死霊王の使い壊滅
「さてと。おい、アンタ死んでないよな?」
「返事がないか。返事をしろ。しないなら殺す。しても殺す」
「それってどっちみち殺されるじゃないですか」
「ほい。返事をしたな。死ね。霊弾」
グチャ
頭が砕ける。
そして再生する。
「ハア。まあ再生するよな。でもずっと破壊され続けたら死ぬよな。さあ耐久レースだ」
「ちょっと。止めて下さい。そう忠誠を貴方様に忠誠を誓いますのでどうか命だけは助けて下さい」
「よし。その言葉を待っていた。じゃあお前は俺の忠実なる下僕、そして眷族となることを誓うか?」
「はい。誓います。誓いますから。どうか命だけは」
「ほんじゃ眷族契約はこれで成立した。じゃあ今からお前は死霊王の使いの当主となれ」
「へ?一体どういうことですか?」
「全く感が悪いな。死霊王の使いを俺が潰した。でも死霊王の使いってのは中々に大きな組織だ。それを潰したとなると色々と絶妙なバランスで成り立っているこの世界のバランスが少し崩れてしまう。そうなって俺の生活に支障が出たら嫌だろ。だから。死霊王の使いを元に戻すってわけさ」
「でも。そんなことが本当に出来るのですか?」
「ああ、出来るよ。普通にそこら辺に転がってる上質な死体を媒介にして俺の眷族を宿して操ればいいだけだ。何人かの強者は生前よりも能力が落ちるかもしれないが、ほとんどが能力向上するだろう。多分だけど。そしたら、まあ組織の力的には前と変わらない感じで落ち着くと思う」
「そうなのですか?それでえっと、私は何をすれば?」
「別に何もしなくていいよ。強いて言いうならやり過ぎるなってことぐらいかな。別にお前らが陰陽師に聖職者に超能力者といった人を超えた戦う力のあるやつと殺しあうのは別に構わない。悪魔や妖怪を殺すのはむしろ褒めてやる。ただ、一般人を巻き込むな。普通の人に危害を加えるな。分かったか、後は俺の周りで面倒事を起こすな。分かったか」
「はい。分かりました。主様」
「うん。分かったならよし、まあ俺の眷族になってるから絶対服従だから、分からないなんて選択肢はないけどね。まあいいや。そんなわけだから、サクッとこの死体共眷族化させるわ。ほほいのほいの、ほいほいほいっと」
正直に言えば無詠唱でも問題なく、死体に眷族の悪魔を宿して眷族化させるのは可能だけど、何となくノリでそう言って眷族化させる。
「というわけで全員眷族化終わったから、死霊王の使い運営よろしくね」
「はい。分かりました。主様」
「じゃあ。俺は戻るわ。まあ何かあったら呼ぶわ」
「はい。分かりました。では主様これからは死霊王復活などという目標ではなく主様への忠誠を誓い。主様の為になりそうなことをひたすらに行って行きます」
「うん。それでいいよ。じゃあね。転移」
そうして俺は転移してイトのいる家へと戻った。
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「さてと、これで死霊王の使い問題は解決したと。もちろんまだま勇気を狙う組織はあるだろうけど。まあ、そなへんは追々解決していくか」
「陰晴、見て見て今日は陰晴の為にシフォンケーキを作ってみたの。一緒に食べよ」
「おお、イトありがとうね。美味しそうなシフォンケーキだ。早速頂こうかな」
「どうぞどうぞ。あ、一応これ生クリームとフルーツね。お好みで乗せたりつけたりして食べてね」
「うん。じゃあ早速いただきます」
「美味しいよ。イト。いや~、愛している人の手作りシフォンケーキを食べれるなんて俺は幸せ者だよ。あ、イトも一緒に食べよ。というわけで。はい、あ~ん」
「あ~ん。うん美味しく出来てる。じゃあ次は陰晴もあ~ん」
「あ~ん。うん美味しいよ」
そうして時間を忘れて二人でイチャイチャしながらシフォンケーキを食べました。凄く幸せそうでした。
「さてと、イト、ゲームでもするか。何かしたいゲームある?」
「そうだね。今日はマリンカートでもするか」
「お、いいね。じゃあしますか」
そうして、二人で楽しくマリンカートをしました。
マリンカートに飽きたら、漫画を読んでアニメを見てとで、いつもの様に楽しく過ごした。
小腹がすいたら軽く夕飯を食べて。風呂を沸かして一緒に入り、また、ゲームをして眠くなったら寝る。
いつもの日々。されど楽しい日々を二人は過ごした。
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補足説明
最初に出てきた主人公こと陰晴によって強制的に眷族にされた人は前の話で最後に頭を潰された人です。
一応設定として死霊王の使い幹部はほぼ全員強い不死性を持っているという設定で頭が潰れても手足がもげても死にませんし、時間経過で生えてきます。
ただし、怠惰の力による生きることへの強制怠惰は不死性関係なしに効果があるので。一瞬で一人を除き死に絶えました。普通に戦ったら結構な強敵ですし長期戦になります。
まあ、主人公最強ですからね。はい。
因みにこれから死霊王の使いは死霊王ではなく陰晴の使い走りに早変わりします。可哀想に。
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