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紅蓮荘奇譚 弐  作者: 天城なぎさ
第拾玖話 半妖の先生と桜の舞う季節
12/95

第拾玖話 伍

 清々しく晴れ渡った、土曜日。桜の満開を待って、今日はお花見の日。

 丘松公園までは、電車とバスで向かうことになり、待ち合わせ場所は駅になった。

 私は少し早めに、桃麻と一緒に駅に到着。


「まだ皆来てないな」

「電車まで、もう少し時間あるからね」

「お花見とか、したことなかったな」

「そうだね。初めてだね」

「俺の作ったスイーツ、楽しみにしてて」


 しばらくして、(つかさ)君、吾妻さん、須崎さんが駅に来た。

 須崎さんは、二リットルのジュースや、お茶のペットボトルを何本も袋に入れ、疲れている様子。


「早いね~。二人とも」

「月島は、もう向こうに行ってるんだよね?」

「飲み物、これで足ります?」

「級長、買いすぎじゃない? 何本あるの?」

「ジュースが二本、お茶が二本」

「買いすぎですよ。須崎さん」


 そろそろ電車が来る時間。私物以外の荷物がない、私と吾妻さんは、須崎さんからペットボトルを一本ずつ預かり、ホームへ向かう。


「まったく。舜が四本も買うから。四本だと、何キロになると思ってるの?!」

「ごめんって。足りなくなるよりは、多い方が良いでしょ。みずきの好きなプーアール茶、作ってきたから。許して」

「プーアール茶に免じて、今日は許してあげるけどっ」


 微笑ましい。倦怠期があったなんて信じられない、二人。中学生から付き合っているらしいし、お邪魔は良くない。


「ラブラブだな。級長と吾妻さん」

「倦怠期があったなんて、信じられないよね」

「写真撮っとく?」

「良いね、それ」


 スマホをショルダーバッグから取り出し、吾妻さんと須崎さんをパシャリ。

 シャッター音はオフにしているから、恐らく二人は気づいていないだろう。


「うん。良い感じ」

「どれどれ。俺も見たい」

「これ。結構、良い感じでしょ」

「だな。ラブラブじゃん。級長カップルは」


 撮った画像を桃麻と一緒に見てみる。中々良さげな二人の、ひととき。


「ところで、(つかさ)氏は?」

「いない? さっきまでいたのに」

「トイレか?」

「そうなんじゃない?」


 電車がホームにやって来るアナウンスが流れ、電車が目視で確認出来る頃、(つかさ)君もホームにやって来た。


「間に合ったぁ~。セーフ!」

(つかさ)氏、どこ行ってたん?」

「ちょっと、トイレに。ハァハァ。息上がりそう」

「座って、息整えるしかない! 土曜日だから、少しは空いてるっしょ」


 ホームに入ってきた電車は、桃麻の予想通り空いていて、五人分座れる場所が。


「桃麻氏の予想通りだったね」

「俺の予想は、以外と当たるから。崇めてくれて良いから!」

「ありがたや~」

「崇めよ、称えよ~」


 ここに響希君がいたら、どんな感じだったんだろう。

 とりあえず、この二人のやり取りも、パシャリ。

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