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給料泥棒は嫌だ

「えー、初めまして(ФωФ)


今日から魔術師団長に就任したリリア・クロフォードです(ФωФ)


皆さんご承知のとおり、我が国の英雄、伝説の魔術師グラン・クロフォードの孫です(ФωФ)


長話は聞くのもするのも苦手なので結論から申し上げます(ФωФ)


私は一応今日から団長になりますが、皆さんの邪魔をするつもりはありません(ФωФ)


が人間何を理由に『こいつ邪魔くさいな』と思うかはひとそれぞれです(ФωФ)


また、お給料はいただくので、お給料分は働かせていただきたいと思っています(ФωФ)


結果それが皆さんの邪魔につながった場合は諦めてください(ФωФ)


では、これ以上しゃべると皆さんに不要な不安が増幅するだけだと思いますので、詳細はのちほど、この神が与えたもうた奇跡ことアレク副団長からやんわりお伝えします!(ФωФ)!


以上!!解散!!(ФωФ)!!」







「……………………」






リリアの気遣いむなしく食堂には不安が充満した。


魔術師団員だけが使用している建物、通称『魔術師棟』の食堂に集められた魔術師団はマイクも含めて全部で42人だった。


グランの時代は魔術師団は100人程度だったそうだが、それはグランに憧れて魔術師団に入った魔術は使えない騎士なども含まれていたためであった。


グランは魔術師としてもすごかったが、剣の腕前も王国内で10指に入るほどだった。


しかし後任のバッシュは魔術師としての実力は素晴らしく、家も侯爵家出身だったが剣の腕前はからきしであった。


バッシュが魔術師団長になる時に魔術師団は魔術一辺倒となり、魔術が使えないものは他の師団に移った。


それ以降魔術師団は他の師団からの帯同要請により師団の後衛を務めたり、王宮や王都国境周辺の結界整備や、怪我人や病人の治療や各種薬品の生成、魔術の研究などを行っていた。


気の荒いものは多くがバッシュが魔術師団長になった時に他の師団に異動してしまったので、魔術師団はおとなしい者が多かった。

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