天の子
「スピカ・・・」
「スピカ?」
「い、いつから!?というか危ないですよ!!」
今屋根の上にいる。
「スピカってなんだ?」
「スピカは乙女座の1等星の一つで・・・
俺の妹の名前です、3つ下の」
「妹いるんだ!初耳だ。」
「俺のこと話したこと無いですから。」
確かに、ライトの存在については聞いててもライトについては聞いてない
「俺も妹居るぞ。3つ下の妹。今思えば母さんに似て活発的で優しい。負けず嫌いだったな」
「あなたも負けず嫌いじゃないですか。」
「まーな!スピカは?」
「・・・俺は月の子だけどスピカは星の子です」
「今さらだけどさ、月の子とかって何?」
「え、話したことありますよ?」
あれ?そうだっけ?
「父さんは月の石と呼ばれる石に適当に魔法をかけたんです。それで産まれたのが俺です。その応用で妹を・・・あ、父さんはちゃんと星の石も持ってました」
最後の補足はなくていいだろ
「そうですね・・・スピカは、いつも走ってました」
「どういうこと?」
「俺は諦めるけどスピカは「諦めるなんて自分自身の命に失礼だ」とか言って、やってみたいことをできる範囲したいって言ってました。」
「お前も言うよな。「命」って」
「確かに、父さんがいつも話すからですかね。生きるということを」
「そうか・・・尊いな」
「天使ですから」
「ライト。」
「はい?」
「生まれ変わりってあるのかな?」
「なくもないと思いますよ」
仕事場到着
「おはようございまー」
バシャン
「っ・・・クーラーウ・・・」
「わぁ!ご、ゴメンナサイ!!」
「カルト!落ち着いて!!」
「うちで暴れないでよ!?」
「クラウ!朝っぱらからドタバタするな!」
「ゴメンナサイ!!」
探し担当クラウ・マルク
ドジドジで気が弱くて色々心配だ
今だって朝から水かけられたし
「あ、大丈夫?」
「今日、ヤクザしばくんですよね・・・」
「そ、そうだけど」
「・・・殺すかもです」
仕事場中がざわついた。