バトラー無双
勇気とハーレムメンバーが元凶の元に向かってゾンビたちと戦いながら走っている途中、陰晴の眷族達が元凶の始末に向かっていた。
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「ハハハハハハハハハ。計画は順調だ。この町にゾンビを溢れさせて勇気という素晴らしい素材を我が元へと誘い出したうえで殺し、我が最強の死霊眷族とする計画が。ハハハハハハハハハ」
呪術師の中でも更に希少な死霊呪術師がそう言ってある倉庫で高笑いを上げた。
「おやおや。それは駄目ですよ。勇気様は主様からお守りしろと命令が下されていますからね」
「誰だお前は」
「誰だとおっしゃられましても。そうですね、しがない眷族ですよ」
「眷族だと、何を言っている、お前のような高レベルの超級悪魔が眷族だと。そんな馬鹿なことがあるか?ふざけるな」
「ふざけてなんていませんよ。私は眷族ですよ。名前もバトラーと凄く適当な名前ですよ」
「バトラー、確か執事という意味だったな。いやお前のような高レベルの超級悪魔相手に執事ってお前の主は一体何者だ」
「何者ですか。そうですね。私の主様は自分で自分の理想とする女性を創って溺愛している人ですかね?」
「何を言ってるんだ。自分で自分の理想とする女性を創るって、中々に変態的行動な上に生命創造という禁忌中の禁忌じゃないか?そんな存在が主だと?意味が分からない」
「ハハハ、まあ、そうかもしれませんね。それでも私は主様を敬愛しており、主様の為ならば命を賭ける覚悟でございますよ」
「そうか。じゃあ死ね、俺に時間を稼がせたのが運の尽きだ。死霊術・呪術式・死殿空魔死爆」
その瞬間バトラーを中心として死体が組み合わせった神殿のような物が出来上がり。そして大爆発した。
大爆発し大量の煙が舞う。
そして少し時間が経ち煙が晴れる。
そこには無傷のバトラーがいた。
「いやはや。思った以上に威力が弱かったですね。これじゃあ私の薄皮程度しか傷つけられませんよ」
「は?無傷だと。というか薄皮程度って、ふざけるな。ふざけるな。ふざけるな。今の術は我の使える術の中で最も強力な技だぞ。それをそれをそんな簡単にあっけなく」
「どうも。すみませんね。あっけなく終わらせて。さてと、では死んでもらいますね」
「止めろ。ふざけるな。こっちに来るな。死にたくない。死にたくない。死にたくない」
「いやいや、そんな事を言われましても主様の命令ですし大人しく死んでもらいます。というわけで呪言・死ね」
パシュ
そんな軽快な音ともに、今回のゾンビ事件の主犯の頭と心臓がが潰れて死んだ。
「さてと。では後は私が適当に今回の事件の主犯に成りすまして、主様の命令通りに勇気様を適度にボコボコにして、主様に退治されるような形で逃げますか」
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補足説明
バトラーってどれくらい強いの?
メチャクチャ強いです。
元々固有能力完全複製という、一度見たことのある技を一部の特殊な能力を除き完全に複製するという。チートと言っても差し支えのないレベルの化け物じみた能力を宿した超級悪魔でした。
ただ、運悪く主人公こと陰晴に見つかったが運の尽き怠惰の力で戦闘をするという気力を怠惰にされた後、フルボッコにされて強制的に眷族にされました。
能力面で言えば陰陽術から聖術に魔術はもちろんの事。超速再生や超身体能力強化に万物鑑定眼や千里眼に隠密に気配察知に生産マスター等々、もう基本なんでも出来ます。
メチャクチャ強いです。
今回の元凶もとい名前すら出てない死霊呪術師ってどれくらい強いの?
普通に化け物レベルで強いです。
具体的には彼が自分の持てる全ての手札をしっかりと使えば上級悪魔10体分の強さはあります。超級悪魔とまではいかないもののかなり近いレベルまで行けるくらい強いです。
ほとんどの呪術に死霊術を操り。何百・何千という死霊を従えている存在。
死霊術・呪術式・死殿空魔死爆は一応当たれば上級悪魔が木っ端みじんになるくらいには強い、かなりレベルの高い技です。
まあ、相手が悪かったという事で可哀想に。南無阿弥陀仏
因みに何故コイツが勇気の事を知っているかというと死霊王の使いが主人公こと陰晴に壊滅させる前に情報を貰っていたからです。
正確に言えば繋がりがあって、死霊王の使いとしては意図せず耳に入ってしまったという形になります。