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旅鴉  作者: なぎ
/preface/national project『門』
3/14

’from the world^『■』_n”ext。 ■■■■ data|「「3」 ][[消滅....。..

今回3500字で長め。


「ふう…行くか」


そうこうが呟いた、夜になれば共働きの両親が帰ってくるがその前に最低限の家事を終わらせなければならない、そのために陽の沈まぬ間に買い物をしておきたいやはりネットの利便性が上がり物流が早くなろうと届くのには少々時間がかかり過ぎるので今すぐ欲しいときはスーパーに行かなければならない空間を無視した配達が欲しいな、そう思いつつこうは飲み終わった珈琲のマグカップをシンク横の台に起き携帯型遠距離通信デバイスとエコバックを持って買い物に出かけた、幸い家からスーパーまで離れてないので乗り物に乗らずとも直ぐに着く為時短に大いに役立ってくれている。


スーパーの目の前まで着き通行人を避けながら入口の自動ドアに近づき潜るとそこにはタッチパネルが四つほど間隔を置いて設置してあった、このタッチパネルで商品を購入するのだが先にエコバックを広げラックにセットし欲しい商品を選択して行いき会計ボタンをタップし会計すると携帯型遠距離デバイス以降スマホから会計完了の通知が”視界”に写し出され右隣にあったラックごとエコバックがレールの上を走って消えて行った。


最新のスマホは金銭関連・災害・ウイルスデータの報告等の緊急性の高い情報はスマホがなくとも相互遠距離通信によって目に付けているコンタクトに映し出される、勿論、動画を写したり小説を読んだりとスマホの画面をそのまま映す事も出来るがただでさえ少ないバッテリーを更に激しく消耗したり人によっては酔ってしまうしイヤホンが無い場合はスマホから音が垂れ流しになってしまうので外ではマナーが悪い、それでもスマホが無くとも緊急通知が来るのはかなり便利で通知待機だけなら半日ギリギリバッテリーが保つので重宝している。


「……」


無言で選択し会計を済ませておいた商品がラックに引っかけておいたエコバックに入っているので回収し店から出て行き帰路に着く。


家に着き冷蔵庫・戸棚・地下収納と順繰りに効率よくぶち込んで行き家全体の掃除を行い出かける前飲んだ珈琲のマグカップを軽く洗い食洗機にぶち込み外に干してある洗濯物を回収し畳んで家族のクローゼットにしまうついでにゴミ箱の溜まり具合を確認するが回収する程では無く次に風呂の浴槽を軽く洗って浴槽の栓をして湯を溜める風呂自動のボタンを押し浴槽の風呂蓋が勝手に音も無く閉まりこうは踵を返しキッチンに向かい料理を始めた。


料理と言てもこの時代誰でも簡単な物なら食材を炭にする事無く料理出来るだろう食材のカットは自動で、自分で食材をセットした後カットの方法を選びカットの範囲を選択するだけだし調味料もノズルの下に食材を置いて使いたい調味料を選択し量を設定し実行ボタンを押すと確認画面が出てきて再度実行すると寸分の狂い無く調味料が出てくる、こう自身のみで料理しようと思えば出来るが時間もかかるので適度に手を動かす今の方法がこうのお気に入りだ、この世には食品3Dプリンターなる物があるが個人な考えとしてに栄養調整食品の形を整えて風味を付けた物にしか見えない為使っていない。


作った3人分の料理を1で一人分食べ風呂に入り2階の自室で未だ親友と共にやっているonlineゲームのログインボーナスを受け取り日課をこなし明日はバイトの予定の為絶対に遅れないよう早めに寝た。


翌日、こうは早速バイトの指定の時間集合場所に来ていた、集合場所は自分が物心つく前に始まったと言う物流の革命と言われている『(ゲート)』の研究所に隣接している公園だった、少し待っていると無造作に近づいてくる若目の男性が話しかけてきた。


「貴方が我々の募集したアルバイトに応募してくれたこう君で合っているかな?」


そう男性がにこやかに話かけてきたが人と久しく話していないこうは少し焦りつつ返事を返した。


「あっ……はい….僕がこうです…」


「そうですか、では仕事現場は研究所なので私に着いてきてください」


にこやかな態度を崩さず男性が返事をした後すぐ踵を返し歩いていく、こうもそれに付いて行きつつ自分の視覚情報から得た情報を元に考えた。


(なぜ付けているネームプレートに名前が書かれずsub leaderとしか書かれていない?名前が必要ないのか、それとも国が個人に振り分けた番号で管理しているのか?それとも名前を知られたくないのか?本名が知られるとまずいこt……)


こう君は何故このバイトに応募してくれたのですか?」


急に前方を歩く男性から此方を向く事なく話かけられ跳ねそうになる肩を全力で抑え何気なく答える。


「やはり、お金ですかね…両親の老後を考えると貯金があった方が安心ですので」


「そうですか、貴方は家族想いなんですね、いい息子さんを持って両親も鼻が高いでしょう」


そうお世辞を言い合いつつ研究所の目の前に到着した、施設名に『(ゲート)』第一実験場と書かれておりこうは何も疑う事無く施設に入って行く……と首筋に何か刺されたような痛みが一瞬感じたと思ったら体に力が入らなくなり床に倒れ、こうは意識を手放した。


こうが目覚めると四方金属板で補強され一ヶ所だけ窓があるものものしい部屋の床に寝かされており服が病衣のような物になっていた。


「ここは……ッ!?」


こうが何気なく立ち上がろうとすると突然、胸と頭部が鈍く痛みだし混乱する、直ぐに頭に手を持っていくと…髪が無く全て剃られていた後頭部には何かのケーブルが伸びていた、まさかと思いつつ病衣の襟を引っ張り胸の部分を覗くと縫いたての手術痕からもケーブルが一本のびていた。


「マジ……?嘘でしょ..何これなんの冗談だよ」


「残念ながら、冗談ではない」


そう部屋にスピーカー越しに低い声が響く、ガラスの方向を見るとreaderのネームプレートを付けた生え際が後退し始めている30代後半に見える男が数人の研究員と共に立っていた、続けて30代後半の男はこう言った。


「君が実験に協力してくれればスムーズに実験が進み君の拘束時間は短くなる、それに報酬は口座に振り込んであるし、実験が終わらなければ君は一生その中だ餓死する前に協力して欲しいな」


そう言われこうは少し考える。


(どちらにせよ彼方に解放の意思がない、さっさと従った方が時間効率的に得か…)


「はぁ…...」


そう想い溜息を吐きつつ10mほどある配線剥き出しの無骨な円形金属フレームの前に置いてある5mほどの足場の階段に長く少し重量のあるケーブルを引きずりながら近づく。


「理解と行動が早くて助かるよ」


そう声を発しつつ30代後半の男が機械の操作板を操作し目の前の円形金属フレームを起動し、おおよそ2分後には完全に空間に穴が空いていた。


「飛び込め」


30代後半の男が言った、こうは初めて見る技術にとても興味が湧いておりとてもワクワクしていた、そうしてこうは空間の穴に飛び込んだ。


プロジェクトのリーダーの男は被験体が飛び込んだのを確認したあと、隣の女性研究員に目を向けず円形金属フレームを見てながら言う。


「被験体は?」


「脳波・心拍数、共に正常値ですマイクはまだ音を拾っていません」


こうに埋め込まれた脳波の計測機器には骨伝導マイク付いており声を研究者に届けていた、そして当初考えられていたケーブルを繋いでいれば通信は断絶されないと言う考えは見事当たっており正常にこうの脳波と心拍数を示していた。


「本当に全て正常値なのか?どこかに異常は本当にないのか?」


「はい、多少の興奮が見られますが心拍数と脳波は正常値です。何か問題でもありますか?」


この三十代後半の男は悩んでいた先ず急に自分に手術痕が有り意味の分からないまま空間の穴に飛び込まされて冷静で居られるわけがないのだそれにも関わらず被験体は楽しむ余裕すら見せている、次なるデータが必要だ、現段階では分かることが少ない。

そもそもこの実験に関わった時から保険はかけてあるが、目的のデータ、被験体の恐怖心を煽り声を出させて空間の穴の中でも声が出るのか、空間の穴の中はどうなっているのかカメラと被験体の視神経から映像データを得る、だが一部の目的は達成されている。

幸いこれから死ぬ人間に金を送る馬鹿はここには居ない、また広告を準備すればいい、と三十代後半の男は考えた。


「いや、いい大丈夫だ」


そう答えつつ前回と何も変わらない怪しい求人広告を使いバイトを募集した。

週に一話分投稿するのが目標

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