名乗る
「か、カルトさん。」
「あ?」
「ひっ、ゴメンナサイ!!」
「もういいから、逆にムカつくし」
「はい・・・」
今俺はヤクザんとこ行くのだが、なぜかクラウがついてくる
「いつまでついてくるんだ?」
「道が同じなんです」
「・・・そうか。」
「ここです」
「俺も・・・」
「え?」
同じ場所!?
「く、クラウの用件は?」
「盗まれた50カラットのダイヤモンド月のネックレスを取り返してくれって話です。
あの、その、」
「なんだよ。」
「あの・・・怒らないで下さい」
「分かったから、ウジウジすんの止めろ」
「本当は姉さんにも言われてたんです。カルトさんと行きなさいって。
でも、僕朝から失礼なことしちゃって」
ちなみに、コイツの姉さんというのはリーダーのことである。
「気にしすぎだ。」
「でも、」
「俺は短気だが、許すのも早いんだ。気軽に接してくれた方が助かる。あと、
朝は俺も悪かったよ。すまなかった」
「え・・・_」
「あー!変な感じする!」
「お前ら誰だ!」
さっそく出てきた。ヘボ的な位のやつ約30人?
あれー、多いなー?
「クラウ、目閉じてろ!臓物シャワー的な」
「は、はい」
あれ?臓物シャワーは嘘なんだけど
それはいいとして大鉈を取りだし一人ずつ切る。片足だけ
「クラウ!目開けろ!」
「はい・・・うわ!え!?早くないですか!?」
「俺を誰だと思ってんだ。争い担当カルトだっつーの。ほら、行くぞ。こっちは頭の頭切って撮れば終了。でも、その前にすることあるだろ?」
「はい。僕も・・・」
「本気見せろよな?俺だけ見てねーし」
「はい!」
手袋と眼鏡をかけたクラウは目の色が変わっていた。
ドーンとドアを蹴り破る
「誰だ!」
「はーい。何でも屋争い担当カルトでーす。今イラついてるから余計なことすんなよ?」
イラついてる理由それは今までのここの下の奴等だ。
なんがボスがいったからだ。どんな権力がボスさんにあんだよって話だ。
「ほら、クラウやれ。」
「この人は何でも屋と言ってますが・・・クロス・ウォーリアーズ、ポーンのクラウだ。お前らが盗んだはずのネックレス。早く出さないと・・・それ!」
「あー!」
「ほら、指1本無くなった。黙りたければ黙っていいですよ。指から頭蓋骨まで折ってあげますから」
「そ、そこ!その机の引き出しに・・・」
「おぉ、頭良いね。じゃあ約束通りと」
「俺は約束してないからな?」
首を切り落とす
「よし。」
「カルトさん怖いですね」
「性格変わってるお前の方がおっかないってば」
そんなことを話しながら俺はこの生首の写真を撮った。
「ふわぁー怖かったです。カルトさんありがとうございます」
「本気でおっかないって、お前」
「なぁ。なんで俺がクロス・ウォーリアーズを名乗らないのかわかるか?」
「え・・・」
「なんでもない。」
「そうですか?
名乗ってくださいね。貴方はナイトなんですから」
ナイト、か・・・
「俺だけじゃなくてミオンにも言えよ。ビショップなんだからさ」
「彼女は貴方の真似をしてるだけですよ」
「え、」
真似、だと?
「それでは、先に上がります。姉さんおやすみ~」
「お、おやすみ・・・まだ夕焼けだけど」
「明日はやーく起きるよ」
「そ、そう・・・」
ちなみにクラウの気まぐれはリーダーの長話くらい大変である。
「ライト、」
「どうしました?悩みですか?」
グザーッ
「毎回よく分かるな」
「正直に言うと顔に出てます。とりあえず話してください」
親かよ。
「俺、ナイトって肩書き名乗れんのかな?短気だしすぐ殺しちゃうし、精神狂ってるし」
「狂ってませんよ。今はもう、狂ってません」
「根拠は?」
「俺が居ます」
うわ、単細胞め
「そう・・・おやすみ」
「おやすみなさい」
悩みなんてあの単細胞のせいでどうでも良くなる