予兆の一日目
PL
おい……今なんて言った。
いやいい、きっと想像通りだ、何も言うな。
GM
(笑)
PL
……
GM
クククッ……まぁ導入セッションだ。
(咳払い)
舞台はザルツ地方北部、ダーレスブルグよりさらに北、レーゼルドーン大陸のカシュカーン。
私がこのキャンペーン考えてた時にはまだエイギア地方の情報を入手してなかったので、ここより北部の情報はだいぶ違うが突っ込むんじゃないぞ、時世が違うと思っておいてくれ。
さて、ここカシュカーンの酒場……あー名前の希望はあるか?なければ黒羽亭にするが。
PL
いや特にそこに拘りは無いな、それで。
GM
では黒羽亭所属の冒険者であるアウター・リースは端の方で一人悲嘆に暮れていた。
君のパーティはこの街でもそれなりに名の通った実績のある冒険者パーティだった。
『グレートソード』ランクの冒険者まで擁した君のパーティが、君以外を除き全滅した衝撃の事件から既に数ヵ月が経つ。
君が心に受けた傷は未だ癒える事無く、それが理解できるが故に君に声をかける者は居ない。
だが流石に現金の残高の底が見えてきた、節約すればまだまだ余裕はあるが、君は立ち直ろうと冒険者として復帰しようと藻掻いている事だろう。
PL
(酒を呑む動作)……(エール注文300ガメル使用)
GM
高!待て待て、(ぺらぺら)樽で注文してんじゃないのよ。
PL
いやなんとなく、酒に溺れてる気がしたから……
GM
……酒を呑みながらも、きっと君は復帰する切っ掛けを探しているだろう。
それは斥候として君を迎えたいと考えるパーティとの出会いか、あるいは割の良い合同依頼かもしれない。
しかしそうそう良い出会いは訪れたりしない、今日も日がな一日酒を飲みながらぼんやりと過ごし夜を迎えるだろう。
ふと君は……あーこれは判定なしでいいか、君は空を見上げた。
白い光が尾を引きながら夜空を飛んでいる、君はそれを見るだろう。
PL
(ダイスを手に取る)
GM
分かっているとも、見識判定だ。目標値は内緒だがね。
PL
(無言で振る)……4,5、9+8で17
GM
(首を振る)何もわからないね、まぁそもそもの公式データ見てて知名度が見当たらなかったっというのもあるんだけど。
もう一度振ってくれ、今度は異常感知判定だ、目標値は17。
PL
あーそれはしょうがない。
で異常感知判定?なんだろ……5,6、11+9で20
GM
20!最初から飛ばすなぁ。
君は、それが少なくともただの彗星ではないと感じるだろう。具体的には判らない、だが君は漠然と不安を感じる、あれはよくないモノだ。
ミスティックの『凶星の光を避ける道を知る』とかあればもっと情報が出せるけど無いしな、街の占い師を探して聴くのも良いだろう。分かるとは限らないが。
PL
ミスティックとか使ったことないどころの騒ぎじゃなく何ができるか分かんねぇよ。(ぺらぺら)ソロセッションで使う様なクラスじゃねぇよ。
GM
まぁこのキャンペーンで使うって言いだしたら止めるくらいサポート特化クラスだしな。
さて、君は漠然と不安を感じたまま一夜を……寝た?酒呑む?それとも動く?
PL
酒呑んで寝る。
GM
酒で廻る酔いでも取れぬ不安を抱えながら君は寝むり……そして夜が明けた。
太陽は既に上り既に空は明るいが、よく目を凝らして探せば、まだ昨夜見つけた彗星は見えるだろう。
PL
見えるのかよ。
GM
薄いけど見えてる。あるいはそこにあると知っているから見えている。
PL
漠然と嫌な予感をPLに叩き込みに来るスタイル……
GM
フフフッ……
本格的にキャンペーンが動くまでに少しだけ猶予がある。
何かしたいことは?
PL
まぁ漠然とした不安を抱え、しかも酒で誤魔化せないときたら流石に動くしかないだろう。
まずは……いやこの場合はどこに行くのが普通だ?
心療内科とかカウンセラーとかラクシアの世界に居たっけ。
GM
ん~酒場のマスターとか客の話を聴くのが仕事の人とか?
PL
ならマスターだな、黒羽亭のマスターは?ていうか俺は黒羽亭に泊まってる?
GM
深夜以外はだいたい酒場にいるよ、あとこの手の冒険者抱えてる所は大体宿泊設備持ってるし泊まってていい。
PL
じゃぁ起きてマスターに話しかける感じでいこう。マスターの名前とか容姿は?
GM
癒し要素の突っ込みどころはこの辺しかない、エルフ女性、名前はクロハ。
PL (アウター)
「おはよう……」
ん?女性ってマスターじゃなくね?
GM (クロハ)
「あらおはよう、今日は少し顔色がいいわね。」
そういえばそうだな、女性は……ミストレスかママかな、ママはやめろよ私の精神に刺さる。
PL (アウター)
「流石にいつまでも呑んだくれてるわけにもいかないからね……マム」
GM
ヤメロォ(身震い)
PL
やるべきかなって。
GM
ヤメロォォォって発言を変えさせるのもなぁ。慣れるか……(遠い目)
PL (アウター)
「マム……昨日の夜に彗星を見たんだけど、何かよくないことが起きそうな気がして、不安で……怖い。」
GM (クロハ)
「あらあら……まだこの前の事を引きずっている(顔をのぞき込む)わけではなさそうね。
知り合いの占い師でも紹介したほうがいいかしら?」
PL (アウター)
「占い師?それは……信用できるのか?」
GM (クロハ)
「この街一番の腕だと思うわ、冒険者の人全員は把握してないから、そっちに居たらわからないけど。」
PL (アウター)
「うーん……頼んでもいいか?この感覚は、放置するのは駄目な気がするし。」
GM (クロハ)
「わかったわ、あの娘も忙しいだろうし、明日の夕方位に捻じ込んでおくから、昼過ぎには酒場に居てね。」
PL (アウター)
「わかった、ありがとう。」
GM
まだ朝だけど、今日中に他にすることは?
PL
引き籠りの呑んだくれがいきなりそんな動き回れない気もするけど……昼食取ってから図書館とか?ある?
GM
あぁ、彗星について文献判定だな?
PL
そうそう。
GM
なら冒険者ギルドとかじゃないかな?伝承とかも集めてるイメージある。というかこの世界線のカシュカーンはまだできて間もない感じで書物の類はだいたいダーレスブルグに戻らないとないかな。
PL
……あー(GMの顔を見る)……あーなんかその発言にすさまじく裏がありそうだと思ってしまうのは、付き合いが長いからこその邪推か?
まぁ冒険者ギルドだな、文献判定は絶望的そうだけど、伝承の類を片っ端から記憶する本の虫の様な変人がいないとも限らない。居なくても竜刃星の伝承くらいでてくるだろ。
GM
そう言われると出したくなるのが……いやまぁ、居るんだけどね?
とりあえず冒険者ギルドな
PL (アウター)
(やる気なさげに)「うぃーっす、なんか彗星が見えるんだけどなんか情報ない~?」
GM (ギルド職員)
何故にいきなりやる気なさげに……あーそれなりに注目株の冒険者が数か月引き籠ってたならいきなりバリバリやる気だしてギルドに顔出したら変か。
「おやアウターじゃないか、少しは落ち着いたのかと思えば……彗星?」
PL (アウター)
パーティメンバー失ってただ一人残った冒険者の心情とかなかなかよ。
「そうそう彗星。ただの彗星とは何か思えなくてさぁ。」
GM (ギルド職員)
無茶振りですまんな。
「彗星か……ちょっと待ってろ、星絡みなら詳しい奴が丁度……おーいストールちょっときてくれ。」
あぁ…職員が呼んできたのはナイトメアな、そこそこ角大き目で、結構歳食ってそうな感じの男がくる。
ナイトメアの迫害周りについては深く考えんでいいわ、冒険者のナイトメアでそれなりに名のある奴はそこそこいて、ド田舎でもない限りそれなりに理解が進んでる感じで。
GM (ストール)
「なんだ、彗星がどうした。」
PL (アウター)
ナイトメア迫害がマシな時代か、良い時代……いや保護協会が居たりしないよな?
「あー、一昼夜居座り続ける彗星で凶兆の話とか伝承とかないか?」
GM (ストール)
懐かしいネタだ、居てもいいかもしれないが別の卓の話はそこまでだ。
「ふむ、凶事絡みの彗星と言えば竜刃星が筆頭だろう。
竜刃星……その名を持つ彗星が天を二分する時、血の底より邪竜共は目覚め、やがて世界は滅びを迎えん。
という奴だな。しかし彗星とは過ぎ去る物、天を二分するといっても一夜の一時が精々であろう。
一昼夜も居座るというのはまず彗星なのかどうかを疑うなぁ。今も見えるのかね?」
PL
見える?
GM
見える
PL (アウター)
(外を見る)「あー、まだあるなぁ……」
GM (ストール)
「ふむ……拙僧には見えんなぁ。誰かほかに見える奴は居るかね。」
何人かのギルド職員のうちほんの数人だけが見えたと返してくる。
「では幻視の類でもあるまい、拙僧も気になる故調べてみよう。
アウター殿なら調査にどれほど時間と手間がかかるかは知っておられるであろう。
何かわかったらこちらから連絡する故、今は……(顔を窺う)何が起きてもいいよう備えるのがよかろう。」
PL (アウター)
「……そうだな。俺もそろそろすべきことをするべきなんだろうな。」
GM (ストール)
「ではまた後日、これにて失礼。」
PL
あーこれ基本的に未知の事象で開示できる情報なんてないな?読める……いやお前のことだしな……んー読めんなぁ。
GM
そもそもこのキャンペーンの基礎考えてたのドラゴンレイド発表より前だしな。
PL
ぅわっほい、ネタ被ったのか。
GM
彗星始まりとかがマジでな。
さて、ギルドを出てさらに何かしたりしないな?
PL
一先ずは無い……あー買い物をしておくべきか。
もう既に所持アイテムにあるけど、救命草とかこのタイミングで買ったことにしておいてくれ。
GM
数ヵ月前のヒーリングポーションで腹壊すイベントはキャンセルだ。
PL
そんな気がした。
GM
では黒羽亭に戻って夜だ。
彗星は変わらず白い光を放っている、その位置もほとんど動いていないように見えるだろう。
PL
彗星の癖に動いてないってもう彗星でも何でもないよな。
GM
まぁな、あくまで彗星っぽいから彗星と表現しただけだしな。
さて今晩からは危険感知判定だ、(PLダイスを構える)あーまてまてまだ説明がある。
この判定は特殊で、危険感知が一番それっぽいからそういっただけで全然別物の判定だ。
基準値は冒険者レベル+PCのステータスで最も高いボーナス値、目標値は17。
PL
ん?あー汎用性持たせてるんだな、スカウトとか関係なく高レベルの冒険者程気が付きやすい判定か。
つまりPCなら誰でも達成できる可能性のある……SANチェックとかないよな?
GM
永続的狂気はない。
PL
何も安心できない。
とりあえず振るか……2,5、7+11で18、危ねぇ。
GM
無事1段階目は抜けた、と。
君は彗星の白い光が濁ったような気がした。
PL
あーどう反応すればいいのかわからねぇ。このキャンペーン最終的に彗星をどうこうしろって言われないよな?
GM
流石に……そういうことはない、よ?……。
PL
おい、今の間になんてルビ当てた。
とりあえず酒の所為の気のせいってことでさっさと寝るわ。
(アウター)
「あーもう酔ったのかな、今日はさっさと寝るか。」
GM
酒飲みならありそう、まぁ認識さえしてればそれでよし。
で、寝るんだな?
PL
えっ嘘、早まった?
GM
いやいきなり何をそんなに警戒してるんだよ。
大丈夫だよ、私はPLに(は)優しいGMだよ。フフフフフ。
PL
何も安心できない件について。
GM
まぁ何事もなく夜は明ける、変わらず星はそこにあるけれどね。