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キリン

作者: 瓦通リノ

 葉の事で、広窓の空の首長の

 寒遠見上げる、降雪と暗星









 「いくら首を伸ばしたって続きはないよ。」

 僕はそういって笑ってみる。

 だってこれ短歌だからね。


 彼女は笑いながら、しかし何か求めている言葉とは違う用だった。

 だから僕はいってやる。

 スターアメジストよりも濃い色の。

 宝石を君にプレゼントしようと。


 彼女は照れたように笑ってそして答える。

 私を幸せにしてくれますか。

 僕ははっきりと言う。


 たとえキリンがなにを言おうとも。物言わずであろうとも。

 「僕が君を幸せにする」

 と。

 どんな宝石よりも安くてしかし価値がある。

 誓いの言葉。

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