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優しい嘘

どこ?

どこにいる?

今の私も君たちも・・・


「おっと、大丈夫か?」

「あ、ごめんなさい。」

訳も分からず歩いているせいかふらついていた。

「本当、大丈夫か?うち近くだから休んでく?」

「・・・あなたは」

「俺?ただの何でも屋の従業員。なんか、この前名乗ったら逃げられてさ」

「え」

「大丈夫、なんもしねーよ」

そのメガネの青年は誰かに似てる気がした

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふわぁ・・・え。」

「あ、おはようライト」

ライトは人形のときいつも俺のバックの中に居るがその中で寝るのが好きみたいだ

「あなたは、また知らない人を家にあげるなんて・・・俺が起きているときにしてくださいよ」

その後ライトは俺の耳元で

「一応チェックはしてるんですよ?」

と言った

俺は思った。

おそらくライトは自分の力でいつも反応してたんだ。

自分の意志とかではなくて

「ライト・・・」

「気にしないで」

ライトはいつも笑顔を見せてくれるけど、本当はどうなんだろうか

「で、この方は?」

「なんかふらついていたから・・・というかすぐ倒れたけど」

「寝てるうちに見ますね」

「あ、うん。茶ついでくるな」

「はーい」


俺は普通にお茶を準備してたが

「ライト?ライト」

「・・・そんな・・・」

「ライト、どうしたんだよ、ライト!」

「あ、え、えっと・・・スピカ!!!」

なぜあんなに・・・

そしてなんでスピカ?

しばらくして青い蝶が窓から入ってくる

「お兄ちゃんうるさーい」

「スピカスピカスピカスピカスピカスピカ!!」

「なになに何!!?」

「ライト落ち着けって」

「スピカ、俺の心読んで!」

「はぁ!?何?自分からとか気持ち悪っ」

「いーから!!心と言うか言いたいこと読め!」

ライトがいつになく慌ててる

というか、慌てすぎだ。

「っ!?」

スピカの顔も固まって・・・

「ふ、二人共どうしたんだよ」

「この人・・・俺達と一緒・・・」

「え?」

「この人も、元々道具だったんです。俺等はなんの心もない岩石から産まれたから赤ん坊から成長して来ましたが、この人は元々心、意志を持った物だったからもうすでに大人の姿で出てきている。その違いだけです」

「じゃあ、それって・・・ライト達の」

「っ・・・お兄ちゃん、もう無理だよ。こんな人出てきたらもう無理だよ」

無理?

「・・・こんなことで・・・終るのか」

終わる?

「どうせこの人が目覚めれば分かります。

・・・俺、カルトさんをずっと騙してました」

騙す?

「さ、さっきからなんだ?」

「カルトさん。

俺達の父さんは・・・


あなたが恨んでいる

エリック・アースです。」

「え・・・」

嘘、だろ?

「嘘じゃないよ。カルトさん」

そこにはいつもより静かなスピカがいた

この時のスピカは真剣なスピカであることを俺は知ってる

そんなことより、俺が頭に来ている

ライトに

「おい。ライト。・・・」

「・・・はい」

「っ、はいじゃない!

なんで黙ってたんだよ!?」

「あなたがこのことを知れば俺から離れると思ったからっ」

「そんなことあるはずないじゃないか!

だって、お前はいつもいつも笑ってて、支えてくれてて、いつも側にいてくれて・・・

俺はそんなお前を傷つけてたことになるじゃないか!」

涙が溢れる

「俺は、ずっと・・・」


ライトを傷つけてた


「そんなことありません。

俺は、俺の意思であなたの側にいるんです。

それは、初めは頼まれて仕方なくでした。

でも、あなたと暮らすうちにあなたと居たいと自分から思うようになったんです。

傷つこうがつかないがあなたの側にいるのは俺です。

それを崩したくないから秘密にしてたんです。」

ライトは泣く俺に近づいた

「泣かないでくださいよ。

あなたは馬鹿みたいに調子に乗って笑っていればそれでいい。」

そう言ってライトは俺を抱きしめる

「・・・ライト」

「大丈夫です。俺は俺です」


昔よく悪夢にうなされた

そのたびにライトはこうしてくれていた


ライトの優しい嘘に救われていたんだ



なんでだろう余計に泣けてきた


心に闇を抱えた少し変わった青年


その少年に寄り添うまた不思議な青年


何年も何年も共にいるうちに


その絆は真実さえ受け入れられるほどかたいものなっていた


その絆はいつまでも続くものなのか?


そしてその妹達も同じ



真実を知ったところで二人は変わらない


しかし少し変わった青年の意志は変わらない


そして不思議な青年の密かな恋心も・・・



血のつながり、世界のつながり、心のつながり


全ては繋がっている

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