第二十一話「宮島JD、合コンリベンジで一歩大人へ!」
あの惨劇から数週間後
さくらが再び爆弾LINEを投下。
さくら「今度、ゼミの先輩が“前回のメンバーで懲りてない?”って言いながらリベンジ誘ってきた…」
楓「行く!!!!!」
みのり「学習しろ楓」
ひより「私もリベンジしたい…!」
楓「今度こそ恋する!!!!」
事前作戦会議
放課後カフェに集合。
「今回は推し語り禁止!」
「楓、声のボリューム抑える!」
「ひよりは鹿の話封印!」
「みのりは…まぁ黙って座っとけばモテるからOK!」
「さくらは盛り上げ役で頼む!」
全員真剣。
無駄にスライド資料を作る楓。
当日、ちょっとオシャレなダイニングバー
前回の居酒屋と違って、間接照明でいい感じの雰囲気。
男子も同じメンバー。
男子側も「前回ヤバかった女子たち」という伝説を知っているので開始早々気まずい空気…。
乾杯!リベンジ開幕!
さくらが最初の乾杯挨拶。
「今日は前回みたいに騒がず、楽しく大人な飲み会にしましょうね♡」
男子たち「は〜い!(内心めっちゃ警戒)」
楓、耐える
男子「楓ちゃんは最近何してるの?」
楓「えっと…えっと……(推し語りしたい…)……えっと……えへへ…Netflix観てます」
みのりが下で蹴って止めた。
ひより、普通の会話に挑戦
男子「ひよりちゃんは趣味何?」
ひより「えっと…お菓子作り…です♡」
男子「おぉ〜女子力高い!」
ひより「あと…鹿…」
楓&みのり「出すな!!!」
ひより「ごめん…つい…」
さくら、さすがの安定感
さくら「そういえば○○くんって彼女いたことあるんですか?」
男子A「いや〜最近全然…さくらちゃんは?」
さくら「私もいないですよ〜笑」
空気が一気に甘酸っぱくなる。
楓(小声)「さくらマジでエース…」
みのり、無双状態
男子B「みのりちゃん、もっと飲まない?」
みのり「ウーロン茶でいいです」
男子B「真面目〜!可愛い〜!」
楓(小声)「みのりん一番人気ってどういうこと…」
終盤、雰囲気最高
楓:推し語り封印、普通に笑顔
ひより:鹿封印、普通に女子
さくら:隣の男子とめっちゃいい感じ
みのり:男子BとLINE交換完了
男子たちも「この子たち、前回の伝説誰!?」状態。
終電前、ついに!
さくらと隣の男子Aがちょっと外で話してる。
みのりと男子Bは駅まで一緒に歩く流れ。
ひよりは楓にこそっと。
「楓…今回普通に楽しかったね」
「うん…でも…やっぱ推しの話したかった…!」
「そこは我慢しなさい」
帰り道、グループLINEにて
さくら「今回は大成功…かな!」
みのり「うむ」
ひより「みのりん彼氏できるんじゃない?」
みのり「やめろ」
楓「私だけ何も無い!!!!!!」
全員「知ってた」
潮風の街で、少し大人に近づいた宮島JDたちの春の夜は、ほの甘く終わるのだった。
つづく