもじしていたが、倒れたばかりのこちらを気遣ってか、ニコリと笑って手を振った。


「フィオナ様、無理せず元気になってくださいね」

「うん。ありがとう」


 私も手を振り返すと、アリスはぺこりと頭を下げて出ていった。

 ――仲良くなれた!

 私はアリスと楽しく会話できたことにほっとしていた。

 ゲームのフィオナと違ってアリスに嫌味も言わなかったし、相手の反応もよかったんじゃないだろうか。

 もしかして、これで悪役令嬢フラグ折れたのでは!?

 いや、さすがにそれは楽観視しすぎか。

 何はともあれ、アリスとはこれからも良好な関係を築けたらいいな。

 話してみたら、思った以上にいい子だったし。

 そうだ。ルイスはアリスについてどう思っただろう。


「ねえ、ルイス」

「なんだ?」

「アリスのことどう思う?」


 ゲームのように、彼女に惹かれているのだろうか。ゲームでは一目惚れのようなものだったから、すでに惚れてしまったという可能性もあるけど……。


 なんと返ってくるだろうか。もし……もしルイスがアリスを好ましいと思っていたら、私はどうしたらいいだろう。

 私は胸を押さえながらルイスの返事を待った。


「――うさぎっぽいなと思ったな」


 ルイスの返事は想定外だった。


「う、うさぎ?」


 まさかの動物?

 で、でもうさぎって可愛いから、よく惚れた相手に例えることもあるわよね。「可愛い俺の子うさぎ」とか言ってるヒーローの話読んだことあるもの!


「なんと言うか……反応とか、リアクションとかがうさぎっぽかった」

「そ、そう?」


 言われると確かにうさぎっぽい気もしてきた。テンションとか似てるかな?


「可愛いってこと?」

「いや? 別に」


 あれ? 違うの?

 ゲームのルイスはアリスの容姿もとても褒めてて、気に入ってたはずなんだけど。

 それがなくても、アリスは一般的に可愛いと思う。だって女の私も可愛いと思ったもの。

 疑問が顔に出たのか、ルイスが私の目を見て言った。


「フィオナがいるのに他の女を可愛いと思うわけないだろ」


 ルイスが私の頬に触れた。


「フィオナが一番可愛いのに」


 ルイスの言葉に、顔が一気に熱を持つのがわかった。

 可愛い? 私が? か、可愛い!?


「わ、私は綺麗系だもん!!」


 違う! そういうことじゃない! 恥ずかしさで変なことを言ってしまった。


「そうだな。フィオナは美人だよ」


 違う違う! 肯定しないで! 余計恥ずかしくなるから!


「そ、そういうのは簡単に口にしちゃいけないの!」

「なんで?」

「勘違いするから!」

「勘違いって?」

「だ、だから……」


 私はゴニョゴニョと声を小さくして言った。


「ルイスが私を好きなのかな、とか……」


 ルイスが私の言葉ににんまり笑う。


「勘違いしていいのに」


 私の顔はきっとゆでダコのようになっている。


「もう! からかわないで! ほら、寝るからもう帰って!」


 私は手でシッシッとルイスを追い出す仕草をすると、ルイスは笑いながら部屋の扉に手をかけた。

 そして私を振り返る。


「おやすみ、フィオナ」


 ただ挨拶されただけなのに、ルイスがまるで愛おしい人を見るようにこちらを見るから、私の心臓は跳ね上がった。


「お、おやすみ」


 私の返事にルイスは満足そうに頷くと、今度こそ部屋を出ていった。

 私はただベッドに座っていただけなのにヘロヘロになって、そのまま後ろにパタリと倒れた。後ろに倒れても軋まない良いベッドだ。


「なんなのもう……」


 また熱が上がりそうだ。




読んでいただきありがとうございます!

もしよければ、ページ下部の★★★★★クリック評価や、ブックマーク追加で応援いただけるととても嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『病弱な悪役令嬢ですが、婚約者が過保護すぎて逃げ出したい(私たち犬猿の仲でしたよね!?)』コミックス5巻
 


『病弱な悪役令嬢ですが、婚約者が過保護すぎて逃げ出したい(私たち犬猿の仲でしたよね!?)』

コミックス5巻
2/5発売!


i00000


描き下ろし番外編あり、
特典あり
なので、お好みなものをぜひお楽しみください!

あと今FLOS COMIC創刊8周年記念フェアにて
小箱先生直筆サイン本当たります!

ぜひこの機会にご応募ください!
(応募詳細は最後の方をどうぞ)

コミックス詳細はこちら⬇

i00000


『病弱な悪役令嬢ですが、婚約者が過保護すぎて逃げ出したい(私たち犬猿の仲でしたよね!?)』
コミックス5巻


発売日:2026年2月5日



あらすじ

ヒロインに怯える悪役令嬢×過保護がブレない公爵令息のラブコメディ

ついに「きらめきの中に」のヒロイン・アリスがフィオナの前に現れた!
しかも作中でルイスが彼女に一目惚れするシチュエーションで!
これまで順調に遠ざけていた破滅が、チラつき始めフィオナの鼓動は激しさを増す…
が、アリスは想像以上に愛嬌があり、妙にフィオナに好意的!?
それでも必要以上にアリスに関わらないよう振る舞うフィオナだったが、アリスはフィオナ達の視察について行くと言い出して…
彼女の真意は何…!?



コミカライズはこちらで読めます!



FLOS COMIC創刊8周年記念フェア
小箱先生のサイン本当たります!

応募方法などはこちらのサイトからどうぞ!



ぜひお読みいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたします!
― 新着の感想 ―
[一言] もしかしてアリスも転生者!? マトモな転生者ですね(笑) まさか、性格変わるなんて事無いですよね!? 大抵の物語のヒロインの転生者、マトモな人が少なすぎて…… マトモな子だと祈ってます!…
[一言] この感じだと、ヒロインのアリスも転生者かな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ