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転校生という名の勇気ハーレム増員

 今日学校に潜ませている先生から転校生が入るという情報が回って来た。

 入ってくる転校生は、まあ予想通りの正教会関係者の聖職者であった。しかも。ガッツリの女。それも爆乳美少女らしい。

 うん。完璧に女の武器で勇気を取りに行こうとしてんじゃん。また勇気のハーレムが加速するよ。加速しまくるよ。いやや同じ男としては中々に羨ましい限りですけどね。まあ俺にはイトがいるからいいけど。

 つか今の所三人か。何人まで増えるかな。楽しみやわ。もしかしたら俺の好きなあの漫画の如く100人とか行くかもねってそれは流石にないか。まあ俺の眷族をフルに使えば100人なんて余裕でいけるけど。運命的な出会いをさせて勇気のハーレム増やすか。ガンガン増やすか。いや。流石にやめておくか。それはそれで面白そうだけど管理が大変そうだ。でも猫子だけじゃ足りない気がしたし。もう一人増やしても良い気がするんだよな。

 増やすならどんなキャラがいいかな。ここは三天魔とかいいかもな。元超級陰陽師のロり娘、師匠キャラとして勇気に手取り足取り様々な事を教えて、そして師匠と弟子の禁断の恋的な。

 良いね。凄く面白そうだ。でも流石にやめておくか。やってもいいかもしれないけど。俺の眷族のトップクラスの力を持つ者に与えた七天魔は貴重な戦力だし。使い勝手も非常に良いからな。勇気一人の為に三天魔を拘束するのは勿体ない。勿体なさすぎる。

 さてとというわけで話を戻して転校生だ。まあぶっちゃけ詳しく情報を得ようとすれば出来るけどせっかくだし学校行って生の反応をしていきたいな。その方が楽しそうだしね。やっぱりネタバレはよくないよ。いやまあ爆乳美少女が来るというネタバレはくらってるんだけどね。それは許容範囲さ。

 さてとじゃあ行ってきますか。


「行ってくるね。イト」

「いってらっしゃい陰晴」

そうしてイトに見送られながら俺は学校に向かって歩き出した。


 ――――――――――――――――――

 そんなわけで学校に向かい到着する。

 そして席に着き越田とくだらない話をしながら先生の報告を待ちわびる。因みに転校生が来るという情報は教職員しか分かっていないらしい。


 そうして暫く雑談をしていたら先生が入って来た。


「今日は皆さんに重大な発表があります。それはうちのクラスに転校生が来ることです。いきなりのことで皆驚いてると思うが。安心しろ俺も今日いきなり校長に聞かされて超驚いている。まあ、

それは彼女も一緒だ。さあ、というわけで皆、拍手でお迎えをしてあげてください。ではどうぞ」

 先生がそう無駄に芝居がかったような声でそういうと。皆ドアの方に注目する。そうして入って来たのは、爆乳だった。

 いや、何を言ってるんだと思うかもしれないが、本当に爆乳だったのだ。

 身長は150センチ程で、髪は金色で長く美しく、目元は優しい感じのとんでもない双丘を持った聖職者って感じだった。いや、まあそのお胸のそれは聖職者というか・・・いや。そういうのは良くないな。流石にこの少女に失礼やわ。


「どうも。皆さん初めまして、マリアンヌ・シーリアと言います。皆からはマリアちゃんって呼ばれていました。えっと。一応生まれはフランスで日本には5年前に来ました。日本語は一応出来ます。はい、あのう皆さんよろしくお願いします」

 そう、もじもじって恥ずかしがりながらも可愛い声で言いきり、自己紹介をした。これは、また何とも男子に受けどうだな、というかこの娘も勇気ハーレム行きか。何だろう。俺にはイトがいるからいいけど。同じ男として少し羨ましいとは思ってしまうな。


「というわけだ。皆。えっと、席は勇気の右隣だ」

 先生が衝撃の一言を放つ。

 何でだ?普通に今勇気の右隣に女子生徒いるぞ。いやまあ今日は休みだけど。休み?あれ?確か勇気の右隣の人は今まで一度も欠席したことない結構ながり勉もとい優等生だったよな。容姿は普通だったが。確か名前は河合さんだっけ?


「ああ。河合さんなら聖女学院に転校した」

 聖女学院って確かここから少し離れた所にある、かなり学力高めの進学校だったな。もちろん正教会とずぶずぶの。

 いやはや。そこまでするか正教会。流石ですな。まあ、でも多分河合さん的には万々歳の最高コースだろうし。誰も不幸になってなさそうだからいいか。知らんけど。


「え?河合転校したんですか?一切そんな話聞いてませんでしたけど」

 勇気が激しく反応した。まあ隣の席だしね。無理もない。でもおかしいな?周りの人が全然反応してないって。


・・・・・・・・・・・・・・・・?


 あれ?これ?結界張られてない?正教会お得意のご都合主義結界が思いっ切り張られてない。

 うわ。ヤバいな。転校生がどんな人か楽しみ過ぎて気が付いていなかった。恥ずかし過ぎるわ。いやはやいやはや。俺としたが。本当にいやはやいやはやですよ。

 にしてもレベルの低いご都合主義結界だな。

 これだとある程度の能力者ならすぐに気が付く上に破壊できるぞ。いやまあ俺は気がつくのに時間かかったけど。それはまあ忘れましょう。

 というわけで今からこのご都合主義結界を追加で大きいの張りましょう。イエーーーーイ、そんでもって俺に優位に働くように少し細工をしましょう。


「神よ。神よ。敬愛なる神よ。最強たる神よ。全知全能なりし神よ。世界を見通す神よ。因果をこの世の運命を変える力を持った神よ。嗚呼神よ。我は我らが望むは全てをご都合主義とかす結界なり。我の行いが好意的に受け止められ疑問を持たれなくなる結界なり、勇気とそのハーレムメンバーの行いに疑問を持たれなくなり、気が付かれにくくなる結界なり。そして悪しき存在が侵入すればその姿が一般の人に見えなくなる結界なり。我には使命がある。その使命の為に結界を張りたまえ」

 俺は小声で適当にご都合主義結界の短縮詠唱を行い学校に新しくご都合主義結界を張る。

 これなら大丈夫やろ。ついでに結構力こもってるし、多分今の勇気なら簡単に効くやろう。知らんけど。まあご都合主義結界は基本害のない結界なんで耐性が高くてもひっかかるからな。いやはや素晴らしいわ。


「あのう、勇気様よかったら、私とお付き合いしませんか」

 俺が一人で結界を張っていた時というか張り終わって感傷に浸ってた時。

 勇気の隣にマリアンヌさんが座るや否や物凄く美しい笑顔で誰もが惚れるような笑顔でそんな爆弾発言をした。


「え。あのう。え?どうしたのいきなりそんなことを言って?俺君と初対面だよね?」

 勇気が珍しくあたふためきながらそう言う。つか初対面なんやな。まあそれはそうか。でも何か勇気という主人公のことだから実はピンチを助けてたりしてるかと思ってたわ。まあ。流石にそこまでご都合主義ではないか。


「はい。そうです。初対面です。だけど私は勇気様にお会いして一目惚れしました。勇気様に全てを捧げたい、勇気様に服従したい、勇気様の為ならばなんだってしていい、そう思いました。だから勇気様、私と付き合ってください。もし付き合うのが無理でしたら、せめて、そうせめて勇気様の子種を下さい」

 爆弾発言を超える。爆弾発言をした。

 まあ、うん。聖職者が何てことを言ってるんだ。言っていいことと言っちゃダメなことがあるでしょうが。本当にもう。マジで。

 いや。つか何だろう?勇気は神ですか?いやまあ、あの神といっても差し支えないレベルの力を持った教皇の血を受け継いでいるから、まあ、神っちゃあ神かもしれないけど。


 それでもやろ。

 時と場所をマジで考えろ。大切だぞ。時も場所も超絶大切だぞ。


 周り皆引いてるやん。

 絶句してるやん。流石に子種下さいはやってるよ。やらかしてるよ。付き合って下さいまでなら。勇気お前また、股かけるきか、この野郎~~~~。で済むけど。子種はねえ、え。マジでないわ。しかもマリアンヌさん爆乳美少女でクッソ可愛いから余計にたちが悪いわ。

 つか先生今の言葉を聞いて軽く絶句してんじゃん、頭抱えてるやん。誰か胃薬をあげて。


「取り敢えず。ホームルームを始めるぞ」

 マリアンヌさんの超爆弾発言で空気が完璧に固まった中胃が痛いだろうに先生がそう言って空気を切り替えた。いやはや流石先生やわ。でもまあ完璧には空気切り替わってないな、まだマリアンヌさんの爆弾発言の余韻が残ってますな。まあでも先生はそれを無視してホームルームを始めたし頑張ってくれ。いやまあ流石にマリアンヌさんも空気を読んでホームルームは無事終わるだろうけどね。

 そんなわけでホームルームは特に問題なく終わり、1限目が始めるまでの休み時間もとい準備時間となった。


「あのう。勇気様、それで付き合ってはいただけるのでしょうか?もしくは子種をいただけるのでしょうか?」

 フルスロットルでマリアンヌさんが爆弾発言を投下していく。因みに先生は別のクラスで授業がある為いない。つまり今現在教室にはクラスメートだけだ。ストッパー役がいないということだ。

「いや、何を言ってるんだ。いきなり、付き合うとか子種とか。少なくとも俺には今付き合ってるかどうかはまだだが。好意を持ってる女子が二人いるんだ。だから君とは付き合う事も出来ないし、その、子種をて、提供することも出来ない」

 おお。しっかりと断るか。やっぱり何だかんだで勇気は良い奴というか責任感のあるやつだよな。うんうん。良かった良かった。ここで無責任な事を言い出してしだしたら。あそこ切り落そうか考えてたよ。まあ勇気の性格的にないとは思ってたけどね。


「じゃあ。あのう、付き合うのではなくて一方的な片思いは駄目ですか?」

 そう自分の最大の武器であるおっぱい、ゲフンゲフン。お胸を寄せて、そう言い放つ。

 うわ。凄いわ。凄いわ。凄いおっぱいやわ。もう勇気の目も完全におっぱいに釘付けだわ。ついでにクラスメートも釘付けだよ。いやはや凄いなおっぱいわ。語彙力死ぬよ。

 男の夢と希望が詰まってるわ。何を食べたらあんなに大きくなるんだ。生命の神秘だよ。

 というかあれだな、まあ、一方的な片思いは拒否できないからな。これはなし崩し的にハーレムメンバーに加わりそうだな。


「それは。まあ大丈夫だ」

 案の定というべきか勇気はおっぱいに目が釘付けになりながらもそう言った。うん、男だからしょうがないですね。


「そうですか。それは良かったです。では勇気様これからもよろしくお願いします」

 そう言ってマリアンヌさんは可愛らしい笑顔を見せて笑った。


「ちょっと待って、勇気君は私の者よ。誰にも渡さないわ」

 白木さんが勇気の所まで小走りして腕を抱くようにそう言った。まあそりゃ牽制するわな。しかしあれだなマリアンヌさんがあまりに大きすぎて白木さんが可哀想に思えてきた。そして一番猫子がってゲフンゲフン。あまり考えすぎるのは良くないな。それは不可侵略の領域だわ。


「誰にも渡さないは困ります。もちろん独り占めするつもりはありません。勇気様は偉大なる存在ですから。ですから貴方も含めて皆で一緒に勇気様から子種を貰いましょう」

 おい。誰かこの性食者の口を塞げ、いや無理だけど。でもお前3P宣言はアウト寄りのアウトだろ。大アウトだろ。勇気の初体験3Pとかどうなってんよ。いやまあ俺が意地で猫子も投下するから4Pになるだろうけど。初体験が4Pの主人公か。何か嫌だな。いや笑えないことはないけど。


「ちょ。皆でって。いやそういうのは早いんじゃないかなって何を言ってるの私。というかさっきからその胸で勇気君を誘惑するのは止めなさいよ」

「え~、そんなこと言われましても、でも取り敢えず。勇気様が私の胸を魅力的に思ってくれるのは非常に嬉しいです」

 そうするとそれに対抗するかのように白木さんも胸を寄せて勇気を誘惑しようとする。しかし、白木さんの胸は何ともまあ残念で合った。いやもちろんないわけではない、しかし、そうしかしマリアンヌさんの胸が圧倒的であったのだ。

 つまり圧倒的な敗北である。


「ちょっと、二人とも私を忘れては困りますよ」

 猫子がドアを豪快に開けて入って来た。おい、更に圧倒的に残念なお胸の人来たよってこれは不可侵略の領域だったな。やめておこう。


「猫子、いや。あのうこれは違うんだ」

 お前。勇気言い訳の仕方が不倫者。いや勇気はそこまで悪くないけどね。どちらかというと被害者だからね。でも美少女3人に好意を持たれてる時点で男子的にはギルティです。多分クラスの男子全員同じ意見のはずだ。まあ、それはそうだよねって話さ。


「勇気さんは私のものです。それに勇気さんはそんないきなり初対面で付き合って下さいという、何か裏がありそうな女性に付き合う程、馬鹿ではありません」

 おいおいおいおい、それ猫子。お前が一番大ブーメランだよ。お前裏しかないやん。俺に命令されて付き合いに行った裏の塊やん。墓穴やって。


「何を言うのですか。裏なんてありませんよ。失礼な。というか貴方は誰なのですか?」

 そりゃそうだわな。マリアンヌさんからしてみれば完全にいきなり湧いて出てきた謎の女だもんな。つか落ち着いて考えたら猫子一切なんいアレもなく嘘ついたな。お前演技の天才かよ。女優なれるよ。


「私は勇気さんの彼女です」

 お前、言いきりやがった。いつから彼女なったんだよ。


「ちょっと、猫子さんいつから勇気君の彼女になったの、彼女は私でしょ」

 お前白木さんもそれ言いきっちゃうか。越田がその言葉聞いて気を失ったぞ。お前越田辛いって。越田可哀想だって。そんでもって白木さんに片思いしてた男子全員の心がハートブレイクしてるって。


「彼女が二人ということは三人でも大丈夫ですよね。さあ勇気様私と付き合って下さい、そして子種を」

 地獄のような天国のような修羅場起きてるぞ。ハハハ、草生える。お前ら今高校生だよな?凄いな会話が。


「お前、ちょっと待ってくれ。俺の為に争わないでくれ。だから三人とも彼女にはしない。でも三人とも振りもしない。これでどうだ。もうそろそろ授業も始まるし一旦落ち着いてくれ」

 男が俺の為に争わないでくれって、需要。需要がない。いやまあ女性にはあるかもだけど。少なくとも俺にはないぞ。


「そうですね。確かに勇気さんの言う通りです。では私は授業があるので教室に戻ります。あ、でも休み時間は絶対に来ますからね」

「猫子さんがそう言うなら私もそれでいいわ」

「そうですね。ようは全員にチャンスがあるという事ですね。私は勇気様の子種が貰えればいいので、それでいいですよ」

 そんなわけで何とか一旦場は収まった。うん、勇気凄いな。よくあの場を収めたな。流石主人公。流石勇気だ。


 午前の授業が終わり昼休みとなった。


「弁当持ってきましたわよ。勇気さん」

「お、いつもありがとうね。猫子」

「いえいえ、私が好きで作っていますし、それに勇気さんが喜んで食べて来るれのは本当に嬉しいですし」

「そうか。じゃあ今日も美味しくいただくよ」

「はい。いただいてください」

「うん。美味しいよ」

 そうして猫子が主導権を握っての昼飯が終わったかに見えた、しかし違った。


「あのう。勇気君。昨日私クッキーを作ってきたんです。一緒に食べませんか。あ、もちろん猫子さんもマリアンヌさんも一緒にどうですか?」

「ありがとう。白木、じゃあいただこうかな。あ、美味しい。凄く美味しいよ」

「ほら、猫子さんもマリアンヌさんもどうぞ」

「じゃあありがたく」「では私も」

「美味しいです」「確かに美味しいですね。では私も今度デザート作ってきます」「じゃあ。私も作ってきます」

 うん。何だろう。思った以上にあの三人相性がいいのか。勇気という一人の男を取り合う仲だけど、何か思ったよりも上手くやってんな。これは本当に全員納得する系のハーレムエンドあるかもな?凄いぞ勇気。目指せ勇気ハーレムマスターに。いや俺何を言ってるのだか。


 そうして昼休みが終わり午後の授業も終わり放課後となった。

 放課後。先生からの指示でマリアンヌさんに学校紹介をすることとなった。

 ただ正確に言えば白木に猫子もついていた。まあ、ついている理由は勇気とマリアンヌさんを二人っきりにさせたくないというものなのだがな。


 そんな学校紹介の途中、上級悪魔が現れた。

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