第2話 水滴
森の中を季衣と歩いてしばらくすると森を抜けたところに集落らしきものが見えてきた。
村に向かう途中、季衣とはいろいろな話をした。
村には20くらいの家族、100人ほどが住んでること。
同い年の仲のいい友達に典韋という子がいること。
その子は料理が上手で獲った熊もその子が調理してくれること。
最近、村の周りに盗賊が増えてきて困ってる、なんてことも聞いた。
俺のことも話したのだけれど、「よくわかんなーい」と返されてしまった。
まぁこれだけ自分のことを積極的に話してくれるのだし懐いてはくれてるようなので、こちらとしても歳の離れた妹と話してるみたいで楽しかった。
元の世界にも妹はいるのだが、年頃の反抗期なのかなかなか素直に話をしてくれないので、季衣がこれだけ素直に接してくれることが余計にうれしく感じた。
ちなみに熊は村までずっと季衣が引きずっていた。こんな小さな体のどこにそんな力があるのか不思議でならないが、タイムスリップの前ではちっぽけなことであったので、ツッコまないでおく。
いや、最初は男らしく俺が持とうとしたんですよ?
でも、熊は1mmも動いてくれなかったので、素直に季衣に任せました。
季衣には「兄ちゃん、かっこわるい」と言われてしまったが、季衣が規格外なんだ、と落ち込む自分を心の中で励ましてあげた。
うぅ……でもやっぱり格好つかないなぁ……。
そうこうしてるうちに、季衣の村に到着した。
さっきまでは周りに木しかなかったからあまり実感がなかったけど、こうやって建物を見ると本当にここは現代の日本ではないんだな、と思わされる。
三国志の時代の人びとの暮らしがどんなものだっだのかまでは知らないが、どことなくそういう歴史映画に出てきそうな雰囲気を出している。
ふと村の入口に目をやると、水色、いやエメラルドグリーンの髪色をした女の子が立っている。
もしかして、あの子が……
「あ、流琉。ただいまー」
「ちょっと、季衣! 遅かったじゃない!」
「えー、そうかなぁ。そんなに遅くないと思うけどなー」
「遅いわよ! もぅ、あんまり心配させないでよね。…………それよりもその人は誰?」
「あ、そうだった! この人ねー、森の中で会って、なんか未来から来たーみたいな? ちょっとボクには難しくてわかんなかったけど、えへへ。名前はー……あれ、兄ちゃんの名前なんだっけ?」
「おいおい……。北郷一刀、北に郷、そんで一に刀で、北郷一刀ね」
「そうだった、そうだった! 兄ちゃんって呼んでるから忘れちゃってた。それで兄ちゃん、お腹空いてるっぽいからとりあえず村に……って、流琉? ねぇ、流琉! ボクの話、聞いてる?」
「え? う、うんっ! 天の世界から来たんでしょ!?」
天の世界?そんなこと俺も季衣も言ったっけ?
なんかぼーっとしてたし…。はっ!もしかして、この子、熱でもあるんじゃないか!?
そうなると心配だなぁ。でも初対面でいきなり「熱あるんじゃない?」って言うのも変に思われるかな。そもそも普通のときを知らないわけだし。
うーん、どうしたものか……。ひとまず気を付けて様子見ておけば大丈夫かな。
「えー、ボクそんなこと言ってないよぉ。だから、この兄ちゃんお腹空かせてたから捕まえた熊一緒に食べよう、って村につれてきたの」
「つれてきたって……」
「ははは、急にごめんな。とりあえず俺自身に害はないから……って言われてもすぐに信用できないと思うけど。もしよかったら、季衣の誘いに甘えたいな、って思ってるんだけど、ダメ……かな?」
「い、いえ、疑ってるわけではないんですけど…………。って季衣、真名許してるの!?」
「うん、兄ちゃん優しそうだったし」
「そんな理由で……」
「それに、兄ちゃん危ない人じゃないと思うよ。見るからに弱そうだし……」
そんなに何度も言わなくてもいいんじゃないかなぁ、季衣さん!?
さすがに少しへこむよ?
「うーん、確かにそうだけど……」
えっ、そんなに万人共通の認識で俺って弱そうなの!?
1日に2人の年下の女の子に弱そうって言われるって、なんか弱々しいオーラでも出してるのか……?
一応、剣道部で多少は運動してたんだけどなぁ……。
「んー、とりあえず私たちだけじゃ泊められるかどうか決められないから村長さんに訊いてみよう、季衣」
「そうだね。兄ちゃん、村長さん優しいからたぶん泊めてくれるよ!」
「はは、そうだとありがたいな」
「では、案内しますね。季衣も一緒についてきて」
「うん、わかった!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
もぅ、季衣遅いなー。いつもならとっくに戻ってくる時間なのに……。もしかして盗賊にっ!?…………いや、季衣ならそれはないよね。でも、さすがにこんなに遅いと心配だなぁ。
ん? あれは……あっ、やっと戻ってきた! もぅ、ここは私がしっかり怒ってあげないと……。
「あ、流琉。ただいまー」
「ちょっと、季衣! 遅かったじゃない!」
「えー、そうかなぁ。そんなに遅くないと思うけどなー」
「遅いわよ! もぅ、あんまり心配させないでよね。……それよりもその人は誰?」
――――いいよ。なら、三人で寝よう――――
っ!?なに、今の?
……幻覚?それにしては、声とかまではっきりしてた…………っ!
――――天の世界の料理でさ、ハンバーグっていうのがあって……――――
また……。なんなの、これ。天の世界?はんばーぐ?全然わかんない……。
でも、今出てきた男の人、この人、だったよね?
「……らとりあえず村に……って、流琉? ねぇ、流琉! ボクの話、聞いてる?」
「え? う、うんっ! 天の世界から来たんでしょ!?」
あっ、なんか混乱して変なこと言っちゃった……。どうしよう。この人に変な子って思われたかなぁ……。と、とりあえずさっきのは一旦忘れよっ。
「えー、ボクそんなこと言ってないよぉ。だから、この兄ちゃんお腹空かせてたから捕まえた熊一緒に食べよう、って村につれてきたの」
「つれてきたって……」
「ははは、急にごめんな。とりあえず俺自身に害はないから……って言われてもすぐに信用できないと思うけど……。もしよかったら、季衣の誘いに甘えたいな、って思ってるんだけど、ダメ……かな?」
「い、いえ、疑ってるわけではないんですけど…………って季衣、真名許してるの!?」
「うん、兄ちゃん優しそうだったし」
「そんな理由で……」
季衣ったら、真名の意味わかってるのかなぁ。お、男の人に真名預けるっていうのは、そ、その、す……す、好きな人とか、こ、ここ、恋人とか……。
「それに、兄ちゃん危ない人じゃないと思うよ。見るからに弱そうだし……」
「う、うーん、確かにそうだけど……。んー……、とりあえず私たちだけじゃ泊められるかどうか決められないから村長さんに訊いてみよう、季衣」
「そうだね。兄ちゃん、村長さん優しいからたぶん泊めてくれるよ!」
「はは、そうだとありがたいな」
「では、案内しますね。季衣も一緒についてきて」
「うん、わかった!」
はぁ……季衣ったら、気楽なんだから、もぅ……。
でも、この人、なんか温かい感じがする……。はっきりとはわからないけど、ふわっ、って包まれる感じ。なんなんだろう、この感じ。
さっきからなんか頭に浮かんでくるのと関係あるのかなぁ……。そっちも温かい感じがするんだけど、一緒に胸の奥がぎゅーっ、って痛い感じがする……。
もぅ、よくわかんないよぉ……。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「ほっほっほっ、泊まっていってくださって構わないですぞ。なんなら、ずっとここで暮らしていきなさい」
「…………はい?」
村長さんのところに着くなり、季衣が「この兄ちゃん泊めていい!?」って聞いたら、村長さんは特に事情も訊かずに泊まることを快諾してくれた。泊まるどころか、住むことを許されたのはよく意味がわからなかったけど……。この村のセキュリティは果たして大丈夫なのだろうか……と少し心配になったが、ツッコまないでおいた。
順番は逆になってしまったが、その後事情を話したら、これまた意外にもすんなりと理解してくれて、「未来から来た、と言っても村の人たちは得体が知れなく不安がるじゃろうから、天の御遣いさまということにしておくとよいじゃろう」という村長さんの一言により、絶賛天の御遣いさま中です。
天の御遣いの方がうさんくさく感じるのだけれど、どうやら最近占い師の人が、世の中が混乱するときに天の御遣いが現れる、なんて予言をしたらしく、それにちゃっかり乗ってしまおう、というわけらしい……。村長さん、結構ノリが軽いんだな……。まぁ、今後の生きていく展望が見えてきて、正直その軽さに今は感謝だ。
と、まぁ、そんな会話をしたのが、2,3時間ほど前。村の人への挨拶も済ませて、今はとりあえず典韋ちゃんの家に三人で来ている。
「さきほど自己紹介できなかったので、今しますね。姓は典、名は韋です。典韋と呼んでください」
「うん、わかった。俺のはさっき言ったけど、改めて言うね。姓が北郷で、名が一刀。まあ呼び方は北郷でも一刀でもどっちでもいいよ」
「はい、わかりました。では、一刀様とお呼びしますね」
「あ、うん……」
一刀様、ね。そんな様なんて呼ばれるような偉い人間ではないんだがな……。
まぁ単純にまだ信頼できないから距離を置く、っていう意味を込めて“様”なのかな。うーん、それだと少し寂しいなぁ。
「それで、季衣には一度話したと思うんですが、もう一度、その“未来から来た”っていうのを説明してもらってもいいですか? 正直、私もまだよく理解できてな…」
「ねぇ、流琉~。そんな難しい話はあとでいいからご飯食べようよー! もうボクお腹ペコペコだよ」
「もぅ、ちょっと待っててよ、季衣。そんな時間かから……」
グー
「~~~ッ!?」
「ほらぁ、流琉だってお腹空いてるんじゃん。早くご飯にしようよーっ」
「はは、これは季衣の勝ちかな。典韋ちゃん、俺のことについてはご飯食べながらでもいいんじゃないかな。俺もどう説明したらいいかきちんとまとまってないから時間かかっちゃうと思うし」
「そ、そうですねっ! まずご飯にしましょうっ」
「やったぁ! さっきの熊食べようっ!」
「季衣、この前も言ったけど、熊はすぐに食べられないの。しばらくの間、置いとかないと美味しくないよ」
「えー、そんなぁ…。じゃあ今日のご飯は何にするの?」
「うーん、それじゃあ、昨日捕まえた猪のお肉と畑で採れた野菜を使ってお鍋にでもしよっか」
「さんせーっ! 兄ちゃんもそれでいい?」
「あぁ、もちろんさ。世話になるんだし、俺はなんでも構わないよ。それに季衣から聞いたけど、典韋ちゃんは料理の達人なんだろ?」
「た、達人ってほどではないですけど……。でもお料理は好きです。ってか、季衣、そんな勝手に達人とか言わないでよ~」
「えー、だって流琉の料理なんでも美味しいんだもん」
「もぅ、季衣ったら……。一刀様、そんなに期待しないでくださいね?」
「はは、どうだろうな。それより、せっかくお世話になるから俺も何か手伝うよ。料理の腕は自信ないけど、力仕事くらいはさせてくれよ」
「兄ちゃんが力仕事~?」
「う、うるさいなっ! 俺だって結構へこんでるんだぞ……」
「へへへー、兄ちゃんごめーん」
「あははっ」
「あ、典韋ちゃん、やっと思いっきり笑ってくれた」
「え?」
「会ったときからずっとあんまり笑ってなかったからさ、ちょっと心配してたんだよね。体調悪いのかなー、とか、すでに俺嫌われちゃったかな、とか。今日会ったばかりの男に心配されるってのも変かもしれないけど……。でも、そうやって笑ってくれてよかった」
うん、笑ってるのがやっぱり一番、だよな。俺もこれからどうなるんだろうっていう不安がまだまだある。けど、不安になったところで未来がどうにもならないなら、笑ってた方が今を楽しめるはずだ。典韋ちゃんも笑顔の方が断然似合うしな。
こういうポジティブ精神は意外と及川の影響だったりもする。まぁ、あいつはポジティブすぎて失敗してるような気もするが、女の子に振られても次の日には楽しそうに別の子に狙いを定めてるところを見ると、人生幸せそうだな、なんて思ってしまう。
「え、えっと、その、体調は大丈夫ですし……き、嫌ってるとかでも全然なくて……。そっ、そうだっ、季衣、一刀様と一緒に食料が保存してある倉に行って野菜とか取ってきてもらえる?」
「うん、いいよー。兄ちゃん、こっちだよー」
「お、おう。ちょ、ちょっと速いって……」
早くご飯を食べたくて仕方ないのか急ぎ足で家を出る季衣を追いかける。
うん、体調悪いわけでも俺を嫌ってるわけでもないのか。それなら一安心。まぁ少しずつ距離を縮めていければいいかな……。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「……はふぅ」
笑えてなかったのか、な……。
一刀様と話してると、目の前に人がいるのに寂しい感じがして、でも「笑ってくれてよかった」って顔近づけられて言われたときはやっぱり温かい感じがして……。こんな感覚初めてでよくわかんない……。
でも、気にして私のこと見ていてくれたんだ…………ふふっ♪
――――――――――――――――――――――――――――――――
「つまり、まとめると一刀様は2000年以上未来の世界から来て、一刀様の国は大陸から東に海を越えた先にある日本という国。それで、一刀様の世界の歴史では私たちは男だったりと、色々と異なる部分がある、って感じですか?」
「うん、そんな感じの認識で大丈夫だと思う」
そんなこんなで今は三人で典韋ちゃんの料理を食べながら俺のことについて話してたところ。
ちなみに典韋ちゃんの料理の腕は実際に凄かった。料理の味が美味いのはもちろん、調理も手際が良くて、手伝おうにも手伝う必要があまりなく、途中から季衣の遊びの相手をしてた。
力仕事もダメ、料理もダメ。どうやらこの世界で俺が男らしくするのは相当にハードルが高いらしい。でも、いじけて部屋の隅で体育座りしてたら典韋ちゃんが焦ってフォローしにきてくれたのが面白かったから良しとしよう。
「うーん、なんとなくわかるけどわからない、って感じですね……」
「うん、まぁそれは仕方ないと思うよ。俺自身も理解しきれてないし、それにまだ推測の域を出ないってところだしね」
「兄ちゃんはこの後どうするの? この村に住むの?」
「うん、村長さんの許しも頂いたし、しばらくはこの村で生活してみようかな。あと、街の方にもちょっと行ってみようかな、とは考えてる」
「街に?」
「あぁ。色々とこの世界のことについての情報を知るためにも一度街に出かけてみたい。この村から街までどれくらいかかるんだ?」
「そんなに日数はかかりませんが、盗賊とかもいるので……」
「そっか、安全面に問題あり、か」
「じゃあ、そのときはボクがついていって守ってあげるよ!」
「そんなこと言って、季衣は街で美味しいもの食べたいだけでしょ」
「ちぇ、バレちゃったか♪」
「はは、季衣は食べるのが好きなんだな。まあ街に行く件については追々考えるよ。まずはここでの暮らしに慣れないといけないしね」
その後も季衣や典韋ちゃんにこの村のことや彼女たちの家族のことを教えてもらったり、俺の元いた世界――いわゆる天界ってやつ――のことを教えてあげたりした。
特に、二人とも天界の料理の話にはすごい食いついてきて、普段自炊なんてまともにしなかった俺の少ない知識を総動員して話してあげた。典韋ちゃんが料理の作り方を尋ねてくるのに対して、季衣は料理の味ばっかりに興味があったのにはなんというか二人の関係性が垣間見えたようで心が癒された。
「――――それで一刀様はその“学校”というところで勉強していたんですね」
「そうそう。天界だと大抵の俺ぐらいの歳の若者は学校に通って……うん?」
ふと、肩に重みを感じてそちらに目をやると、季衣がいつの間にか寝てしまっていて俺にもたれかかっていた。
「……すぅ……んっ、る、る……」
「ははは、学校の話は季衣には退屈だったかな」
「もぅ季衣ったら……」
「まぁもう結構遅い時間だし、仕方ないさ。ふわぁ~、俺も今日は色々あって疲れたしそろそろ寝ようかな」
「そうですね。えっと、今日は季衣の家でしたっけ?」
「あぁ、そうだね」
昼、村長さんにどこで寝ればいいか尋ねたところ、空いてる家とかはないから季衣と典韋ちゃんの家で交互にでも寝なさい、と言われたのである。それで今日は季衣の家で寝させてもらうってわけだ。なんで交互なのかよくわからなかったが、二人と仲良くしなさいってことなのかな?
そんなわけで、寝てしまった季衣を起こさないようそっと抱き上げる。
「じゃあ、典韋ちゃん、天界のことについてはまた今度話してあげるよ。おやすみ」
「あ……えっと、その…………」
「ん?」
「その……私の真名……るっ、流琉……です。もしよかったら、真名で呼んでください」
「へ? い、いいのか? 俺なんかが呼んじゃって」
「はい。季衣がそれだけ懐いてますし、今日1日話して良い人だな、ってわかったので……」
「そっか、ありがとう。じゃあ、流琉、これからよろしくな」
「は、はいっ! よろしくお願いします! あっ、あと……その…………兄様って……呼んでもいいですか?」
「に、兄様!? う、うん、俺は構わないけど……」
「ありがとうございます! では兄様、おやすみなさい」
「あ、あぁ。おやすみ、流琉」
そうして流琉の家を後にする。
んー、季衣の兄ちゃんはまだわかるけど、兄様、か……。なんかすごい妹にかしづかれてる感じがするけど、彼女なりに距離を縮めつつ敬意を込めてくれてるってことなのかな……。でも、真名も許してもらえたんだし、順調に仲良くなれてるのなら、それでいいか。
とりあえず今日は色々ありすぎて疲れたなぁ……。ゆっくり休むことにしよう。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「~~~♪」
「なぁに、流琉? 鼻歌なんか歌っちゃって。なんか良いことでもあったのかい?」
「なんでもないよ~♪」
第2話、読んでいただきありがとうございます。
とりあえず流琉を出せたことでよくわからない安心感を感じてます(笑)
おわかりだったと思いますが、メインヒロインは流琉です。
流琉、可愛いですよね。料理ができるってのがポイント高いです。あと、兄様って呼び方も。
これは個人的見解にはなってしまいますが、魏のキャラで一番素直に、しかも短時間で一刀のことを好きになったのが流琉だと勝手に思ってます。
出会ってから2つ目くらいの拠点パートですでに一刀のことを意識しているような描写があった気がします。
そういう一途さ(?)も含めて大好きです。
萌将伝の『兄様大好き』のストーリーは何回もリピートしました。このタイトルも真っ直ぐな気持ちが出ていて良いですね。
今回は一刀と流琉の視点を切り替えながら話を進めてみました。
原作だと基本的に一刀視点なので流琉の心理描写を書くのが少し難しかったですが、こんな感じでどうでしょうか。
おそらく一刀と流琉以外の視点では基本的に描かないと思うので、誰の視点なのかはわかりやすいと思いますが、わかりづらい場合は明記しようかな、と思います。華琳視点くらいはもしかしたらある、かな……。
では、第3話も早めに投稿できるよう奮励努力いたします。
もしよかったら次話も読んでいただけると幸いです。
※気分転換に呉√をやっているのですが、思春をメインヒロインに据えたのも書いてみたいなぁ、なんて思ってます。まぁこれが完結したらなので、いつになるかはわかりませんが……w 思春が恥ずかしがってるの、可愛いんですよねー。