第71話 師走
11月が過ぎて12月も中旬に差し掛かっていた。私たちも衣替えを終えて完全に冬に差し掛かっていた。
「もうすぐクリスマスね。」
「そうだけど……今年は何もしないでしょ?」
桜は聞いて来たので私は素っ気なく返した。
「そうねー……文華ちゃんが試験前だものね。」
「そーいう事、だから今年何かやるなら私たちは抜きでお願い。」
「いやいや、理子と文華ちゃん来ないならやらないわよ。」
「やりなよー3人でも出来るじゃん。」
「みんないないとつまらないじゃん。」
このみんなで集まらないとやらないってのは嬉しい反面嫌な所も少しある。私が来ないから出来ないってのはある意味迷惑掛けてるって思ってしまう。本当は嬉しいんだけど複雑な気持ちになる。
「はぁ……でも初詣は行くからそこはみんなで行きましょう。」
「じゃあ初詣はみんなで行けるみたいね!」
「近くに神社はあったかしら?」
「早苗なら知ってるかな?」
という事で私たちは早苗が来てから話を再開する事にした。それまでは他愛のない話をしていた。
授業を終えて桃華と早苗2人が自習室に来て先程の話が再開する。
「初詣でですか?」
「いいね!行こう行こう!」
クリスマスをすっ飛ばしたのは2人も理解してるのだろう。何も言わなかった。
「最後の神頼みですよね。それなら1番近くの神様にお参りするのがいいですよ。」
「そうなの?」
「はい。その土地でいつも見守ってくれる神様にお参りするのが1番ですよ。」
「じゃあ1月1日に集まるという事でいいかしら?」
「意義なし!」
「私も大丈夫ですよ。」
「私もです。」
満場一致という事で話は決まった。場所は学校近くの神社になった。まぁみんなが近いとなるとこうなるよねってなった。
そこからはあっという間だった。クリスマスは何もせず、12月31日は文華と年越しをした。
「文華ー……」
「なんですか?」
「なんだかんだで今年はお世話になりました。来年はどうなるかわからないけど……とりあえずよろしくお願いします。」
「そうですね。遅かれ早かれあと2ヶ月で結果は出ますからね。私は勝ちますよ……受験にも理子にも……」
「意外と強気ね……私を好きにさせられるのかしらね?」
「……分かりませんよー……勝負は最後まで分かりませんからね。」
2人で不敵な笑みを浮かべてると携帯からピコンって音が鳴った。相手は早苗だった。そして1月1日になっていた。次に桃華、桜と来ていた。
「……文華、あけましておめでとうございます。」
「はい、あけましておめでとうございます。」
その後はみんなに挨拶するのだった。
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