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厄災級悪魔・七つの大罪・嫉妬

 火曜日

 いつもの様に朝、眷族からの報告を聞いていた時だった。

 報告係であるバトラーから想像の遥か斜め上を行くような重大な知らせが来た。


「主様大変です。主様の通われてる学校の地下に厄災級悪魔である七つの大罪・嫉妬の一部が埋まっていました」


「え?マジ?」

「はい。マジです」


「マジか、因みに一部ってどれくらい?」

「まだ確実ではありませんが。千分の一くらいです」


「千分の一か、それは、中々に多いな」

「はい。多いです」


「能力的には最上位の上級悪魔レベルかな」

「そうですね。それくらいだと予想されます」


「でも。戦い方次第では超級悪魔を軽く超えるな」

「そうですね。七つの大罪・嫉妬ですから、嫉妬の力が使えますからなね。千分の一とはいえ、元が厄災級悪魔ですし大体の相手に嫉妬の能力は通じますからね」


「そうだね。確か嫉妬の力は、ありとあらゆる全ての存在の持つ嫉妬心を操る。また、自分が嫉妬した相手の能力をコピーした上で強さのランクを一つあげて自分の物とする、だっけ?」

「はい。そうです。流石主様よくご存じで」


「まあ。有名だからね。にしてもだな。うん、控えめ目に言って化け物だな。チートだな」

「そうですね。まあ。この世界に13柱しか存在しない厄災級悪魔の持つ能力ですしね」


「まあ、そうだよね。俺の持つ怠惰の能力だって、チートぶっ壊れの最強能力だしね。それはそうか。でもあれだな。これは俺が出て怠惰の能力コピーされたら被害がヤバそうだな。多分怠惰の能力が強すぎるから強さのランクは上げられないだろうけど。それでもこの付近一帯の生命活動を怠惰にされたら。マジで被害がでかすぎて詰むぞ。多分戦えば勝てるけど。勝てるけど。どう頑張っても被害がヤバそうだな」


「そうですね。中々に相性が悪いですね」


「そうなんだよな。相性が良いと言ったら、嫉妬で能力を強化コピーされても、更にその上を行く速度で強化するような人間かな、それでいてそこまで力が強くない存在」

「そんな都合のいい存在がいますかね、主様?」


「そうだよ。そこなんだよね」

「ん?待てよ。お前いるやん。都合のいい存在。勇気やん。勇気がおるやん」


「あ~~~。いますね。でも待ってください主様。それって嫉妬の方は大丈夫ですかね?」

「嫉妬の方、ああ、ハーレムメンバーが嫉妬で狂って喧嘩しだすってことか。まあ、大丈夫じゃね。知らんけど。ぶっちゃけやろうと思えば猫子の方はこちら側で操れるしね。最悪全員嫉妬に狂っても猫子使って強制的にダウンさせて治癒して元の状態にすればいい」


「確かにそうですね。では、勇気にどうやって七つの大罪・嫉妬が地下に埋まっていることを伝えましょうか」

「ああ、確かに。つかその埋まってるってどういうこと。いや普通封印じゃない?」


「あ、はい。それがそのまんまで埋まっていました。どうやら地下の奥深くで冬眠していたようです」

「なるほどね。納得はしたわ。で、今起きそうなの」


「はい。起きそうです。というか起きています」

「ああ。もう起きてるのね、え?それじゃあ結構早く上がってこん?」


「はい。多分後2時間くらいで上がってきますね」

「なるほどね。いや。お前今すぐ休校にしろ。理由が適当に殺害予告・爆破予告が来たとかでいいから」


「はい。分かりました。では今すぐ休校処置を取ります」

「おう。そうしてくれ」


 1分後


「終わりました」

「おう。早かったな。あ、それでどうやって勇気とそのハーレムメンバーに嫉妬が襲ってくることを伝えようか?」


「そうですね。どうしましょうか」

「ねえ。陰晴。普通に猫子を使って伝えればよくない?」


 隣で俺とバトラーの話を聞いていたイトがそう言ってくる。うんナイスアイデアだ。イトはやっぱり凄いな。


「ああ、まあ、確かにそうするか。一応今現在猫子の立ち位置は超能力者?になってるから未来予知の能力者がそう予知したから手伝って欲しいという設定にするか。しっかし確か俺が昨日イトとイチャイチャして昼休みを過ごしてる間に猫子が超能力者って設定になってたのは驚いたわ。まあ今は都合がいいけどね。しっかしイトいいアイデアをありがとう」


「へへへ。どういたしまして」


「というわけでバトラー後はよろしく頼む。俺は学校休みになったし、というかしたんで、イトと一緒にゲームでもしとるわ」


「分かりました。主様」


「あ、それと勇気とハーレムメンバーのイベントが始まったら教えてくれ、テレビで見たいから」


「はい。分かりました。主様。ではそのように」


「そんじゃ。ゲームでもするかイト」

「そうだね陰晴」

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