clothes that don't fit『■』text data「9」始まりの装備品
サボってない崩スタをしていただけだ。
ユラは今冒険者用の服飾店にいるがとても困っていた、それも今のユラに合う服のサイズが一切無かったからである、だが服のサイズがない事はあり得ない話ではなかった、まずユラの様に幼い少女が冒険者になる事自体想定されていない、ただの服…ただの布で作られた服ならば少女向けなどいくらでもあるが、ダンジョンなどで出てくる頑丈な糸を使った服は多少高額だが頑丈で長く着られてダメージも多少防いでくれる、今後を考えたら少し借金額が増えようが一択しか無かった。
(合うサイズが無いなんて予想外過ぎる…ただの服にするか?いや値段は多少嵩むがそれでも銀貨1〜2枚程度だ一択しか無い、しかしオーダーメイドもお願いすれば出来るだろうが、お金が足りない取り敢えず着れる物を探して其処から選ぶしかない)
ユラは店内を歩き服を自分に重ねて着れるかどうか見て着れそうな服を取捨選択して行く、その間ユラ店員に説明してもらった情報を整理していた。
(確か、服は並んでいるものは統計から出した平均値の物を少数置いているだけだがこの店は比較的沢山種類と量を置いて人件費を削減している、唯の服とダンジョン素材の服の値段が余り変わらないのはダンジョン素材にもランクがあってこの服は其処までランクの高い物じゃないから、と言う事だったが取り敢えずコレが一番サイズ的に一番小さくて着れそうな奴だな)
ユラが選んだのは、小柄な女性用の斥候用のショートパンツとユラから見ると大きめのTシャツ下着は普通の黒とロングラインブラとロングスパッツだった。
(このくらいしか着れる頑丈な服は無いか…女性用の下着を選んだり、露出を気にしたりする羽目になるとは思わなかった...…)
ユラは多少感慨に浸りつつ会計する。
「会計、お願い」
「はい、お預かりしますね」
店員が素早くタグを外して行く、タグは唯のタグではなく勝手に持ち去ったら位置を知らせる物のようだ、ユラはギルドバンドを店員に渡し会計し着替えたあとで宿に向かう。
宿に着く頃には外は暗くなっていた。
(ふう、完全に夜になる前に安くて空きのある所に着いたな、空きがあるか聞いて回るのはとても疲れた節約の為だから仕方無いが)
意を決して宿の老いた男性店員に話かける。
「ここに泊まりたい」
ギルドバンドを差し出しながら言う、老いた男性店員はギルドバンドを受け取りバンドと鍵を差し出す。
「ほっほ、ここは安いからのぉ〜ほれ鍵じゃ」
鍵と戻ってきたバンドを受け取り、鍵に書かれた部屋に向かう、部屋は広く無いがその分掃除はされていた、家具は一人用のベットと木製丸椅子と丸テーブル一つだけだった、だが元々荷物がないユラには関係がない。
「うー、つーかーれーたー」
ユラは今日の用事が終わり気を抜き伸びた声を出しベットの倒れ込む。
「みず」
そう言ってベットから起き上がり丸テーブルの上にあるピッチャーから直に水を飲むそしてベットに入りそのまま寝息を立て始めた。
またユラは闇に漂っていた目を開けると今日は少女が一応は起きていた、その少女の目は虚で何も写していない、けれど瞳からは涙を流していた、尋常じゃ無いほど怯え、恐怖し、悲しみ、苦しんでいた、それを見たユラは思わずその少女を抱きしめていた、だがユラの内心は穏やかでは無かった。
(気が付いたら抱き締めてた、頬とか叩かれないよね?)
少女は何かを思い出し安心したのか、また眠ってしまったのでユラは離れようとして…
「行かないで………」
少女の寝言か意図して言ったのかはわからないが少女がそう言ってユラの指を掴んだ、その時、少女一人にしてはいけない気がした、ユラはそのまま夜が明けるまで少女を抱きしめていた。
ユラは日は登っているがまだ完全に明るくなっていない時間に起きたそして眠気を振り払い身を起こすと自分の魂が見えたよく見ると粒子を放っているがそれは気付かなかっただけで何も変わったことは無い。
「ふあ〜…ふぅ」
欠伸をしてベットを降りて軽く服を払いシワを取る、取りきれていないが正装でも無いので気にすることはない。
「仕事せねば」
そう呟きおじいさんに鍵を返しギルドに向かう、途中で気持ちの悪い視線が時々飛んできたが、無事到着したので仕事を探す。
コルクボードに紙がピンで止められており、その中からいい仕事が無いか見て行く。
(薬草、香草、スパイス、特定の花、等の採取系の依頼、他の街に手紙や荷物を届ける運搬系の依頼、ダンジョンから特定のアイテムを取って来るトレジャーハント系の依頼、魔物を狩り魔物から得た素材を売ったり、邪魔な場所に居座る魔物や生物、害虫の駆除も狩りとしてまとめられる魔物狩り系の依頼、やはり薬草系が常設の依頼か、トレジャーハント系の依頼は、少な過ぎないか?そして魔物狩りは現状断念せざるを得ない、そして今は選択肢が一つしかない幸いこの国のギルドは珍しい薬草を採取すれば結構な高額買取で採取系の依頼も悪くはない、採取の方法としては現地で採取してから依頼を受けてその場で渡す事にしよう取り敢えず依頼に出されている草の名前を頭に入れて置いてから行く方が良さそうだ)
ユラは必要な草の名前を覚え門番の兵士にギルドバンドを見せて門を通り、森に向かう。
「全然わからん」
ユラは草の名前はある程度覚えているがどうゆう見た目をしているかは見ていないし聞いていない、書いてあるわけでも無かった。
(自分の知識にある草を取って行けばある程度は買い取られるはず、売れなくとも自分で使えば良いだけの話)
ユラはそう判断し自分の記憶と照らし合わせて、条件に合致した物を服に土が付かないよう、丁寧に草を引っこ抜いていく。
この小説、今の所説明不足の部分があったりするのですが、後から物語が進むごとにわかる様にしたいのですが、今の所訳わからん事になってしまってます、説明とかいつ入れるかとかは結構行き当たりばったりなので結構沢山修正入れると思います。説明いつ入るんだ!って思った人は質問送ってくれると忘れてた奴は追加して、まだの奴はしっかり告知します。文才が壊滅的なのでここおかしくねって思った人ドンドン沢山アドバイスください、個人的に頑張りたいのですが、あまりにも人気がなく物語の大幅修正が必要に感じた時は削除するかもしれません。申し訳ない......これからも駄作をよろしくお願いします。