表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うたかたの海  作者: 花咲薫
序章
1/2

序章 記憶

まだまだ未熟者ですので、アドバイス感想その他お待ちしておりますorz



 お盆の季節。

 電車の外の風景は、田舎そのものだった。田んぼがあり、山があり――

 懐かしい風景だ。自然と、笑みが浮かんでくる。

 電車を降り、道を行く。一歩、また一歩と歩くたびに、あの頃の情景が思い浮かんでくる。


『別に、忙しいなら、帰ってこなくてもいいのよ?』


 数日前、電話で母がそう言っていたのを思い出す。


『いいの。私が、帰りたいの』


 この景色を、この空気を、忘れないように。

 あの記憶を。あの夏の思い出を。たまには呼び起こさないと、叱られてしまいそうで。

 夏風が頬をかすめ、遠くから祭り囃子が聞こえ、自然と心がわくわくする。

 今年からお盆にも祭りを開催するという情報は聞いていた。すでに友達と約束はしているので、行くのが楽しみだ。その前にまず、実家へ寄らなければ。


「……」


 小さく、息を吐く。

 家までの道のりは、駅から少しある。

 昔のことを思い出しながら、私は歩くことにした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ