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夢のメカニズムの話。

作者: エンゲブラ

YouTubeを見ていたら、ホリ〇モンと()うての睡眠学者のの切り抜きがオススメに。筆者は、ホリエモンを好まないのだが、なぜか、しょっちゅうオススメされる不思議。なんか広告でも打ってるのかね?


そして、動画の話。

ホリエモンと睡眠学者だけの話なら見る気もなかったが、最近、ネタになっている「ショートスリーパー」の(しまぞうZにそっくりな)へんちくりんが、サムネイルに採用されており、ちょっと気になったのでクリック。


さて、この睡眠学者。

以前にも「ノーベル賞に近い」みたいな触れ込みで、別の動画で見かけたことがある。その時見た内容では、かなりズレていたのだが、果たして今回は?


……うん、またズレとる。

専門分野にも付随するはずの「夢」の話で。


彼が例に出したのは、夢の「予行演習」説について。

これは自説ではなく、多くの「心理学者」たちが立てている仮説で、筆者の感覚からすれば、かなり「的外れ」なもの。


現代人の多くは、良い夢よりも悪い夢をよく見ており、これは夢で先にストレスフルな経験をすることによって、現実世界におけるストレス耐性を先に上げている、というとんでも説である。


ん、昭和ですか?

「夢見が多いひとの方が、PTSDなどの回復も良い」とか、ワカメなことも言い出してるし(自身の研究でもなく)。そもそも生理学畑の人間が、心理学の仮説をおおやけで語るのってどうなの? 


仮にも「睡眠の権威」として語っているのだから、言葉の責任の問題もあるだろうに。



ここからは、筆者による「夢のメカニズム」の仮説。


夢は寝ている時に受けている「外部刺激」の映像化によって、そのビジュアル面を支えられており、またその時の身体状態によって、ナレーションのチャンネルも決められる。夢の「映像と文章」は、本来バラバラなものであるという塩梅。


筆者は、なぜそんなことを言うのか?


それは経験則からである。

筆者は、ここ何年も夢の「映像」を見ていなかった。筆者が寝ている間に「聴く夢」は、常にナレーションのみである。まったく映像がなく、物語ですらない思考が、脳内で再生される。だから目を覚ました瞬間、それまで起きて思考していたのか、夢で思考していたのかの判別がつかないこともしばしば。


筆者は、なぜ夢を「見ない」のか?

以前に、ここでもそういった症状があることを何かで投稿したかもしれないが、その後、謎は解けた。しかも、信じられないほど、シンプルな答えであった。


筆者は、ここ何年も「完全遮光」の状態で眠っていた。窓に板を置き、室内のコンセント類のスイッチも完全に消しての真っ暗闇での睡眠。これが夢を「見る」ための最低光量の確保も出来ず、結果として「映像のない夢」を見る原因であったというオチだ。


試しに、休みの日の前日に、少しだけ光が入る状態で眠ってみた。案の定、夢に映像が現れた、という塩梅である。


ちなみに「夢の録画」の研究も、すでにけっこう進んでいる。現段階では、夢の情景になんとなく近い、ぼんやりとした水彩画のような映像の録画程度で、実際の被験者による「言葉の補足」がないと何の映像かは判別出来ないというレベルではあるが、とりあえずは録画もされている。



で、この睡眠学者さん。

「人間以外も夢を見るのか?」や「赤ちゃんは夢を見ているのか?」という視聴者からの問いに、コミュニケーションが取れないから現段階では分からない。と、少々、時代から取り残されている感が否めない。動物にも録画を試せばいいだけである。おそらく動物なりの映像が録画されるというのが、筆者の見解である。



筆者の見解、その2。


先にも「外部刺激」に言及したが、映像に関していえば、「パレイドリア現象」の影響が有力であると考える。パレイドリア現象とは「抽象的な模様や形が、顔や動物などの具体的な形に見えてしまう心理現象」のこと。要するに抽象的な映像を心理的要因によって、錯視するというもの。


ここでいう心理的要因もまた、寝ている時の外部刺激。主に「寝ている時の姿勢」が原因となる。


身体的にリラックスした状態で眠れている時は、良いフィーリングの夢を。逆に心臓などを圧迫するような意味の分からん姿勢で眠っている時は、悪いフィーリングの夢を見る。悪夢から目覚めた瞬間の身体的な姿勢に着目すれば、分かり切った話ではないのか?


ちなみに筆者は若い頃、「エロい夢を見るマスター」であった時期がある。エロい夢を見た時の姿勢を正確に記憶し、それを再現するだけの簡単な方法で。悪夢にうなされて起きたのなら、次はその姿勢にならないように、今度は良い姿勢での睡眠を気を付けるだけ。至ってシンプルな話である。


おそらく、現代人の多くが悪い夢を見るというのなら、寝る姿勢がかなり悪いか、スマホ首などの慢性的な骨格の歪みから引き起こされる悪夢と診るのが無難だろう。



ここからが本題。

筆者が夢を「見ない」ことによって、感じた「夢の本質」の話。


夢を見ないからといって、夢を体験していないわけではなく、「言語的な夢」は聴いているのだから、脳内で何らかのストーリーテリングや言語活動が、寝ている間も行われているのは、確定である。


筆者は寝ている時だけでなく、起きている時の姿勢にも拘る人間なので、いわゆる悪い夢には何年にも出くわしておらず、果たして「言語活動だけの悪い夢を見れるのか?」という疑問が残るわけだが、これもいずれは実験してみたいところだ ―― 無意識に良い姿勢で眠るプログラムの強制解除はなかなかに難しそうではあるが(苦笑)。


筆者の仮説では、夢における「映像と言語」は「互いに共犯関係にある」という感覚。要するに相互作用しているであろうな、という読み ―― 調べてみたら、これに近しい「マルチモーダル構成」の仮説を述べている学者も海外にはいるらしい。


「夢の脈絡のなさ」は、睡眠中の外部刺激の変化に依存し、映像は光の変化に引きずられ、言語の安定性は主に姿勢による。リラックスした姿勢で寝ていて、悪い夢を見ることは困難であるし、その逆もまた然り。


ちゃんとした姿勢で寝ているのに、悪夢を見るひとは、整体に行くのが良いかもしれない。ギャグではなく。


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― 新着の感想 ―
基本的に窮屈な姿勢で寝ております。悪夢はあまり見ませんが……。楽しい夢は結構よく見ます。 寝る前にいつも妄想するのですが、妄想が自分の思惑通りにならずに自動的に流れはじめたら『あっ、ぼちぼち眠れるな…
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