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ワンコ来ました ②

 さてさて、五月先生とめいとさん、いそいそとお出かけです。

 探してもらったワンコに会いに、ペットショップへ向かいます。


「ごはんに、おもちゃに、おトイレシートに、ゲージに、ブラッシングのクシに……」

「おいおい、連れて帰るとは限らないぞ。あくまでも、見に行くんだ」

「わかっております」


 いやいやめいとさん、全然わかってないでしょう。


「ピンと来なかったら連れて帰らないんだぞ」

「わかっておりますって。あと、シャンプーも必要ですかねぇ……」


 いやめいとさん、だからね……ねぇ?



「いらっしゃいませ」

「連絡いただいた五月です」

「はい、お待ちしておりました」


 お店の奥から出てきた別の店員さんが、ワンコをカウンターに置いてくれました。

 茶色のスムース、大きな瞳に小さなピンクの肉球をしています。

 でも、その瞳も足先も、プルプルプルプル震えています。

 おびえた様子には、しぶしぶ感が満載です。


「電話でもお話した通り、この子は生まれてすでに四ヶ月以上が経っています」

「健康状態はどうなんでしょう?」

「生まれつきの持病や身体の不都合はなく、今のところ良好と言えます」

「今のところは……?」

「はい、何分生き物ですから、この先どうなるか確実なことは申せないということです」

「はあ……」

「何卒それをご理解のうえ、お決めいただきたいのですが」

「はあ……」

「お買い上げ後一ヶ月以内に支障が生じた場合は、別のワンちゃんを再度探させていただきます」

「そういうものなのですか……どうだ、メイド?」


 めいとさん、さっきからワンコをじっと見ているだけです。

 ピンときたのでしょうか?

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