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つかれた男

 私は公園で黄昏ていた。会社をくび、つまり追放されてしまったのだ!!なお悪いことに寮も追い出されてしまい、住処も失ってしまった。貯金もほとんどないのだった。ヤバいヤバイマジヤバい奴だこれ。下手すると、マジで死ぬ。金がなくなって死ぬ。野垂死にしてしまう。負の思考が脳内を駆け回る。どうすればよかったのだろうか。何が悪かったのだろうか。どうすれば、どうすれば回避できた?グルグルと同じような後悔が頭を回る。

 いや、問題はそこではないのだ。どうすれば良かったか、ではなくこれからどうするか、だ。不幸に直面した時、人は視野が狭くなる。狭い視野では冷静な対応ができない。まずは落ち着こう。一息つく。冷静に問題を整理しよう。目下の問題は金だ。どれくらい無職の状態でいられるだろうか。通帳を見る。涙でてきたわ。私の給料は雀の涙程度しかなかったのである。ゆえにまともな貯金など望むべくもない。そして家だ。住処が決まらないと、再就職もままならない。ならば今私がすべきことは何か。求人情報を見ることだ。近くに住み込みの仕事ないかな。ないかな。あったよ、理想の求人が。超大至急!!住み込みでマンションの管理の仕事!!経験不問。だれでも活躍できる簡単な仕事です。

 おお、神は私を見捨てていなかったのだろう。歩いて行ける範囲でこんないい求人が。いや、上手い話にあわてて飛びついては行けない。超大至急ってなんだ?なぜそんなに急いでいるのか?とても怪しいではないか。しかしながらである。どんなに怪しくても無職よりはマシなのかもしれない。とりあえず、話だけは聞いて、ヤバそうなら辞退すればいい。そう結論づけた。動こう。今は行動の時だ。 

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