騎士道精神
「お前はさっきからぼーっとして!!
ワシの話を聞いているのか!?」
リリアがぼーっとしながらウィリアムおじいさんをどう利用するかあれこれ考えていると、当のウィリアムが激怒した。
「申し訳ありません第1師団長殿(ФωФ)
5分くらいは真面目に聞いていましたがそれ以降は聞いていません(ФωФ)」
「はぁ!!?
お、おまえはなんということを!?!
じ、自分が何を言っているのか分かっているのか!!?」
「はっ(ФωФ)
第1師団長殿のおっしゃるとおり、私は偉大な先達である第1師団長殿のお話も満足に聞いていられません(ФωФ)
また私の魔術師としての実力も祖父には遠く及びません(ФωФ)
魔術師団長にはふさわしくないでしょう(ФωФ)
偉大なる第1師団長殿、どうかその旨遠く広く浅く皆々様に広めてください(ФωФ)
では私は魔術師団にいかないと行けませんので失礼します(ФωФ)」
リリアはペコリと頭を下げると口をあけたままあっけにとられて呆然としているウィリアムを放ったままてくてく歩き始めた。
お飾りとはいえ一応魔術師団長になるからには騎士道精神とやらを守らなければならない。
騎士道精神、嘘はついてはいけない。
真実の刃は時に人を傷つけるとしても。