おもちゃ屋の店員さん(200文字小説)
あのおもちゃ屋にはサンタがいる。
そんな噂が近所の小学生たちに広まっていた。
「オレも見たぞ、あれは絶対にサンタだぜ!」
「マジかよ、すっげー!」
たまに見かける店員さん。確かに身体も大きくて白い髭を生やしている。
大型犬を飼っているって言っていたけど、トナカイとバレないように犬を飼っているふりをしているんだ。
僕はそのおもちゃ屋に行ってみた。
店員さんの名札を見て声をかける。
「ねえ、サンタさん?」
「三田です」
(三田さんごめんなさい)