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復讐

「主様、大変です。死霊王の使いが何者かに襲われました」

 イトと楽しくイチャイチャしていたらいきなりバトラーから報告が入った。

「襲われただ?因みにその襲ってきた奴はどんな奴だ」

「強さ的には超級悪魔レベルの聖職者で、性別は男、年齢は40代後半、腕に十字の傷がありました」

「なるほどね。よく分からん。で?そいつはどうした?殺したのか?」

「いえ、逃げられてしまいました」

「あら。そう。じゃあマーカーは付けた?」

「はい。それはもちろん付けてあります」


「そんじゃあ。大丈夫やな。うん。じゃあそうだな、その聖職者の始末は俺がやるわ。もし正教会内部で発言力を持った存在だったり、正教会内部にある大組織に属していたりして、そいつを殺したせいで仇討だってなったら凄く面倒だからな。そいつがどんな奴で殺して大丈夫そうか判断をした上で殺すわ。まあ多分一応軽く脅したうえで無傷で返すことになりそうだけどな」


「分かりました。では後はよろしくお願いします。主様」

「ほいほい。じゃあイト行ってくるわ」

「はい。行ってらっしゃい。陰晴、じゃあシチューでも作って待ってますね」

「お。イトの手作りシチューか。それは非常に楽しみだな。まあサクッと終わらせて帰って来るよ。ほい転移」

 そうして俺はマーカーの付いてある場所の少し先に向かって陰陽師の高等術である転移を無詠唱で使い転移した。


 ――――――――――――――――――


 そして俺の目に入ったのはアイツだった。

 厄災級悪魔・七つの大罪・怠惰封印作戦時・俺の母親を生贄とするためにナイフで刺し、殺したクズ野郎。

 俺が殺したいほど憎んでる存在のうちの一人。

 その中でも特に怨んでる奴の一人。


 名前はそうエルホンス・サキレントス・カレントだったな。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。エルホンス・サキレントス・カレントおおおおおおおおおおおおおおおおお。お前とこんな形で会えるとはな嬉しいよ。ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 俺は笑った、狂ったように笑った。

 いつもかけていた怠惰の封印がぶち破れる。

 笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。笑う。

 腹の底から心の底から狂ったように笑う。

 そしてどす黒い殺意と共に俺は声を出した。


「ぶち殺す」


 と。


 霊力・聖力・悪魔力

 俺の使える三つの力だ。これを俺はグチャグチャに混ぜて混ぜて混ぜてぶん投げた。名前はそうだな混沌弾とでもいおうか。


 ドン


 大きな音が鳴り、道路に軽いクレーターが出来る。人に当たったら確実に死ぬレベルの威力の攻撃だ。


「ち。外れたか。じゃあ次行ってみよう」


 ドン


 ドン


 ドン


 ドン


 俺はひたすらに力を込めて混沌弾をぶん投げる。

 ぶん投げて、ぶん投げて、ぶん投げる。


 周りに被害とか一切目に入っていな。ただあのクズを殺す。地獄を味合わせて殺す。それだけを目的として混沌弾を投げまくる。


 グチャ


 クズに当たった。いい音が鳴る。素晴らしい。最高だ。でもまだ足りない。


「霊弾」


 グチャ


 俺はクズの喉を潰した。

 何故なら喚かれると面倒だからだ。


「さてと。じゃあパーティーと始めようか。混沌弾・混沌弾・混沌弾・混沌弾・混沌弾・混沌弾・混沌弾・混沌弾・混沌弾・混沌弾・混沌弾・混沌弾」

 俺はひたすらにクズに向かって混沌弾を投げつけ痛めつける。

 おっと。あまりやり過ぎると死んでしまうな。まだ死なれたら困る。


「さてと。神よ。この愚かなる者の傷を治したまえ。おい。楽に死ねると思うなよ。破道式・霊術式・4式・痛覚倍増・滅道式・霊術式・8式・滅神経」


「ぐあああああああああああ」

 喚け。喚け。良い響きだ。ああ、素晴らしい。素晴らしい。素晴らしい。


「さてと。じゃあ。名残惜しいがメインディッシュと行きますか。開け・【地獄門】」

 地獄門、それは陰陽術の中でも禁忌に触れる技の一つである。

 この技の効果は単純にして明快にして名前通り。

 地獄への門をこちらの世界に召喚させる。

 ただそれだけだ。

 だけどそれがこういう悪人に制裁を与えるという点に置いては最強の技である。


  地獄門から手が伸びる。悪人を地獄へと引きずる手だ。 

 俺はこれを地獄手と呼んでいる。まんまだ。

 だけど、この地獄手は悪人を絶対に放さない。捕まえたら最後何があろうと地獄に引きずり込む。

 地獄というのがどんなものかは分からない。でも俺の本能と細胞がヤバい物だと告げている。

 ああ。最高だ。あのクズが地獄に落ちるとは最高の気分だ。


「嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。この門の中は嫌だ~~~~~~~~~~~」

 クズが喚き声を上げる。

 でも無駄だ。地獄門が開き、地獄手に掴まれたら最後。何をしても絶対に逃げることは出来ないのだから。


 そして地獄門はあのクズをいや俺の復讐相手の一人であるエルホンス・サキレントス・カレントを完全に飲み込んだ。


 バタン


 そして閉まり。消えた。


 ――――――――――――――――――

 俺は家に帰った後。急な疲れを感じて眠った。多分精神的な疲労であろう。

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