二十三話「宮島JD、期末テスト地獄の陣!」
テスト1週間前、グループLINE
さくら「ねぇ、みんな進んでる?」
みのり「進んでるに決まってんだろ(嘘)」
楓「1ページ目開いて閉じた」
ひより「私…ノートどこ…」
さくら「地獄確定。集合!!」
作戦会議@みのりの部屋
みのり「とりあえず、進級できるラインでいいんだよ」
楓「赤点はダメ!親にバレる!」
ひより「ノート誰か貸して…」
さくら「楓は絶対自習じゃ無理だから、ここで全員泊まり込み!」
楓「監禁かよ」
夜10時、徹夜勉強スタート
みのり「はい、まずレポート片付ける!」
楓「眠い!まだ10分しか経ってない!」
さくら「プリン食べる?覚醒するよ?」
楓「いる!」
ひより「私…ノート読んだだけで寝れそう…」
みのり「寝たら死ぬぞ!!」
夜12時、ノリがバグる
プリント山積みの中――
楓「え〜いもうダメじゃ!踊ろう!!」
さくら「お前勉強しろ!!」
ひより「Zzz…」
みのり「こいつら…この期に及んで…」
夜2時、理性崩壊ゾーン突入
さくら「数式が鹿に見えてきた」
楓「わかるわかる〜ってわかるか!!」
ひより「…Zzz…起きた…え?まだやってんの?」
みのり「終わらんのじゃ…誰か時間止めて…」
夜3時、プチ爆睡祭り
机に突っ伏す楓。
みのりの膝で寝るさくら。
ひよりはノートを抱えて床で寝落ち。
唯一耐えるのはみのりだけ。
みのり「寝るな言うたじゃろがぁぁ…(小声で泣く)」
夜明け5時、カオスの中に光
みのり「…よし…これだけやれば赤点は免れた…」
楓「ん…んぁ…?みのりん…神様…」
さくら「夢の中で勉強してたわ…」
ひより「私…何ページまで進んだっけ…」
みのり「3ページ。寝すぎ」
ひより「すいません…」
朝7時、登校準備
服がヨレヨレの4人。
目の下クマ。
心だけは達成感。
楓「今日のテスト、0点じゃなければ勝ちじゃろ!」
さくら「人としてギリギリ…」
みのり「みんな、単位って尊いな」
ひより「尊い…Zzz…(まだ寝る)」
テスト会場前
4人並んで深呼吸。
「全滅だけは避けよう!」
「赤点でも再試でなんとかしよう!」
「来年は計画的にやろう!」
「…絶対無理だな…」
潮風に背中を押され、宮島JDは地獄のテスト会場へと吸い込まれていった――!
つづく