第二十話「宮島JD、合コンで大暴走!」
ある日のさくらからの爆弾LINE
さくら「ねぇみんな…今度合コン行かん?」
楓「は!?」
みのり「お前が言い出すとは意外すぎる」
さくら「ゼミの先輩に人数合わせ頼まれただけ!行くだけ!恋愛とか求めてないから!」
ひより「面白そうだから行きたい…」
楓「よし!行くしかない!!推しは無理でも男友達は欲しい!!」
みのり「やばそうな未来しか見えん」
当日、駅前の居酒屋で
さくらのゼミ先輩主催の合コン。
メンバーは大学生男子×宮島JD。
乾杯から空気は良い感じ――だったのは最初だけ。
10分後、楓、暴走開始
「自己紹介しよっか!」
→ からのマシンガントーク。
「え、○○くん、野球部!?カープ好き!?推し誰!?由宇行った!?ズムスタ何回行った!?」
男子、ついていけない。
みのりが止めようとするも無理。
さくら、合コンエースにされる
男子A「さくらちゃんって彼氏いるの?」
さくら「いないですよ〜笑」
楓(隣で)「さくらはチャンス多いけん!うちらは全然だけど!」
さくら「やめろやめろやめろ…!」
男子の視線集中。さくら、顔面営業中。
ひより、空気を読まない天然砲
男子B「ひよりちゃん趣味なに?」
ひより「寝ることと動物園と…あと、鹿…」
男子「鹿!?」
ひより「宮島の鹿って人の目をちゃんと見てくるんですよ。だから好きです」
男子「…え、深い…?」
場の空気が独特な方向に。
みのり、意外とモテる
男子C「みのりちゃん、何飲む?」
みのり「え、あ、ウーロン茶で…」
男子C「真面目だね〜!可愛いね〜!」
楓「おいおいおいおい!みのりんに手ぇ出すなや!!」
みのり「やめろ楓、恥ずかしい」
楓、推し語りで男子ドン引き
「推しのユニフォームに課金してるんよ!月バイト代全部突っ込むけぇ!そのためにバイトしてるけぇ!」
男子「へ、へぇ…」
さくら(小声)「楓黙れ、夢も恋も遠のく」
終電間際、結果
さくら:LINE交換多数
みのり:まさかの一人だけ気に入られる
ひより:鹿トークで終始ニコニコ
楓:推し語りの余韻だけ残す
帰りの駅で女子だけ反省会。
反省会
「結局、恋とか無理だったな!」
「そりゃそうじゃろ!」
「でもさ…ちょっと大人になった気せん?」
「せん!」
「次はもうちょい普通に恋しような!!」
「無理無理無理」
春風と酔い覚めの潮風に吹かれて、宮島JDの青春はまだまだ続く!
つづく