表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

パニック関連

殺人鬼を撃退した男は、その後も追いかけられ続けていく

作者: よぎそーと
掲載日:2022/09/25

「なんなんだよ…………」

 毎日毎日追いかけられる。

 男はその事にうんざりしていた。



 世間を騒がす連続殺人。

 それを行っていた殺人鬼は、最終的に死んだ。

 最後に狙った者の反撃で。

 その反撃をした男は、時の人となって注目される事になる。



 最初は男も喜んでいた。

 皆がねぎらい、称えてくれた。

 特に目立つ事もなかった男にとっては快挙である。



 だが、それが続くとだんだんとうんざりしてきた。

 テレビにラジオに雑誌のインタビューに。

 あちこちでもてはやされてるのは良い。

 だが、毎日どこかに誰かがいる。

 それがだんだんと辛くなってきた。



 一人の時間がない。

 どこかに誰かの目や耳がある。

 常に監視されてるようなものだ。

 下手な事をしようものなら、即座に全国にその様子が流れる。



 おまけに誰かに毎日追いかけられてるのだ。

 殺人鬼が報道関係者や注目してくる人間に代わっただけだ。

 追いかけられてるのは同じである。

 いつしか男は、殺人鬼に追いかけられていた頃を思い出す。

 わずか数日の出来事だが、常に周りを警戒しているのは変わらない。

 どこに潜んでるのか、どこから来るのかを常に考えてしまう。



 精神にかかる負担は大きい。

 いずれ興味を失って誰もいなくなるだろう。

 だが、それがいつなのか分からない。

 明日か、明後日か、一週間後か。

 あるいは一ヶ月、一年も先なのか。



 そう思ってる間にも、周りから人は消えていく。

 さすがにいつまでも注目してる者はそう多くは無い。

 ストーカー気味な者を除けば、大半の者は注目しなくなる。



 それが問題だった。

 大半は確かに興味を無くす。

 しかし、わずかに残る者もいる。

 それらが常に男を監視する。

 その目が常につきまとう。



 それを気にして気分が萎えていく。

 それが嫌気に変わる。

 最後に憤りになった。

「なんでこんな目にあわなくちゃならない」



 それからは早かった。

 周りにいる者達を探った。

 見つけられた者から始末していった。

 見つけて追いかけて追い詰めて。

 二度と動かないように処分した。

 死体になれば活動する事もない。



 同じように何人か始末していった。

 今も追いかけてくる者を。

 かつて追いかけてきた者達を。



 そうしてるうちに新しいニュースが世間を騒がせていく。

 再びあらわれた連続殺人鬼。

 その報道を世間は追いかけていく。

 追いかけて誰かが死んでいく。



 その殺人鬼も再び倒される。

 倒した者に注目が集まる。

 かつてと同じように。

 その後の経過も同じようになっていく。



 今日も誰かが追いかけられる。

 追いかけられて反撃する。

 そのくり返しは延々と続いていく。

気に入ってくれたら、ブックマークと、「いいね」を


面白かったなら、評価点を入れてくれると、ありがたい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ