第58話 旅行3
梅ヶ枝餅を食べた頃には大体15時を回っていた。日はまだ高いがそんなに悠長にもしてられない。
「これからどこ行くの?」
「二日市温泉街にいくよ。」
「ならまた電車移動?」
「うん、帰りはJRで帰ればいいよ。」
という事で二日市温泉街まで来たんだが……
「つ、疲れた。」
「結構遠かったね。」
駅を降りてから少し歩く……ではなかった。20分近く歩いたのだ。少し道に迷ったりもした。でも温泉に入れるのは嬉しい。
「大衆浴場って感じだね。」
「だねー。何件かあるけどどこに入る?」
「うーん……どこがおすすめなんだろう?」
たぶんおすすめは人それぞれだろうからお客さんが多い所へ行く事にした。
入浴中……
お風呂から上がると私は真っ先に自販機に向かった。理由は簡単!
「牛乳買ってきた!」
「あぁー、温泉の定番だね。」
「私はフルーツ牛乳にしようかな?」
「私はコーヒー牛乳で。」
「では、私は理子と同じ牛乳を……」
私たちは腰に手をあて一気に飲み干した。
「それにしても桜と桃華は印象逆ね。」
「ん?どういうこと?」
「あ、言いたい事わかります。桃華さんがフルーツ牛乳、桜さんがコーヒー牛乳の方がしっくりきます。」
「2人は一体私たちの事をどんなふうにみていたのよ。」
「というか、どちらも飲むよ。今日はたまたまフルーツ牛乳の気分なだけよ。」
そう言って桜は瓶を空瓶置き場に直した。私たちも空き瓶を直した後、お店を後にした。そこからは二日市から博多駅まで戻ってきて一度ホテルにチェックインした。部屋は2人1部屋だった。私と早苗、桃華と桜だ。
「ふうー1日目は楽しかったね!」
「そうですね。」
「早苗はどこか行きたい場所あるの?」
「私は……川端商店街へ行きたいですね。」
「元祖長浜ラーメン?」
「それもありますがただ歩きたいというのもありますね。」
ただ歩きたいつまり散歩だ。ここからなら10分程度で着くし行ってみてもいいだろう。
「じゃあ行ってみる?」
「はい!あれ?でも桃華さん達は?」
「あの2人ならたぶん博多駅の中散策してるかもよ。」
「そうなんですか?私たちまだ部屋に着いて一息ついたというのに……?」
信じられないという顔の早苗に桜たちの写真を見せた。そう、実は2分前に来ていたのだ。恐ろしいフットワークだと感心してしまう。と言う事で私たちも川端商店街へ向かった。
「こうやって歩くと趣きがあるわね。」
「ですね。」
「明日行く小倉や門司港もそんな感じなんだろうね。」
「分かりませんがきっと良いところだと思いますよ。」
人は思ったより少ないから話は普通にできる。そして端まで行った後また戻ってくる。
「ラーメン食べなくてよかったの?」
「ええ、それよりも街並みを堪能出来ましたから満足です。」
相変わらず早苗は礼儀正しい。よそよそしいとは違うあぁ、お嬢様なんだってなる。ホテルまでの道中にコンビニへ寄ってから帰ってきた。その道中はどこか上の空って感じだった。少し疲れたのかな?と思ったので桜と桃華が戻ってくるまでは早苗を休ませることにした。
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