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ch.1―特に簡単なこと。―STAGE1


前置きが長く、ついでに駄文で救いようがありません。



まずひとつ目の悩み事が幕を開けます。


もうほんとに変な国ね。でも非日常は嫌いじゃないわ。



「ところでレノン。解決屋ってなに?」


メルヘンな街のメルヘンな住人達を横目に見ながら先ほど聞きそびれた疑問を隣の青年にぶつければ、実に適当な答えが帰ってきた。


「なにいってんの、ユズキ?解決屋は解決屋だけど?」


…なめているんだろうか?それとも天然だろうか?


私は念のため右拳を固く握りしめてにっこり笑ってみた。


「真面目に答えているのかしら?」


レノンもにっこり笑ってくれた。かくんと小首をかしげる。


「え?何が?」


うん。わかった。天然なのね。私は握りしめた拳をといた。


まったく…怒るに怒れないわよ。天然キャラって美味しいポジションね…うらやましい。


首を横に振って、何でもないという意思を伝える。


「で、その解決屋の仕事内容はどんな感じなの?」


レノンはぱちんっとまた指をならす。やけに芝居がかった仕草だ。


いったいなんのつもりなのよ…ぱちんって。


「そうだね、簡単に言えば問題解決係かな。街の人達の問題をどんどん解決していくのが仕事だよ。」


わりとそのまんまな職業じゃない。


それっていわゆる、なんでも屋ってやつのこと?といいかけて私は口をつぐんだ。


解決屋があるならきっとなんでも屋は存在しないはずだ。無駄な質問で労力を使う気はない。相槌にとどめておく。


「へぇ…今回解決する事件ってどんなの?」


代わりにこんな質問をすると、レノンはクラシカルな腕時計を見て時間を確認しつつ言った。


「事件じゃないよ?ただのお悩み。僕が扱うののなかでも特に軽い方だよ。」


ならば、いつもはもっと重いということだろうか?


調子外れの鼻歌を歌うレノンの心のうちは読めない。クラシカルな時計なんかして…なに時代を生きてるのよ、この人。


関係ないけど気になったから言うわ。隣を花の傘をさした女の子が歩いていった。文字通り、本物の花。よし、無視しよう。この世界で突っ込みをしたら負けね。きりがないもん。


「今回は友達からの依頼なんだ。ちょっと彼女と別れそうなんだって。」


レノンは懸命に笑いを噛み殺している。


ちょっと待ちなさいよ。そこ、笑っていいところなの?笑っちゃダメなところなんじゃないの?


もう突っ込むきもうせる。あぁ。突っ込んだら負けなんだったわ。


だからあえて何も言わずスルーしてみた。


笑いをなんとか押さえた彼は実に楽しそうだ。いたずらっぽい光を宿した瞳。


「軽い話でしょ?」


「そうね、いっちゃ悪いけど軽いわね。」


せっかくスルーしたって、そんなことは気にも止めないレノン。


彼はもう一度腕時計を見る。


「あんまり時間がないんだよね…だからさ、ユズキ…」


「ん、なぁに?」


返答はない。ずいぶんと長いためだ。


何よ…言いにくいことなのかしら?


私はレノンの顔を見た。無邪気な笑顔がそこにはあった。


「ちょっと飛ぼうよ?」


………はい?


今、なんとおっしゃいましたか?


とぶ…?とぶってあの飛ぶですか?


まさかまさかのフライですか?


状況が理解できない私の横でレノンは首にかけてあったらしきものを口にくわえた。


タキシードの中から取り出された細く黒い笛。


メタリックな輝きを放つそれに彼は強く鋭く息をふきこんだ。音は、ない。


失敗した…わけじゃないわよね?


「……ねぇ、笛吹いたの?」


レノンの足が止まった。頷いた彼の細い指がつい、と空を指す。つられるようにしてその先を見た。


ん~…あれはなにかしら?私の脳内にはないわよ?あんなでっかい生き物の情報は。


「ほら、来たよ。彼がつれていってくれる。」


彼ってなに…?


太陽が大きな影をうつしだす。まっすぐに急降下してきたそれは大きな翼をたたみ、路地に緩やかにランディングした。


曲がりぎみのくちばしに一対二翼の翼。大きな…


「とり…?」


「そう。僕の鳥で、ジャックだよ。」


私は無遠慮にジャックを眺め回す。はっきりいって通行の邪魔だ。大きすぎる。道を思いっきり塞いでいた。


道を通るには隙間を見つけてすり抜けねばならないほどだ。


「なんというか…すごく個性的ね…」


頭に帽子をつけたジャックの色は、驚くほど派手なレインボーカラー。


オウムを大きくしたような格好。ふさふさの尾羽。


なんというか…全体的にもんのすごく派手だ。


「かわいいでしょ?ほら、早くのってよお嬢さん。時間、おしてるんだ。」


なんて勝手な…


笛をしまいこみ、とんっと地面を蹴って高さ約1メートルにあるジャックの背に乗ったレノンがこちらに手を差し出した。


こんな派手なのに乗りたくないってのが本音。でもいかなきゃダメみたいだ。アルバイトらしいし。レノンはこの街の住人で唯一話したことのある人だ。ちょぉっとだけだけど頼りにしてるかも…


「レノン、一個いい?」


私は助けを借りてレノンの後ろに飛び乗り、腰に腕を回した。背中に頬をつければあの野原の花の匂いがする。


「なぁに、お嬢さん?」


私が手を回したのを確認し、彼の足がジャックの腹を叩いた。強烈な浮遊感に襲われる。


羽ばたきが起こした風で、歩いていた少年の帽子が舞うのを見つめて、私は不機嫌に呟いた。


「そのお嬢さんって呼び方禁止。」


街がみるみる遠ざかり、目に入るのは青い空。レノンはくすりと笑う。


「嫌だよ。お嬢さん♪」


私は今度こそ握った右拳を振り上げた。出来る限り笑う。


「せーのっ☆」


ごっ。鈍い音がして、レノンの右横腹に拳がめり込んだ。


呻き声がもれて大きく彼のからだが傾く。ぐらりとジャックが揺れた。私はレノンにしっかりしがみつく。


一人と一匹はすぐさま体勢をたてなおし、飛行を続ける。


「危ないじゃんか、ユズキ!」


「レノンが悪いの!レノンが!」


二人で騒ぎ立てながら空を飛ぶ。下を見下ろしてみればアプランドの街並みが見渡せた。なんか見てるだけで楽しくなってくる。


自由を通り越して、もう夢のなかのことみたいね。


「ユズキ、あれ見える?あれ。」


レノンに言われて思考を中断し、前を見た。なんか昔見たアニメ…なんだったかな?えっと…


そう!アルプ○の少女ハイジに登場したおじいさんの家がある丘みたいな丘がうつる。


そこには家が街ほどでは無いがほどほど建ち並んでいる。


のどかで、自由で、暖かい。


「素敵な丘ね!」


思ったままを口にした。レノンは嬉しそうにさらに指をさす。


「僕の家はあれだよ。あの黒っぽいやつ。」


レノンが言っているのはあの…黒っぽい廃墟のことか…そう。廃墟。廃墟以外の何者にも見えない。


「家…?廃墟じゃない…?」


どこかのお化け屋敷みたいだ。蜘蛛の巣張ってそう…。


ジャックは徐々に降下していく。


「失礼な!れっきとした家だよ!」


拗ねた様子で反論するレノンは子供みたいだ。


かわいいなぁなんて少し考えてしまう。これがギャップ萌えとか言うやつか。


頭おかしいのかな、私。おかしいよね。知ってる。


だんだん近づいてくる廃墟。じゃなくて家。しかし、ジャックの進路は家とは少し違うようだ。


「でも、はいk…こほん…家には帰らないのね。」


予想通りジャックは降下しながら家を素通りした。レノンはウインクをしてみせる。


どこのアイドルだよ…とかってつっこみたい。


「だって僕らのお客さんはここにすんでるから♪」


ふわり。ジャックが降り立ったのは至って普通のお屋敷のお庭。


ごめんなさい。私から見たら普通であって…って話かも。


色とりどりの花が咲き乱れ、丁寧に刈られた芝生。きれいに整えられた庭。


私は使用人がいつも頑張っていた皇家の庭の整備を思い出した。


でもこっちの方がきれい。


「ありがとう。君のおかげで間に合ったよ、ジャック。休んでおいで。」


ジャックの背から飛び降り、私が降りるのを手伝ったあとにレノンは優しく声をかけた。


ひとつ頭を下げジャックは翼をはばたかせ、舞い上がる。


頭下げるんだ!?


…翼って自由でいいな…


まきおこる風にはためくスカートをおさえ、去っていく大きな鳥を眺めていると肩をひかえめに叩かれた。


「ユズキ、いくよ?」


振り向けばもう見慣れだしたレノンの顔。


「うん、行こうか。勝手に入ってよかったの?」


「庭に?…いいんじゃない?友達だし。」


「のんきすぎるわ。」


二人でバカみたいな…実際バカな話をする。


広大な庭を歩き、やがてたどり着いた屋敷の扉はこじんまりした作りになっていた。


時計を確認したあとにこんこんと二回ノックをしてレノンはなかに呼び掛ける。


「いるかな、クロイス。僕だよ。」


…沈黙。中からはなんの反応もない。


寝てるのかしら?それとも死んでるの?何で時間通りに…多分…来たにもかかわらず出てこないのよ…


わけがわからずレノンを見やれば、彼も両手を上げてお手上げのポーズをとって見せた。


もうどうしようもないからまた今度にしようと諦めて、二人でほぼ同時にきびすを返す。その刹那―


迫ってきた慌ただしい足音。何があったのかなとドアをガン見してかたまっていると、レノンに強い力で引き寄せられた。


ばんっ!


ドアが大きく開く。


「おまたせ!レノン!」


レノンに引き寄せてもらわなかったら、あの攻撃力のすさまじそうなドアの一撃を受けて吹っ飛んでいたことだろう。


「ありがと、レノン。」


「大したことじゃないよ、お嬢さん。」


私は言い慣れない礼を素直にいって身体を離し、改めてこの家の主かつ依頼主らしいお騒がせ男をにらんだ。


アッシュグレイの瞳は野生の獣じみたエネルギッシュな光を放ち、同色のばさばさの髪と相まって灰色のライオンを思わせる。


ただし、どこかのヤンキーみたいな格好をしたとてもガキで幼稚なライオン。


しばらくドアを開けた姿勢でつったっていた彼は、両耳にした黒いリングのイヤリングを揺らしてレノンに抱きついた。


うえぇぇ…


私、そんな趣味はないわよ…


「レノン~、来てくれてありがと~♪」


「わかった、わかったから離れてよ、クロイス。」


心から鬱陶しくは感じていないようでレノンは柔らかくクロイスを押し返す。


若干不満顔をするクロイスの幼稚な瞳が私を見た。私は思いっきりにらみ返す。


「…ね、レノン。この子…誰?」


人を指さしたらダメって言われたことないのかな、君は。


とゆうか貴方はレノンの恋人?近いわよ。なによ、その恋人の不倫相手を見る目…。


当然指をさされたことなんて無かった私は、クロイスが突きつけてきた指にいつ噛みついてやろうかと構える。


「え?あぁ、ユズキだよ。違う世界から来た友達。アルバイト中なんだ。」


レノンのほほんとした答え方に噛みつく気分も霧散した。


右手を仕方なしにさしだす。


「よろしく、私ユズキ。」


ぶっきらぼうで簡潔な自己紹介。ぎゅっ。クロイスの手が私の手をつかんだ。ぶんぶん振られる。


「俺はクロイス!よろしくな、ユズキ!」


そしてそのまま腕を引かれた。そこまで考えていなかったから相手の胸に転がり込んでしまう。


抱き締められたとき本能が警鐘を鳴らし、瞬間的に振り上げられた膝がクロイスの腹に入った。


「ぐふぁ…!」


一発KO。やり過ぎてしまったみたいだ。私が足を下ろすと、どさり…。クロイスの身体が崩れ落ちた。


…違う世界から来たところ、何でつっこまないかな…と今さら思ってしまう。


それより心配すべきだってわかってるけど


「クロイス?!」


レノンが慌てた声をあげる。


駆けよってクロイスを揺する彼を見て気まずくなって告げた。


「え…っと…ごめ「なーんてな!」


私のそれに被せるように声が重なり、クロイスが勢いよく起き上がる。


てっきりダウンしていたと思っていた私もレノンも呆然として反応が遅れた。


勝ち誇ったようにクロイスは笑う。


「ふっふっふ!引っ掛かったな!俺は全然大丈夫だぜ!」


…今、青筋がたってるのかな、私の顔には。



ぷちっ。


自分の血管が切れる音を聞いた気がした。起き上がって大成功だと笑うクロイスににっこり笑いかける。危険を察知したレノンはいち早くそこから離れる。私はにこやかに右手をフルスイング。


バシンッ!


顔が真横を向くぐらいの強さでクロイスの左頬を打った。


どさり…。本日二度目。クロイスの身体が崩れ落ちた瞬間だった。






「つっ……!!」


「我慢しなさい、この幼稚ライオン。」


「なんだよっ、そのネーミング!俺はクロイスだ!」


「あなたがそんなんだから幼稚ライオンなんて言われるのよ。」


「呼んでるのはあんただけだ!」


クロイスは真っ赤に腫れ上がった頬を氷で冷やしてやると悲鳴をあげて暴れるので、今は両手両足を縛って氷を押し当てているところだ。


平手打ちを決めたあと―あれはスカッとした―痛みに悶絶するクロイスを彼の家に引っ張りこみ、この状況に至る。


スカッとしたけど、大変だったな…


リビングのソファーは二人用ソファーを机をはさんで向かい合わせた形になっていて、クロイスの治療のため不本意にも隣で氷を押し付ける。


向かいではレノンが用意されていたお菓子をつまんでいた。


「だからいたいっ!」


「いっても仕方ないでしょう?」


「でもいたいっ!」


終わることのない押し問答になりそうなのでスルーを選択。無言で氷を押しあてつづける。


静かになったクロイスに、ピスタチオのマカロンをかじっていたレノンは指をならした。


「クロイス、そろそろ細かく聞いてもいい?」


「いっ…あぁ。いいぜ。実はさ、俺、付き合い出してまだ2週間でさ。」


クロイスはたんたんと彼女とのことを話し始めた。


クロイスが彼の彼女、ルシフェラと付き合いだしたのはつい2週間前。


引っ越してきた彼女に一目惚れしてしまったらしい。

そんなこともあるんだぁなんてぼんやり考える。


ところが最近、ルシフェラが全くあってくれなくなったという。


「今まであってたの?」


つい口を挟んでしまった。


「あってたよ…でも、ぱったり。」


そう答えるクロイスの表情は悲しげだ。本当に好きなんだな、ルシフェラさんのこと。私にはよくわからない気持ちだけど。


だって私を【愛した】ふりをしていた人たちが見ていたのは私なんかじゃなくて。望んでいたのも私なんかじゃなくて。


皇の家の権力に地位に富に名声。


私を見てくれた人なんて知らない。


私を愛してくれた人なんて知らない。


私が愛するような人なんて知らない。


だから私にはわかりたくてもわかることはできない。恋しいとか、好きとか、苦しいとか、嫉妬とか、憎しみとか、哀切とか…私には一生わからないんだろうな。きっと。


クロイスはそれを知れるだけ、幸せよ。


っといけない。今はクロイスに集中してあげなくちゃ!仕事だしね。


…私がそんな風に思っているのに…


向かいのレノンは新しくつまんだフランボワーズのマカロンに歯をたてていた。赤いマカロンの粉がこぼれる。アクアマリンの瞳がクロイスを見つめた。


「なにいってんのさ。」


「「へ?」」


あまりに唐突に水をさされ、私もクロイスも間抜けな声を発した。


「どうしてあってくれないのかなんて彼女自身に聞けばすむじゃないか。」


たしかにそうだよ。うん。よくわかる。でもさ、


「無理だろ!」


ここはクロイスに同意。


不思議そうに首をかしげるレノン。どうして?とでも言いたげだ。さすが天然…。


「なんだよ、レノン…お前は聞けんのかよ…」


少し恥ずかしげな様子のクロイス。こんなこときいても、答えはわかりきってる。


レノンはなんの迷いもなく頷く。


ほらね。


隣で愕然としているクロイスが哀れだ。私は少しだけ介入することにした。


「あのね、レノン。レノンは聞けるかもしれないけど、普通は無理よ。」


「どうして?」


どうしてもよ!私はそう答えかけて、それではきっとわかってくれないだろうと言い直す。


「それで嫌いだから、とか言われたらショックすぎるじゃない!」


フランボワーズはレノンの口に消えた。


「そっか!それじゃあ別れちゃうか!」


わかってくれたみたい。私はほっとした。


これ以上いい続けたら隣で沈み続けるクロイスが床を突き破ってマリアナ海溝並みに沈みかねない。


レノンは考えるように机を指で叩いていたが、急にはっと顔をあげてバニラのマカロンをつまみ、それを私に向けた。


「じゃあ、ユズキが頑張ってよ。」


「は?」


またわけのわからないことを…私に何を頑張れと?


先を聞きたい。けれど聞いたら後悔するんだろう。私は二つの思いの狭間揺れ動く。


レノンはとても簡単にその先を告げた。


「ユズキは女の子だし、きっとうまく話せるよ!」


「意味わかんないから。」


即答。してしまった。


いや、皆だってしちゃうよね?女の子同士である以前に赤の他人だからね?好きな人のことを知らない人に話せるわけないじゃん?


そう、まっこうから否定しようとしたのに。


「それ、いいかも。」


俯いていたクロイスが顔をあげた。期待で輝く灰色の瞳。


あぁ、嫌な予感がする。


私はぎこちなく、クロイスに向き直った。


視線が眩しい。もう頬の痛みなんて感じていないようで興奮ぎみだ。


私はクロイスの興奮を何とかしようとした。


「あ、赤の他人にそんなこと話さないわよ…いくらなんでも。」


「大丈夫!やってみなきゃわかんないぜ!」


無駄だったみたいね…


今まで私たちを傍観していたレノンは腕時計を見ている。


「ユズキ、じゃあ今からいこう。」


…嘘でしょう。


「わ、私まだ心の準備が…」


「「いいから、いいから。」」


立ち上がった二人に両腕を捕まれ、私は無理矢理家から連れ出された。


「いいわけないでしょーっ!!」


叫びと氷を残してパタンと扉がしまった。



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